のあ's cafe

大好きな韓ドラの世界・・のあの観たその後の妄想劇、お楽しみください♪

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*読者感謝♪番外編『ミナムの策略、テギョンの計画・・とマ室長』 5

*番外編★中編『ミナムの策略、テギョンの計画・・とマ室長』★完結編

「おい。
 お前、わかってんだろうな??

わかってないとは
  言わせないぞ?」
にやっと笑うと、ミニョの耳元まで顔を近づけ、
「迷子だったのがせっかく見つかったんだ。
今夜はずっと、離れないでいてやろう。
一緒の部屋で。」
テギョンが言った。

「今夜はお前の分の布団はないからな。
    仕方がないから、同じベッドに寝かせてやる。」
ミニョの耳元に囁いたその声は・・・。

耳の中をくすぐったく突き抜け・・・

ぼんっっ!!!!!
ミニョの顔が、真っ赤になった。

間違いなく、真っ赤なミニョから何か破裂する音がした。
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:

*読者感謝企画♪

番外編 『ミナムの策略、テギョンの計画・・とマ室長・・』5
*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:

・・・水着の女など、腐るほど見てきた。

水着で行われる撮影の度、
露骨にこちらへと
   水着姿で素足などを見せつつ視線を送ってくる、女優やらモデルには
心底嫌気がさしていたし、吐き気すらした。

一度だって、それに揺れたこともなかったし、
まして

 その姿がこんなにも、心臓がリズムを崩すものだとは知らなかった・・。

テギョンの耳元での囁きに、

ぼんっっ!!!!
ミニョから間違いなく、変な音が出た。。        (これだからどSテギョンにはつぼなんですよね・・(笑))

く・・

そんなミニョを見て、思わず噴き出したテギョン。

だが、細めた目でその真っ赤なミニョを見つめたテギョンの目が、
    ぱちくりと、止まった。

頭から爆発してしまったかのように、
   一気に耳まで真っ赤に染めたミニョ。

その赤さは顔だけに収まらず、
首、
 テギョンが買った水着に辿り着くまでにきれいに見える、

鎖骨、胸元まで続いていた・・。

「・・・・。」
・・ごく・・・
テギョンは、思わず目を止めると、息をのんだ・・。

その音がなんとも露骨な気がして、
目も、不自然なほど、 
     ミニョから離そうとして、宙を泳いでしまう・・。

「ご・・・ごほ。」
目を逸らして、咳払いしたテギョン。

しかし、
 テギョンが今、まさにそんな状態だとは思いもよらないミニョ。

体勢を変えることもなく、ミニョもまたその目をきょときょとと回すと、

「え・・?

   え・・・?」

たった今、知った、泊まりで、
  さらに同じ部屋だという事実に・・・

なんとか、納得するよう、思考回路を操作していた。

・・・そうか・・・

こんなにも遠くまで来ていて、
   今から帰るわけにはいかないものね・・・

ミニョは、そう納得すると、片手を口許へ持って行き、
   真剣に、何か考えているようだった。

お兄ちゃんの、恋の応援してるわけだから、
    お兄ちゃんは当然ヘイさんと・・

なのよね・・・。

後の二人も・・・
   もうそう決まってるってこと??

・・・少し、
  遠回りではあるが・・・
ようやくテギョンの言うことをミニョなりに理解すると・・・

そこで初めて、重大なことに、気が付いた。

「あの・・オッパ・・・
  私・・寝ぞう、悪いかもしれません・・。

幻滅しませんか??」
一緒のベッドで寝ることになってしまうことを想像したミニョ・・。
自分の寝ぞうの悪さに、
   テギョンに愛想をつかされる様子を思わず想像してしまい、

大きな目をそわそわさせると、不安そうな顔で聞いた。

そんなミニョに、
  一瞬固まった表情で見たテギョン。

ようやく自分のペースを取り戻したかのように
  その顔をにやりと緩ませると、
「ゆっくり見ていてやる。」
またも、片眉をあげて、
   意地悪くそう、言った。

そんなテギョンに、
もう!!!
笑いながらも手をあげて叩こうとするミニョ。

ふわ・・

揺れる髪はまだ濡れてもいなくて
それがまた

可愛くて・・
「明日こそは、
  プールで遊ぼうな」

優しく柔らかいミニョの髪を

   くしゃ・・

 なでてやった。

きゅん・・・

頭をテギョンの手で
くしゃりと撫でられると、胸がなんだか急に締め付けられ、
  どきどきと速まる鼓動と共に、身体中が、熱を帯びたように熱くなった。

いつも、だ。
 テギョンは、いつだって、こうやって、優しい。

ミニョの心臓が跳ねた。
    急にまた・・。
どっきん・・・
どき・・

   ・・・どっきん・・・

苦しくなってしまった胸に、そっと両手で胸の真ん中を押さえるように
きゅっと手を握ったミニョ。

・・だが、すぐにテギョンの視線を感じると、
  あ、へへ・・。
ごまかすようにテギョンに笑って見せ、
   慌てて、自身のその心臓の鼓動を聞かれないように勢いよく、下を向いた。

そんなミニョを目だけを下ろして見るテギョン。

ミニョが
  動くたび、
ミニョが、話す度、

ミニョが、笑うたび、

テギョンの目は、いつだって、ミニョがどこにいたって、
      そこに向かってしまう。

余裕でからかったつもりだったはずが、
    首まで赤くして、もじもじと俯いたミニョを、ふと、じっと見たテギョン。

白くて・・
  明らかに自分の肌とは違う・・柔らかそうな・・

テギョンは、つい、そんな風に意識してしまう自分自身にはっとすると、

口を尖らせ、
  違うっ!!
    俺は断じてそんなジェルミのようなことは考えない!!!
心の中で、誰に向かってなのか、呟いた。

・・ごほ・・
テギョンは、軽く咳払いをすると、
   ミニョの手を引っ張りあげ、着替えるために部屋へと向かうことにした。

2人がお互い、なんとなく、

妙な空気の中、
着替えの置いてある部屋へと続く廊下を歩いていると、

ふと上げたテギョンの視界に、
若い、男のぱりっと制服を着用した給士がこちらへむかってくる姿が見えた。

・・・。

テギョンは、その給士がミニョに気づく前に
  さり気なくミニョの肩を自身の方へと引き寄せると、
     自身の来ていたシャツのボタンをはずし、

ばっ・・

ミニョにかぶせた。(・・・)

ミニョに少し大きいそれは、
   丈がミニョのふとももにまでくる。

「え?
  なんですか??」

訳が分からず驚いたミニョが、
 テギョンを見ると、

テギョンは黒いタンクトップ姿で・・・

ぱっ!!

ミニョが、真っ赤になったまま目線をまた慌てて前に戻すと、
「オ・・オッパが着ていてください!!
  寒くないですよ?
・・むしろ暑い・・」

と、テギョンに羽織らせられたシャツに手をかけた。
ミニョが肩にやったそれを脱ごうとするので、

「着ていろ。
  ・・・お前には・・・自覚がなさすぎる・・」

テギョンは、意味もなく、向こうからくる若い給仕の男に目をやると、
  口を尖らせて言った。(はい。テギョンの独占欲丸出しです(笑)そんな皆が皆見てないのにね・・)

ミニョはテギョンの言葉が自分の心臓の音で、
うまく聞こえないくらい、
今、自分が緊張していることが分かった。

え・・?
今何て言ったのか・・聞き返したかったものの、
  ちらっとテギョンを見ると、なにやら機嫌が急に悪くなりそうな予感の表情・・。

「・・はい。」

とりあえず、素直に
  ボタンを留め始めたミニョ。

そんな素直なミニョに、テギョンが満足気に口角を上げた。

にやっとそんな様子を口をとがらせながら盗み見ると、
   口の端で笑い、向こうから近づいてくるボーイに目を戻した。(・・だからそんな見ないって・・)

ふわ・・・

ボタンをはめるたび、

いつも、そばに行くと感じる、

テギョンの香り・・

テギョンの香りを身につけているようで、
固まってしまう指先が、なかなか進まない。

青っぽいグレーのストライプの入ったその白いシャツは、
    さすがテギョンのものだけあって、しわ一つ、ついていない。

どき・・・

    どき・・・
ボタンを締めるたびに感じる、

そのテギョンの香りを
    纏う    感覚に、

きゅぅん・・・

頭から、お腹まで締め付けられるような、
   なんだか、ミニョの胸がざわざわした。

ど・・どうしたんでしょう・・・

ミニョは口を結ぶと、
  胸に手をあてると、
その顔は、眉を下げ、不安げにも顔を戸惑った表情だった。

すぐ隣で歩く、テギョンの歩調に合わせながら、
   どんどん先に行ってしまいそうなテギョンの手を捕りたいのに・・

どきどきしすぎて
   手が、なかなか出せなかった・・。

少し息苦しさすら感じる自身のあふれ出す感情に、
ボタンをつけ終わると、

片手を胸に置き、

ふぅ・・・
深く、息をついてみた。

ふっと見上げてみると、
 数歩先に進むテギョンの後ろ姿・・。
「ま・・待ってください!!」
慌てて足を出したものの、
   なんだかドキドキとふわふわとした足元に、足すらももつれたためか、転んでしまった。

いたた・・・

もう恥ずかしいやら

  痛いやら・・・

ミニョが、泣きそうな目でテギョンを見上げた。

呆れているだろうなと思ったテギョンはやはり、
   目を見開いてミニョを振り返ったままの格好で見ている・・。

悪いことをしてしまった子犬が飼い主にすがるように、
ミニョも無自覚な中、

目だけを上にあげると、悪いことでもしてしまった子犬のようにテギョンを見上げた。

たった今まで自分の着ていた、ミニョには少し大きいシャツに
  身を包んだミニョ。


シャツの胸の部分からは
  胸元が見えそうで・・
白い、そのシャツからは、少し水着が透けている。

ぺたん・・

ころんだまま、床に座り込んでいるミニョ・・。


シャツから出ている足は
   すりむいていて・・・

・・・

目を開いたまま
  テギョンが何もできずにいると、

ちょうど横に来たそのボーイが、

「大丈夫ですか?」

テギョンよりも先に、ミニョへと手を出してきた。(タイミングばっちりーーー☆)

「は・・はい・・
すみません・・」

今まで自分に向けていたその上向きな目を、
   そのボーイに向けるミニョ。

!!!!!?
テギョンはようやく我に返ると、

「あぁ。大丈夫だ。」
そのボーイの手を止めるよう片手をボーイに向けると、

もう一方の手で、
少し乱暴に、
   ミニョを引っ張った。
ボーイの表情は見えない。

ただ、
 ミニョが無防備に思え、
立ちあげてやると、
  シャツから見える、ふともも、
その先にある、膝に見える擦り傷すら、

なんだかミニョの無防備さを表しているようで・・・

腹が立った。(・・・テギョンが服無理やり着せたのに・・!?)


!!
ずかずかずかっ!!!

テギョンは、大股で、ミニョを荷物のある部屋まで
   荒っぽく連れてくると、

即、着替えるよう不機嫌に指示し、

バタンッ!!!!!
その扉を閉めた。

その扉を閉じると、
  もたれかかり、

目に手を当て、
    深く溜息をついたテギョン・・。
さっき見たミニョ・・。

無防備で、
何の本人の意思もないまま、しているだけであろう、
   そのミニョの無自覚な行動全て、

テギョンには、気に入らなかった。

白いシャツから透ける水着。

こちらを見上げる大きい目は、

何も悪気はないのに、テギョンをどぎまぎさせる。

それなのに、
   誰にでも向ける、その目。

ボーイがミニョに手を差し出した時・・
 ダレであれ、関係なく湧き起こる
   ミニョを見せたくないという胸の苦しさに・・

はぁ。

自分で、自分が・・

抑えられなくなってきていた・・・

口を思いっきり尖らせたまま、動かすと、
  目で、高い天井を睨んだ後、
   扉の中、部屋の奥にいるであろうミニョを睨んでつぶやいた・・

「テジトッキめ。
毎度毎度

この俺を悩ませるとは・・・

今日という今日は懲らしめてやる・・。

覚悟しろ。」

テギョンは、呟いた後・・・
  また・・・

はぁ・・・。
深く、息を吐いた。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

またばたばたし、遅くなりました☆とりあえず、このシリーズだけ終わらせます♪

*美男♪番外編『ミナムの策略、テギョンの計画・・とマ室長』4

*番外編★中編『ミナムの策略、テギョンの計画・・とマ室長』★完結編

*読者感謝企画♪

番外編『ミナムの策略、テギョンの計画・・とマ室長』4


ミニョが、そっと閉じた指先を見つめつつ・・
「オッパ?」

テギョンの部屋の扉を叩いた。

こんこん・・・

あの、ファン・テギョン・・
 人気絶頂のアイドルが・・・

ミニョにとっては、最初に会ったときは、潔癖症で恐ろしくて、冷たくて・・
   それでいて、いつの間にか、そっぽを向きつつも傍にいてくれた・・
あの、意地っ張りな、ファン・テギョンが、
        初めて、水着を買ってくれたというのだ。
 それも、女性ものの・・・。

どんな思いで買ってくれたのかと思うと、
                 知らなかったとはいえ、胸が痛かった。

返事のない扉に、
   胸を締め付けられたように感じた。

こんこん・・

もう一度ノックしてから

「ごめんなさい。」

ミニョが、静かに、言った。

「・・・・・・。」
暗くした部屋の中、
   テギョンの目が、扉の方へと向かった。

~何に対して『ごめんなさい』・・なんだ。

テギョンも、
  ミニョはただ、自分のものを自分で用意しただけだということは分かっていた。

「・・・・・。」
首を回すと、
  はぁ。
唇をとがらせて、
   自分の捨てた水着を見つめた。

勝手に選んで買ったことが、
それを知られたことが

ただ、恥ずかしいだけだ。

だが、ああして一度飛び出して来た手前、バツが悪く、ミニョに会いたくなかった。

こんこん・・・

音が、小さくなって・・
  テギョンは、その目を伏せた。

ミニョには悪いとは思ったが、
    今は会えない。

・・が、立ち去ると思ったとたん、


「入ります!!!」
扉が勢いよく開くと同時に、ミニョが勢いよく、入ってきた。

!!???
作詞をする用の机に腰かけていたテギョン。
思わず目を見開いて、
  ミニョを見ると、組んでいた腕が、外れた。

「オッパ。
あの・・さっきの・・」

言いかけた言葉を聞くのが
また自分が恥ずかしくて、
「もういい。」
手をぱっぱと、振ると、
    話を終わらせようとした。

「オッパ!!
 聞いてください!!

あの。
 私、まさかオッパが用意してくださるとは思っていなくて・・」
それは、テギョンだって、分かっている。
  ミニョは、何も悪くないのだ。

「ミナムも用意していたしな・・」
それにも関わらず、生まれ持っての性格なのか、
  言いたくなくても口が勝手にいらない言葉を紡ぎ出してしまう・・。

テギョンはそんな自分自身にも嫌気がさし、
顔をそむけ口を尖らせると、
    また、腕を組んだ。

「・・・・・。」
~きっとミニョは深く傷つくだろう。
    ・・・また俺のせいで・・・。

点数を下げたくないのに、
   この意固地な性格を曲げることができない。

テギョンは呆れたように、目を閉じると自分自身に怒りを込めて眉間の皺を寄せた。

「・・・・・。」
じっと、そんなテギョンを見つめていたミニョ。

ミニョの顔は・・・
   傷ついているようでは、なかった。

ミニョにはまるで、
    そんなテギョンが、子どものように見えた。
それで、どうしてだか、可愛らしくて、
   愛おしくすら思えた。

「オッパのを着て行きたいんです・・。

   許可・・してもらえませんか?」

ミニョは、そっと笑うと、おずおずと、テギョンに近づき、
やや上目がちに聞いてみた。

ふ・・ふん・・

テギョンは、予想外のミニョの行動に、一瞬だけ、その肩を揺らしたが、
   横目でそんなミニョを見ると、唇をぎゅっとかみしめるようにして、また、尖らせた。

ふいに、
 どきっ・・
テギョンの心臓が跳ねたからだ。

・・だが、
   まだ素直になれない。

~ふん・・・
自分でも、バカみたいにじれったさを感じながらも、
  まるで拗ねた子供が注意をひくかのように、さらに無効を向いたテギョン。

その時、ミニョがテギョンの腰かけるすぐ下にあるごみ箱に、
   さっきの水着を見つけた。

ミニョはにこっと笑うと、
   さっさとそのゴミ箱まで歩いていき、
    それを大切そうに取り上げた。
「拾っちゃいました♪

これで
  私のものですね!」
ミニョは、横を向いたまま口を尖らせ、
   目を細めて眉をしかめたままのテギョンに笑った。

「オッパ、私、本当に嬉しいんです!!
   これを着させてもらいます♪

これは私が拾ったのだから、
  もう文句はないですよね♪」
それだけ言うと、
   後ろ姿のテギョンを見つめたまま、そっと部屋を出た。

ーパタン・・・。

静かに、扉が閉まった・・・。

ミニョの出た後、
  からっぽになったゴミ箱を見たテギョン。
「・・・・・。」
テギョンは、そのゴミ箱をじっと見た。

いつも、小さいころから欲しいと思うことは、
母によって打ち砕かれ、
  そんな自分を見るのが嫌で、
何でも
  自分のプライドを守るために
こうやって目を背け、逃げ、簡単に諦めてきたのかもしれない。

でも

ミニョは・・・

壊れたピンでも、
  捨てられた水着でも、

俺のやったものはすべて、
壊れていようが、
  捨てられていようが

嬉しそうに、大事に持ち帰る。

それがなんだか、テギョン自身の心を大切に持って帰ってくれるようで・・

ふ・・
口の笑みを隠せないテギョン。

いつの間にか、ミニョの去った扉を見つめたテギョンは、
       嬉しそうに笑っていた。
~~
その日はまさに、絶好のプール日和だった。

テギョン・ミニョ・ミナム・ヘイの4人・・・に、
     なぜかついてきたマ室長とワンコーディ。

高く見える真っ青な空に、
   真っ白な雲が、いくつか漂っている空。

熱いほどの太陽の眩しい熱は、
   テギョンたち皆を、逃げようがないように包み込んでいた。

「うわぁ!!!
  おっきい!!!!」
そんな中、クルーザーだと書かれたチケットを見てはいたものの、
それがどんなものなのか想像もできず、
   勝手に、小型の船を想像していたミニョは驚いた。

ミニョとマ室長は、2人、
先に歩きながら、
    あちこちをきょろきょろ見て回っていた。

そんな2人を
   さも恥ずかしそうに、まるで他人かのように見るテギョンとヘイ・・。

「なぜあいつを連れてきた・・」
テギョンがミナムに低く唸った。

「・・・さぁ?」

ミナムも、ワンコーディに目をやり、
  それから、ワンコーディに聞くように、マ室長を指さすと、

ワンコーディもそれに対し、
「・・・呼ばれたんだけど?」
悪びれることもなく、首をひねった。

4人はそんな話をしながらも、先に歩く2人に続いた・・。

そこは、どこもかしこも広く立派な・・ホテルのようだった。
昼は陽が当たって明るいカフェテラスだというオープンアーケード調のベランダは、
     夜にはムードあふれるバーになる。

屋上に上って、外に出て見ると、
   広いサンデッキの横に、スポーツデッキもあった。
そこから少し下の位置に見えるプール・・。

スライディングルーフのついたプールで、
   天井を開け閉めが自由なのだが、この日は天気がよいので
      天井全面がオープンな状態になっていた。

「あの撮影を思い出しますね♪」
ミニョが、楽しそうにテギョンに笑うと、

テギョンも・・・
  懐かしく・・笑みがもれ・・かけたと同時に

あの救急車事件が蘇り、
  その笑みはすぐに、
       ひきつりに変わった・・・。

ゆっくりと周りを見た6人は、まずは着替えるため、
    部屋へと荷物を置きに行くことになった。

・・そう。
  ついに部屋へ・・。

・・・どくん・・

  ・・どく・・

・・どくん・・

・・どく・・・

ミナムがカードキーを3枚受取ると、
V.I.P用の特別広い、スウィートルームが2部屋。
今回特別にマ室長が来るために、開けてもらった部屋が1部屋。

ミナムはテギョンに目で合図した。    (こういう時だけ通じ合うのか?(笑))

・・・ごく・・・

テギョンも、そんなミナムの目の合図の意味が分かると、
  喉を鳴らして頷いた。


・・・・が、そんな2人が渡さない間に、
ひょいと受け取ったヘイが、
「これ、女性用の着替えとして
   預かっておくわ♪」

さらりと1部屋のカードキーを素早くミナムの手から抜き取った。

・・・・。

何も言えない男性軍。


呆然とした男性軍の視線を思い切り背に感じつつ、
   廊下を歩いて行った女性軍。

廊下を曲がったところで、
ヘイの背中を叩きつつ、
  笑いの止まらないワンコーディが、しゃがみ込んだ。

つられてヘイも、呆れたようにしつつも、
  笑った。
~さっきのミナムのすっとぼけた顔!!

「・・・・・?」
何もわかっていないミニョは、
   にっこりとそんな二人を見つめて、
「楽しみですね♪」
心から、嬉しそうな笑顔を見せた。

ひゅう♪
マ室長が鳴らない息を出すように、口笛を吹いた。
密かによくやったとでもいいたいのか、
     親指を立てて去って行ったヘイを見つつ、
片目でミナムにウィンクするマ室長。

??
ミナムはマ室長の意味が分からず、
   不機嫌にそんなマ室長を首をかしげて睨み、

テギョンは、そんなミナムを見てからマ室長を見ると、
   ?
目を細めて二人を見た。

~なんなんだ?この二人は・・・。

半分、期待していたような胸が、激しく落ち込んだように感じるのは、気付かぬふりをして、
   テギョンは呆れたように息を吐くと、
     一人、すたすたと、空き部屋の方へ向かおうと歩き出した。

鍵を持つミナムも、一歩遅れて、テギョンの後を追った。

あれ?

放って行かれたマ室長が、
  意味が分からず、空笑いを浮かべた。
~また何か、間違えたのか?俺??

「さ。
  おれらも着替えなくちゃな・・!!」
誰も見ていない中・・・
   そう呟くと、
慌てて後を追いかけて行った。

~~
この日は一般客(セレブばかり)もいるらしく、
他に新婚夫婦1組、老夫婦1組、小さい子供連れの家族が1組、
     来ていた。

すっかり着替え終えて、サングラスをかけたテギョン・ミナムが、
    プールわきのサンデッキで休んで待っていると、
           スタイルのいい身体を上下で揺らせながらモデルのように歩いてくる、ヘイの姿が見えた。

黒のビキニタイプで、
    下は、パレオのように薄い、布をまとっている。

さらりとした長い髪をかき上げながら、こちらへと来るヘイは、
   明らかにテギョンの方をちらりと見てから、ミナムの方へと向かってきた。

「ひょ~~~~♪
ユ・ヘイ~~♪♪さすが妖精!!!!」

ミナムはそんなヘイに口の端を上げると、
   ヘイの思う通りに駆け寄り、ちやほやと誉めたてた。
 ヘイは、まんざらでもないらしく、頬笑みながら、
遠くに見えるテギョンに見せつけるかのように、
         ミナムの胸元を触ったり、妖精の笑顔を崩さない。

しかし、どんなにヘイがスタイルの良い身体を見せつけようとも、
   テギョンの表情は全く、変わることがなかった。
テギョンの心臓すら、一瞬も、リズムを変えないからだ。

と・・・くん・・・・
そう言っているうちに、テギョンの心臓が動いた。

その、リズムを変えるのは・・

・・どく・・

向こうから、きょろきょろと色気もなく周りを見渡しつつこちらへと来る、
   一人の女・・・

コ・ミニョを見るときだけ。

ヘイの後ろから、
  首からこっぽりタオルをふとももまでかぶせられた、ミニョが来た。

周りにはワンコーディとマ室長。

テギョンはじっと、着ぐるみのように包まれているミニョを見つめた。

ど・・くん・・
  と・・・くん・・・

真横に、肌を大きく出した抜群のスタイルの、ユ・ヘイがいるというのに、
   テギョンの目は、ただ、真っ直ぐ先の着ぐるみにしか、向かわず、

その心臓もまた、その目の先のミニョにしか、音をたてなかった。

・・それなのに、いくら待てどもここまで来ない・・。

仕方なく、テギョンが一歩、一歩と、ミニョの元へと向かった。

「あつっ!!
   サンダルが必要だなんて・・」
ミニョとマ室長には、サンダルがなかった・・。

ミニョだって、何度もプールサイドまで行こうと試みたが、
  そのたびに、熱くて日陰から動けない・・ということを繰り返していたのだ・・。

天井がオープンになっていて、きつい日差しにさらされたためか

(はたまた作者の陰謀か)

プールサイドの地面は、
  とても裸足で歩ける状態ではなかった。

「おっぱぁ・・。」
ミニョの方へと近づいてきたテギョンに気づくと、
きゅーーん・・

迷子の子犬のような潤んだ目で、べそをかいたミニョ。

どく・・どく・・

無表情を装うテギョンは、自然と速まる胸に、
気づかないふりをしながら、
        そんな3人を睨むように見た。

「あ。テギョン。大丈夫だ。」
マ室長は手でストップをテギョンにかけると、

たたった・たたった・たんったんっ
勢いよく、その灼熱の地面へと向かって、足を出し、思い切りステップを踏んだ。

「あぢぢぢーーーーーーーっっ!!!」

リズムよくステップを踏んだ・・・まではよかったが、
   あまりの熱さに、そのままプールまで跳んで行ったマ室長が、
プールへダイブした。

ふぅっ!!!
  ぶるぶるぶるっ!!!
プールの中から、爽やか(?)に顔を出し、髪をかき上げたマ室長が、呼んだ。
「ほら!ミニョさーーーん!!」
叫ぶマ室長を冷たく見ると、

「・・あれ、やるのか?」
テギョンが、呆れたように口の端を上げて、ミニョへと聞いた。

きゅっと唇を閉じると、黙ってぶんぶんぶんぶんっ!!!と首を振ったミニョ。

「・・・・できません!!!」
ふんわりと、顔の横でお団子にした髪が揺れる・・
それすら、どき・・と胸が跳ねる。

一瞬、自分のサンダルを片足脱いで、地面につけてみたテギョン。

・・・熱い・・

テギョンは、素早く自分のサンダルへと足を戻した。

~・・・ミニョのサンダルまでは頭になかった・・
ふぅ・・と息をひとつはくと、
   自分に自信はなかったが・・・

「タオル、脱ぐなよ。」
それだけ言うと、

突然、ひょいっ。

ミニョを横抱きに抱えて、
        プールまで運んだ。
「ひゅー♪」
ミナムがミニョを抱き上げて歩いてくるテギョンへと口笛を吹いた。

面白そうに笑うミナムと、
   そんなテギョンの様子に、唇を尖らせるヘイ。

マ室長は、ミナムとテギョンを交互に見た後、
   ミナムへとぱちぱちと、大きく瞬きし、目くばせをした。

「・・・・。
   ??」
ミナムは首を傾げるとマ室長を細めた目で見た。
   マ室長が何をこうしてたまにミナムへと目配せする意思がさっぱりわからないのだ。

真っ赤になって、
  タオルにくるまったまま、

プールの濡れた、熱くはない地面におろされたミニョ。

すと・・・。
  降ろされても、ミニョはテギョンの顔が見れなかった。
それに・・・
素肌のテギョンに抱えられてしまったため、
ふにゃふにゃ~~~。。。
立てずに、その場で座りこんでしまった。

テギョンは掴んでいた腕が落ちないよう、ふと引っ張った。

その拍子にタオルが緩み、
  ちょうど、しゃがみ込んだ胸の部分の間から、
水着が、下着のように見えた。


!!!!!!!

見開かれたテギョンの目。

その水着はやはり、テギョンの買ったものだった。

どきどきと激しく止まらない心臓に、
とんとん!!いきなりその胸を叩きながら、
    自分で息を調えたミニョ。

「何してんの?」
そんな二人のすぐそばに、
   綺麗な足が現れた。

呆れたような笑みを浮かべつつ、見に来たヘイ。

だが、これまた自分の鼓動の速さに、
       ミニョに近寄れないテギョン・・。

ヘイが、むっとした表情で、テギョンを睨んだ。

目の前に、こんなに自慢の大きい胸が
   あっても動揺すらしないくせに・・・

もう1度睨むと、
  ぷいっ!!
踵を返すと、
ヘイは、ミナムへと向かって

「行きましょ♪」
飛び切りの笑顔で腕を組むと、
         プールで泳ごうと誘った。

ははは・・
参ったなとでも言わんばかりに頭をかきつつ、
   へしゃげたミニョとテギョンの横、ヘイに引き連れられていくミナム。

これこれ♪
怒った様子で、自身の腕を引っ張っていくヘイに、
     にやっとミナムが笑った。

さらさらとした髪が揺れ、
   ヘイに掴まれた腕に、柔らかなヘイの腕の感触が触れる。

っく!
  ミナムが、嬉しそうに笑った。

そんな怒ったヘイだが、
   その耳先が、紅かったからだ。

その様子に、
   仕方なさそうに引っ張られて行くふりをしつつ、
       ミナムは、満足気に笑った。

ミナムが去ると、
   テギョンが咳払いをし・・・

ようやく立ち上がったミニョを引っ張ろうとした・・矢先・・

「あー。ミニョさん。
   とりあえず、こっちに!!」
そう言ってミニョを呼び寄せたマ室長。

っ!!!
真っ赤になったミニョが、
  ごまかすように
「オ・・オッパ!ありがとうございます!

  よ・・呼んでる!!」
慌ててマ室長の方へと駆けて行った。

ワンコーディに手招きし、
   ミニョを任せたマ室長。


遠くから、ミナムがじっと、そんな様子を見ていたので、
   ウィンクすると、指と指で、テギョンとミニョを離す意味を示した。

「・・・・・。
はぁん・・。」
ミナムが目を半分細めた。
マ室長の意味がようやく分かったからだ。

かこんっ!!
  柔らかなビーチボールが、そんなミナムの頭を直撃すると・・・

「ミナム!
  何してんのよ!ちゃんとキャッチしてよ!」
先の方でヘイがミナムへと叫んだ。

途端に輝くような笑顔になったミナム。
「分かってるよ!

  いくぞ!」
ビーチボールを片手で上げると、思い切り、そのボールを投げた。

~~
そのあとも
 テギョンがミニョの元へ行ったり
テギョンとミニョが、一緒に遊んでいて、
    ちょっとでも、ある一定の距離以上に2人が接近するたび、

「おっとごめんねーーー」
サングラスをかけたまま、
    なにかと邪魔してくるマ室長・・・。

そのしつこさに、
   いい加減、テギョンのいらいらも我慢も限界を超えた。

「どういうつもりだ!??」
マ室長をプール脇に呼ぶと、ついにキレたテギョン。

「い・・いや・・
  だからこれは・・・な・ミニョさん・・・」
マ室長がミニョの方を見た。

なぜテギョンが怒っているのかも、あまり理解できていないミニョ・・。
「・・・・・・。」
ミニョが、マ室長を見た。

「・・・・・。」
テギョンの目が鋭く細められ、
   それから、何も言わずに踵を返した。

変に相槌を求めたことから、
   ミニョが今回の泊まることを怖がり、
     計画したのかと思ったのだ。

「お・・おっぱ??」
ミニョが慌てて呼んだが、

「もういい。」
かけてあったタオルを持つと、
   テギョンがすたすたと出て行ってしまった。

「あの!!オッパ!!!」

ミニョは、どうしていいかわからず、
おろおろしていた・・。

「おい。どうなってんだ?」
ミナムがようやくマ室長の変な行動に、
   眉間にしわを寄せ、問いただした。
~~
テギョンは勢いよく出てきたものの、
  部屋でもゆっくりしておれず、
ラウンジに出ようと、廊下を歩いていた。
すると、

「ママぁ~~~~
    ママぁ~~~~~!!!!!」
テギョンの目の前で、3~4歳くらい(幼稚園年少くらい)の男の子が、
    迷子なのか、泣いていた。

この日はV.I.P招待なので、
招待客は5組。

広い船内、この周りには、誰も見当たらなかった。

はぁ~・・。

子どもが苦手なテギョン・・。

無視しようにも、
   あまりにも泣き叫ぶ子供に、
 思わず過去の自分を見ているようで・・・

胸を締め付けられるような痛みに、ぐっと胸を押さえると、
「おい。坊主。泣くな。」
背をかがめ、子供の高さになって、男の子と目を合わせた。

「うっ!!!わぁぁぁぁっ!!!」
怖いテギョンの顔を見て、
   さらに泣き叫ぶ子供。

な・・!こいつ・・・!!

テギョンが大きな目をぐるぐるとさせた。
せっかく優しく声をかけてやったというのに、なんだ?
内心腹を立てた後、思い出した。

モ・ファランもかつて、
  テギョンを連れて出た先で仕事の人に会うと、
 テギョンを適当なところへ待たせたまま、
    数時間、帰らないことがあった。

その時間は、テギョンにとって、ひたすら怖く、

周りも暗く見え、
   声をかける人々が・・例え、女の人ですら、
      恐ろしかった。

テギョンはふっと、落ち着いた目で、泣く子供を見つめた。
それから、
「ほら。探しに行くぞ」
と言うと、肩車をしてやった。

「っ!!?」
途端に、子供が泣きやんだ。

「きっとお母さんも探してるから。」
過去の自分に言うように、
   子供へと言った。

頭の上でうなずいた様子の子供。
その時、
  泣きそうな顔で、こっちに走ってくる人物が見えた。

・・母親か?
そう思ったのも一瞬。

それはミニョだった。

「オッパ・・」
今にも泣きそうに、目に涙をため、
  裸足のまま、
近づいてきたミニョ・・。

その姿はまさに、
   購入するときに、思い浮かべた、そのままの姿だった。

「お姉ちゃん、だぁれ??」
テギョンの上で、子供が聞いた。
「こら。頭を触るな!!」
テギョンが恥ずかしさもあり、そう言うと、

「迷子ですか?」
そうテギョンに聞いた後、
  テギョンが、ミニョへは目線も合わさず、頷くのを見ると、

「お姉ちゃんね、迷子になっちゃって、
       今、お兄ちゃんを見つけたの。」

そう、テギョンの肩に乗っかる子供に、にっこりと笑った。
「そうなの?」
さっきまで泣いていた子供が、ミニョの方へと聞いた。
にっこりと笑って、頷いたミニョ。

「そうよ。
  本当に会いたい人には、絶対に迷子になっても、
お互いに探していれば、会えるんだから!」 

その時、必死で走ってきたのか、
   息を切らして泣きそうな、母親が近寄ってくるのが見えた。
「ままぁーーーーー!!!!」
とたんに、頭の上で暴れ、
  テギョンの自慢のヘアを握りしめた子供。

テギョンは、耐えるように目を閉じつつ、子供を下ろすと、

その子は、一目散に母の元へと走って行った。

母親は、何度もテギョンとミニョに礼を言い、
子供は手を振って去って行った。

その親子の去っていく姿を黙って見ていた2人。

「・・・迷子だったのか?」
テギョンがふと、にやっと笑いながら、聞いた。

そんなテギョンの顔に、
   悔しそうに笑うミニョ。
「はい。」
ミニョが、口をすぼめて前を向いたまま答えた。
「でも、今回は自分で迷子になったんじゃないですよ!

オッパが、
   私を迷子にしたんですよ!」
また、泣きそうな目でテギョンを睨むミニョ。

「なんで怒ったか、教えてください・・。」
悲しそうに言うミニョに、
   ぽんぽん、頭をなでてやった、テギョン。

「悪かった。」
テギョンが、半べそでテギョンを見てくるミニョへと、優しく笑うと、そう言った。

「・・・・。」
じっと、そんなテギョンを見上げたミニョ。

「お前は、俺のせいで、
    迷子になるんだな。」
テギョンがふと、つぶやいた。

母によって、
なんでも諦めていた自分に、
   自分の諦めようと捨てたものを、

全部、大事に大事に拾ってくれるミニョ。

母によって、
  迷子になり、泣いていた自分と、

自分によって、
   迷子になったと泣きそうなミニョ。

すべて、

コンプレックスの塊だった愛が、

埋まっていく・・。

まるでジグソーパズルのように、

ぴったりと。

そして、暖かい。

「ところで・・・
   迷子になってた方がよかったんじゃないか?

おい。

お前、わかってんだろうな??

わかってないとは言わせないぞ?」
にやっと笑うと、ミニョの耳元まで顔を近づけ、
「迷子だったのがせっかく見つかったんだ。
今夜はずっと、
   離れないでいてやろう。
一緒の部屋で。」
テギョンが言った。
「今夜はお前の分の布団はないからな。
    仕方がないから、同じベッドに寝かせてやる。」
ミニョの耳元に囁いたその声は・・・。

耳の中をくすぐったく突き抜け・・・

ぼんっっ!!!!!
ミニョの顔が、真っ赤になった。

間違いなく、真っ赤なミニョから何か破裂する音がした。
「え・・?

え・・?」

泊まりだということも、
   同じ部屋だということも、
全く聞いていなかったミニョ。

「あの・・オッパ・・・
   女性と男性で別れるんでは?」
ミニョがそっと聞くと、
  目を閉じて頭を振ったテギョン。

「ひぃぃん・・・・。
 
   オッパ・・・覚悟してください・・・。

私・・寝ぞう、悪いかもしれません・・。

幻滅しませんか??」

「は~~~っ」
テギョンがため息をついた。
全く違うことに、
   おどおどとするミニョ。

「ゆっくり見ていてやる。」
テギョンが、笑った。

もう!!

からかわれたのかしら?真っ赤なミニョに、
「明日こそは、プールで遊ぼうな」

ふわふわの、
まだ濡れてもいない髪を
   くしゃっと撫でると・・・

ぼさぼさに乱れた髪のまま固まったミニョを・・・
      もう一度、優しくなでてやった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

あっという間に日が過ぎていてびっくりします!!!

*美男♪番外編『ミナムの策略、テギョンの計画・・とマ室長』3

*番外編★中編『ミナムの策略、テギョンの計画・・とマ室長』★完結編

*読者感謝♪

番外編 『ミナムの策略、テギョンの計画・・とマ室長』3

                


次の日は、朝からマ室長も宿舎へと来ていた。

名目上は、A.N.JELLのスケジュール確認のため、
(仕事よ仕事。。一応ね(笑))
スケジュールの確認より前に、
   ミニョが作る朝ごはんを誰よりもがっつり頬張る様子は、
 朝からマ室長の訪れてくる日はもはや日常となっていた。

(だから、念には念を入れ、朝には来ないよう、テギョンは設定しているのだが・・・)
誰よりも頬張るマ室長・・。
時間ももったいないとばかりにもごもごと、口の中に目いっぱい詰め、
   何か周りへと身振り手振りを加えて、離してはいるが、
時折ハムスターのように膨らんだ口の中からコメ粒が吹き出すことに気を取られ、
          何を話しているのかすらわからない・・。


マ室長の周りで間をあけて座ってはいるものの、それを、食事する手も止め、呆然と見るメンバー達。

とりわけ、テギョンは不潔なものでも見るかのように、
 一瞬その様子を見た後は、いつものように、
手を目の横に置き、
     肘をついた形で、自分からマ室長が見えないよう壁を作った。


ジェルミですら
「や~・・
 見てるだけで食欲がなくなるって、
     まさにこのことだよ・・。」
スプーンをくわえつつ、
  マ室長を見ながら言った・・。

「ところで。」
ジェルミも、マ室長から目を離し、気を取り直すと、
    ミニョの方を振り返って笑った。
「はい。」
そのジェルミに、にこっと笑って聞くミニョ。

「今度の皆の休日なんだけど・・さ♪」
ジェルミがミニョへと、切り出そうとした瞬間・・・

ぶぉっほ!!!!!

おほっ!!!!!おほ!!!!!
マ室長が、盛大に吹き出した・・。

「だ・・大丈夫ですか??!!」
ミニョも、焦って、マ室長に駆け寄った。

そんな様子にびっくりしながらも、
   必死で拭いたりマ室長の世話を焼くミニョを見ながら、
     ジェルミが、皆の方を見て続けた。

「みんなで、ルッツホテル(超一流ホテル)のプール、貸し切って
       行かない??」
ジェルミがそう言った途端、

ひゃ!!!!
    -パリンッ!!
盛大に散った米粒を整理し、かかった食器を片付け始めたミニョが
   皿を割った・・・。

「だ・・大丈夫??」
ジェルミが立ち上がって慌ててミニョへと駆け寄ろうとした時、
   
ふぁぁ・・・
   眠そうに、キッチンへとミナムが現れた。
「ふぁ~~~・・。」
ジェルミが駆け寄るのを軽く避けるように、
  ミニョとの間に入ったミナム。

ポン。
 ジェルミの肩へと手を置くと、
「残念だけど・・

その日は・・・、
   ミニョは俺と用事があるから。」
肩からすべらせるようにテーブルへと手を付けつつ、
   さもだるそうに椅子へと座りながら、当たり前のように、言った。

きょとんと目を丸くしたジェルミが、ミニョの方へと目を向けると、
ミナムの方を見ていたミニョが、
   ジェルミの視線に、

ぶんぶんぶん!!!
慌てて大きくうなづいた。

「なぁ~~んだ。
   ミニョが行かないと意味ないのに・・。」

ミニョへと駆け寄ろうと立っていたジェルミだったが、
    ミニョがそそくさと片付けも済ませてキッチンへと下がると、がっかり肩を落として座った。

「じゃぁその次のやすみ・・」
そう、明るく言いかけたとき、
 ジェルミの横で

「ジェルミ・・
    ・・・ミニョが行かないと意味がないとはどういうことだ・・?」

テギョンが低く唸った。
はっと、気付いたようにテギョンの方を向いたジェルミ。
「い・・いや・・ほら・・
   そもそも、ミニョ、行きたがっていたから・・さ・・・」
ちらっとミニョを見ると、
   様子を伺うようにこっちを見ていたミニョと、目が合った。

その途端、ぎくっと焦った様子で、慌ててにっこりと笑ったミニョ・・。

「・・・・・。」
その様子に、
   ジェルミの唇が、尖った。
「ねェ・・。

念のため聞くけど・・・
   テギョンヒョン・・水着のミニョを一人占めしよう・・なんて思ってないよね?」

ジェルミが逆にミナムを見た後で、
    テギョンをじろりと睨んだ。

「な・・何が!!
     水着など・・!

ばからしい!!!」
テギョンが怒って席を立つので、
  ジェルミが首を傾げて、さらに怪しいと言わんばかりに腕を組み、その目を細めた。

「あ・・あぁ。ジェルミ。
   その日はテギョンは俺と仕事なんだよな!な!テギョン。」
マ室長が、助け舟とばかりに急に話に割り込むと、そう付け加え、
    テギョンの方へとウィンクした・・。     (ぎゃ!!余計怪しいわ)

「・・・・・。」
それを片方の口の端だけ、うっすらと上げると、黙って見ていたシヌ・・。

ジェルミも、
   さらに疑わしい目つきでマ室長を睨み見た・・。

「・・・・・。」
居心地の悪くなったマ室長、
  ぽん、と手を打つと、急に顔を変えて話し始めた。

「あ。

 じゃぁ今日これからのスケジュールだが・・」
真剣な顔で、
    仕事の話を。

そこで、ようやくミナム以外のA.N.JELLは、マ室長の話を聞き始めた。

少し離れて座ったミナムへと、食事を出したミニョは、
「・・・・・。」
唇をきゅっと噛むと、そそっとそのままミナムの元へと寄り、
    横に離れて座っているジェルミにも聞こえないような声で、囁いた。

「お兄ちゃん、ヘイさんのこと、
    私に任せてね♪」
座ったミナムの横、
  しゃがんだミニョが、見上げて嬉しそうに笑って、囁いた。

は?
「・・・・・。」
何を言っているのかわからない様子で手を止めると、ミニョを見たミナム。

「今日、お誘いしてくるね!」
さり気無く、自分の顔をじっと凝視するミナムに、
  皆の方を向いてとばかりに顔であっちあっちと示しつつ、そう、言葉を付け加えると、

張り切った様子でキッチンへと戻って行った。

・・・。

黙ってミニョを見つつ、
   なぁんとなくわかってきたミナム。

ミナムのミニョに似た口元が、うっすらと、ミニョらしくない笑みを浮かべた。

それから・・・
   真剣な顔で、皆へと話をしているマ室長を見ると、

マ室長もまた、
   話しながらもミナムの方へと視線を移し、その目が合った。

じろり。
ミナムが、マ室長を睨んだ。

すると、その目をどう受け取ったのか、
  よくわからないが、マ室長が意味ありげな目線をミナムへとよこすと、

うんうん・・。
また、意味ありげに、一人、ミナムへと頷いて見せた。

その様子も、
   余計に疑わしいとばかりに見つめるジェルミ・・とシヌ。

そんな二人の視線に、マ室長が慌ててスケジュールを確認しつつ、

慌ててミナムに
  誤魔化すように、なんとなくのジェスチャーを送った。

ジェルミがちらりとテギョンを見たが、何も反応しないテギョン。

ジェルミは目を細め、
   腕をくんで、いつものテギョンのように、口を尖らせた。

~~

「絶対怪しいよ!!!みんな!!!!」

ジェルミが食事後、
   シヌの部屋に押し入り、叫んだ。

「マ室長とミニョの様子を見て、 
   感じたんだ!!!!

あいつら、全員グルだ・・。」

腕を組みながら、空を睨んで言うジェルミ。

「・・・・・。」

そんな様子を、ただ黙って見ているシヌ。

「おかしいのは・・
   ミナムだ!!!!

アイツ、なんだ?
  俺たちの味方なはずじゃなかったのか!??

テギョンに渡ったのか??!!
     裏切ったんだ!!!!」

両頬におおげさに手を置いて、
そう叫ぶと、

「このままじゃ、
   ミニョが危ないよ――(泣)」

大袈裟に泣いた。

~~

その日の午前中。
   テギョンのスケジュールは空いていた。

そのため、
 自身の車で一人出かけると、
       とある高級な店に入った。

メンズも取りそろえてはいるそのお店。
 テギョンもよく愛用しているのだが、
      今日のテギョン・・・と、その前に並べられた・・・

・・・水着・・・

テギョンは、腕を組み、片手で自身の口元を撫でつつ、その水着を睨んでいた。

ハンガーにかかったカラフルな水着がずらりとその場に並べられ、
一方には男性もの、もう一方に、女性のものが並んでいた。
   中でも、店員によるおすすめが、目立つように手前にかかっていた。

が、テギョンは、慎重に、一枚一枚を、手に触れないようハンガーだけを触りつつ、見た。

仕事で水着を着る機会は多々あったので、女性の水着を見たことがないはずはない。

が、こんなにもじっくり見たことがなく、
   睨んでいるようなテギョンの目には、若干の、戸惑いも見て取れた。

下着と同じように見える水着・・
  いや、下着よりもまちがいなく、隠す部分は少ないように見える。

テギョンは、まず、頭を振ると、男性用のものの中から、
ミニョを怖がらせない、
  あまり刺激のないような、(・・きゃ)、

ウェストのラインと、下に、白いラインの入った、
   紺のサーフパンツを手に取った。

それは丈が膝上まであり、
一見普通のショートパンツと変わらない。

そして、それを手に取ると、
もう一方の・・
  溢れんばかりに飾られた、

女性用水着の列に来た。

改めてサングラスをかけると、
  どこから見てもスターの気配を隠せない姿で、
涼しげに
  何も動揺していないか・・に見せるテギョン。

内心は、
  今にも心臓も飛び出んばかりの鼓動に耐え、

手に冷や汗すら、じわりと浮き出てきていた。

~・・・ミニョはプール自体初めてなんだ。
  水着くらい用意してやらないと・・。

先程から、何気に目には嫌と言うほど入っては来ていたが、
   いざ、向かい合うと・・

~こ・・こんな小さなものを着るのか・・・!!!
なかなか触ることすらできない・・。

ミニョを想像して、
   着せてみることすら、

汚れのないミニョを汚してしまう気がして、
  テギョンは何度も無意識に出てくるミニョを、

何度も頭の中から追い出した。

今年の流行りは、
  どれも可愛く大きいリボンが付いているようで、

中には、リボンの部分しか胸が隠れないんじゃないかってものまであった。

テギョンはその隠す部分の小ささに、
  またも、追い出したはずのミニョを思わず脳内で想像してみた。。が、

溢れんばかりの胸が、リボンから見えてしまうミニョ・・

「っわ!!!!」
テギョンが、思わず叫んだ。

店員はとうに下がらせ、V.I.Pルームなため、誰もいなかったが、
  それでも周りをきょろきょろと見回したテギョン。
・・・危険すぎる。。

どれもこれも、
   ぴんとこない・・。

(じゃあ無難にワンピース型にすればいいのに・・
   ・・・そんなビキニタイプのものばかり見るからぁ・・(笑))

仕事では、何度も言うが、水着の女性と接触する機会も多いのだ。

多い。のに・・
  こと、ミニョになると、どうしても、

なんだか純粋で、汚したくなくて、

・・それでいて、
やっぱり自分のものにしてみたくて・・・

洋服ひとつ、

水着ひとつ、

想像するだけで胸の音は隠せず、
   自分の買ったものを、ミニョに着させたくなる気持ちは、自然にテギョンの顔を赤くさせた。

嬉しそうに着てくれるミニョを見ると、

想像すると、

何よりの独占と、
  征服したかのように感じるその気持ちが、
       テギョンには気持ちよかった。

テギョンは、一面に並ぶ女性用水着の中から、

最終的に、ひとつ、
  ビキニタイプのものだが、白を基調とした、

細かい赤やピンクの小花が散りばめられた柄のものを、選んだ。

首の後ろで幅の広い紐を結ぶようになっていて、
  胸の真ん中には、その紐からつながった、リボンが付いている。

下は少し拡がる形のスカートになっていて、
     全く下品な感じはない。

これならば
   清楚なミニョにも大丈夫なわけだ。 (・・たとえビキニでもなわけね・・・)

テギョンはにやりと笑うと、
  それの入ったバッグを大事に持ち、

仕事へ向かった。

~~

一方、ミニョは、ユ・ヘイのいる事務所に、
      マ室長とともに来ていた。
今日、この近くでミニョも、
     ミナムとの歌の録音の打ち合わせがあったからなのだけど、
目的は、

ひとつ。

今度の休日(ユ・ヘイも重なる)に、
   例の場所に、ミナムのために誘うことだった。

ミニョを見ると、

「あらぁ・・♪
   コ・ミ・・・・ニョさん??」
腕を組んで、一瞬わざと意地悪く笑ったヘイだったが、
「久しぶりじゃない。」
目を細めながら、そう言われた言葉に、
  ミニョはなんだか思ったより、
        胸が痛くないような気がした。
「はい!

お久しぶりです♪」
相変わらず、無邪気に笑うミニョに、少し複雑な表情をしたヘイ。

ミニョの話を聞くと、
     あっさり快諾した。
「あら。まぁ・・・
   あんたがどうしてもって言うなら、いってあげてもいいけど・・・。」
乗り気ではなさそうに、腕を組みながら、答えたヘイ。

帰り際に、
 「ミニョさん、どんな水着を着てくるのかしら♪
      楽しみにしてるわ♪」
という嫌味だけは忘れず、ヘイは帰って行った。

「そうだ。水着があった!!」
ミニョの言葉に、マ室長も頷くと、
    マ室長とミニョは、慌ててそのまま水着を買いに出かけた。

マ室長は、恥ずかしいと店には入らぬまま、
あれこれうるさい。
(「それは露出が高すぎます!(テギョンが!!)」
「それはあまりにミニョさんには早いかと・・(だからテギョンが!!!)」

などなど、

一応、本人は、ミニョの操を守るために必死。

ミニョは、そんなマ室長に口をとがらせつつも、
  どうにか、気に入った、ワンピース型の水着を購入できた。

夜、その水着の入った袋を開けてみた。
  とってもかわいい水着を着るのも楽しみだし、
   何より・・・それを着た時、テギョンがどんな反応をするかも

とてもどきどきした。

「かわいいよって、言われたりして!!きゃーー」
ボスッ!!!!
ミニョは、水着を握ってベッドに寝転がった。

次の休みまでが待ち遠しくて

どきどきして、
   早くテギョンに見てもらいたくて、仕方なかった。

その時、

こんこん・・
ドアがノックされ、
「はい・・・。」
ベッドから返事をした途端、
    テギョンが入ってきた。

「っひゃ!おっぱ!!」
慌てて水着を隠すミニョ。

「ごほん。

今度の休みの件だが・・。」
そう、言ったところで、
   さっとひとつの紙袋を取り出した。


ミニョが受け取ると、
「プールに入るのだから
    お前にも必要だろう。」
横を向きつつ、ミニョへとつぶやいたテギョン。

目を丸くしたミニョが、
    それを受け取ってから、
「あの・・!
  ありが・・・」
ミニョが、言いかけたその時。

「どれどれ??」
ミナムが空いている扉から入って来た。

手には、
   やはり、紙袋。
テギョンがこれ以上なく鋭い目つきでじろりと睨むと、

「お楽しみ中すみませんね♪」
片手をあげて、
  扉に立つテギョンの前を過ぎると、

ミニョの隠していた水着を、まるで全てお見通しなようにミニョの下から取り出すと、

ミニョの水着と、
 袋から出したテギョンの水着、
そして、自分の持ってきた水着を並べて出した。

「っ!!????」
目を見開いたテギョンはもう、
     顔から火が出そうだった。

「お・・お前・・・!!!!!」
怒鳴ると、

あっという間に
その自分の水着を奪い取り、
   何も言うことなく、怒って去っていってしまった・・・。

バタンッ!!!
  扉がきつく締められると、追いかけようとしたミニョが、兄の方を振り返った。
「お兄ちゃんたら!!!」

そんなミニョに
  少し肩をすくめると、

「なかなかのセンスだったのに残念だな。」

テギョンの出て行った扉に、
   悪気もないかのようにつぶやいた。

ミニョが口を膨らませて
   ミナムを少し睨むと、
「なんだよ。

・・・・。

悪かったよ!」
ミニョが睨むので、ミナムはそう言うと、

「でもな。ミニョや。
こういうときは、どうしたらいいか、 
    そろそろ分かるんじゃないか?」
ミナムが反対に今度は、意地悪く笑って言った。

~~

・・・びっくりした。

~まさかミニョもミナムも用意しているとは思わなかった。

テギョンは、バツが悪く、
    心底恥ずかしかった。

そして・・

コ・ミナム・・・

ちょっと珍しく褒めてやると、すぐこうだ。

もう絶対油断しちゃダメだ。

くそ・・

腹立ちまぎれと
   恥しさで

ばん!!!!

水着をゴミ箱に放り投げた。

「もう必要ない」
そう呟いたとき・・・

「オッパ?」

こんこん・・
と、扉が叩かれたー

▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲

水着(笑)(笑)テギョンの選ぶシーンだけ偉い長い(笑)

テギョンもまさか、選んでいるところを読者に見られているとは思っていないはず!!(笑)

*美男♪番外編『ミナムの策略、テギョンの計画・・とマ室長』2

*番外編★中編『ミナムの策略、テギョンの計画・・とマ室長』★完結編

*読者感謝♪

番外編 『ミナムの策略、テギョンの計画・・とマ室長』2

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カタカタ・・
     カタ・・。
     
テギョンは薄暗がりの中、
    明るい光を放つ、パソコンの前、いつもに増して鋭い目を向けていた。

「・・・・・・。」
口元に片方の指先を触れたりしながらも、
  その手を忙しく動かす。


コンコンコン・・
恐る恐る、扉を叩く音に、少しだけそのパソコンをうつ音を止めたテギョン。

「お疲れ様です。」
ミニョが、そっと、机の一角に、小さな盆の上にお水を置くと、
  じっと、パソコンのライトに照らされた、こちらを見ないテギョンを見つめた。

ミニョは、小難しいテギョンの、こんな仕事熱心な姿も、嫌いじゃなかった。
  むしろ、誰よりも実はファン想いで、誰よりもこうして作詞や作曲に取り組む姿は
    何時見ても尊敬してしまう。 

「・・・・・。
なんだ?」
テギョンがようやく、ミニョの方を見た。

いきなりだったので、驚いたミニョが、後ろへと傾きかけた。
その手を、
  すかさず掴んで引っ張ったテギョン。
「あっ!
  すみません!!」
パッ!!
つい、目の前の人をぼ~っと見ていたミニョは、
  途端に真っ赤になって手を離した。

それから、
「あまり無理し過ぎないでくださいね。」
目を泳がせながら、後ろに下がって行くと、
  慌てて出て行ったミニョ・・。

「・・・・・・。」
じっと・・・
   まだ、小難しい目でそんなミニョの出て行った扉を見つめると・・

「はぁぁ・・・・・。」
深いため息をついたテギョン。

ぶるぶるぶるっ。
よほど・・難しい仕事を抱えているのか眉間にさらに深い皺を寄せると、頭を振った。

カタカタ・・カタ・・・。
再び、パソコンに向かったテギョン。

テギョンが、片手で少しだけ熱くなった顔を覆った。
几帳面なテギョンの心臓が、
   ぎこちなく音を乱していたからだ。

手を引くくらいで、いまだに赤くなるミニョ・・・。
思い出すと、なぜだか、心臓が暴れるように動く。

~全く、俺らしくもない。
心の中で呟くと、
  目線をパソコンの画面に戻した。

プライベートルームもついた、ホテル内のリゾートプールや、
    広いスイートルームのベランダについている、セレブなプール、

それから、
部屋の屋上についた、小さなプール・・。

いくつものプールを見てみたが、
    テギョンの目が、鋭く細められ、それから、その目が宙に浮かんだ。   (仕事してるんじゃないんかーい(笑))

肝心の、
  自然にミニョを誘う方法が見つからない・・・。

~どう誘う?

 ・・・普通に誘えばいいのか?

・・普通ってなんだ?

・・・コキ
首を傾げたテギョンが、想像してみた・・。
~~
「ったく。
  そんなにプールに行きたけりゃ連れて行ってやる!」
腕を組みつつ、自然に誘う俺・・ (その誘い方・・普通なんだ・・(笑))

「ほんとですかぁ♪」
満面の笑みで喜ぶミニョ・・・   (それに素直に喜べるのもスゴイよね・・(笑))

そして・・・着いた先は
    きらびやかなどでかいホテル・・・

「おっぱ・・・これは・・」
ミニョが、顔を真っ青にして、非難するような目で、俺を見た・・・。
~~
て。

プールが清潔なのはいいが、ホテルに誘うっていうのが
   ミニョにはどう映るか・・が問題だ・・。
だが・・コ・ミニョのことだ。
    ホテルに誘ったからと言って、
      なんだ。その・・何か怪しんだり俺を疑ったりするはずもないだろうが・・

(いや、ないのはないで、悲しい気も・・・)

~だが・・・

また、テギョンが腕を組みなおすと、目をくるりと回して考えた。

~万が一・・
    万が一・・だ。
不信感から
  俺への「100点」が、一気になくなっても敵わない・・。

だからと言って、
    民衆の集うプールへ誘うのか・・?

一瞬、自分たちが宣伝もしているあの話題の大プールを想像してみて・・・

テギョンは目の下を引き攣らせると、ぶるぶると顔を振って、
   手で顔を覆った。

あり得ない。
  この俺が・・・あんなどこのだれかとも分からない大勢の中で泳ぐなど・・

あり得ない。
テギョンが頭の中で叫ぶと、
はぁ~~~。
    大きく、溜息をついた。

(テギョン・・プライドと、潔癖症ゆえに誘うことすら苦労しますね・・)
~~

同じ時、
  テギョンの部屋から戻ったミニョは、仕事の後この宿舎に来ていたマ室長に
    宿舎のベランダへ呼びだされていた。

「シスター・・いや、ミニョさん・・。」
そう、話しかけるなり、
はぁぁ~~~・・・・
  またも深刻な顔で、深い溜息を始めるマ室長・・。

ミニョは、嫌な予感を隠せないように、首を傾げつつ、

「はい・・?」

マ室長をベランダのベンチへ腰かけさせた。

「実は・・・
   テギョンの許可を取らないうちに、大きな仕事があって・・・
    つい・・断り切れずに、その仕事を引き受けたところ・・・

・・・ダブルブッキングしまして・・。」
そこまで、頭を項垂れて話したマ室長に、
  
「・・・・。」
ミニョが、真剣な顔で、頷いた。

「それで・・その・・・
    ミナムなら・・・と相手先から押され・・

・・・仕事の穴埋めをお願いしたんですが・・。」
酷く、ゆっくりと話すマ室長。

ミナムという・・兄の名が出た時・・・
   ミニョは、嫌な予感に顔を引き攣らせた。

「ミナムが
   引き受けてくれないと私は・・・(泣)」
またもいつかと同じようにさめざめと泣くマ室長。

やっぱり・・と、 
   ミニョの眉が下がり、呆れた様子になりつつも、聞いた。

「それでお兄ちゃんはなんて?」
心配そうに聞くミニョに、
マ室長が、ちらりとミニョの顔を見ながら、言った。

「ミナムの返事はミニョさん次第だと・・」

その言葉を言った途端、

ぱっ・・!!!!
マ室長が、俊敏に動いた。

片ひざをつき、片ひざを立て、
   まるで花束でも渡すかのように恰好を決めると、
呆気に取られているミニョの前、
         2枚のチケットを出した。

「ミニョさんもご存じでしょうが、
    今、ミナムはユ・ヘイさんに熱をあげてるんですね。」
マ室長の言葉に、
  そのポーズに戸惑いながらも、

「・・・はい。
なんとなく、そう思っていました・・・。」
ミニョが答えると・・

「それで、これ。」
   マ室長が、チケットをミニョの手に、包ませた。

「・・・・。」
手に取った2枚のチケットを受け取ると、
「豪華プール付きクルーザー・・V.I.P特別優待券?」
ミニョがそのチケットに記載されている文字を読み上げた。

「それに、テギョンと一緒に行ってほしいそうなんです。」
その言葉は、予想外だった。
目を丸くしたミニョが、もう一度マ室長を見ると、聞き返した。

「え?これをユ・ヘイさんに渡すんじゃなくて、ですか?

私が行くんですか?
     オッパと??

なんでだろ??」
唇をきゅっと閉じたミニョが、少しだけ目をくるりと回すと、考えた。

「・・・は。そっか。
   あはは。お兄ちゃんたら。
デートに誘うのが恥ずかしいのね♪きっと。」
ミニョが、突然嬉しそうに笑うと、
    一人、納得したかのように頷いた。

チケットをよく見ると、クルーザーで、プールもある・・

~わぁ!!!こんなの、テレビでしか見たことない!!!
途端に、ミニョの胸が躍るように跳ねた。

そのチケットの先に行きたいのもあり、
    普段なんでもそつなくこなしてきた兄の、初めての不器用な恋に
協力したい気持ちもあり、
   もともと、おせっかいなミニョが、うずうずしてきた。

「ミ・・ミニョさん?」
チケットを握りしめたまま、黙っているミニョの表情がよく見えず、
    おそるおそる、その名を呼んだマ室長・・。

「はい!分かりました♪
     任せてください!!」
ミニョが、まだしゃがみ込んでいるマ室長へと目線を下げ、少しだけ屈んだミニョが、答えた。

「ここにオッパを誘って、皆で行くからと
  
  ヘイさんも・・」
ヘイの名を、言いかけたところで、
    昔のことが思い出されて、
          ちり・・ミニョの胸が、少しだけ痛くなった。

片手で、そっと、
  そんな胸をさそりつつ、
     笑顔の固まった表情を和らげたミニョ・・。

こくりと、自分を納得させるように頷くと、
「ヘイさんも、誘ってみます♪」
安心して!とでも言うように、
  マ室長の、チケットを渡したままの形で固まった手を、
      両手でミニョが握った。

~お兄ちゃんの恋、
   このコ・ミニョが協力してあげなきゃ・・♪

ミニョは、くるっとマ室長に背を向けると、
    宿舎の方へと入っていった。

・・・
   えっと・・・。

残されたマ室長は、呆然と、ミニョの去った後を見つめた。

もちろん引き受けてくれるとは思ってはいたが、
   あまりにあっさりなミニョと、
    どこか・・・勘違いをしているようなミニョの様子に頭を掻きつつ・・・

「それ・・1泊2日なんです。」

一応、ミニョがいなくなった後ろ姿に
      言ってみた。

それから、返事のないのを知りつつも、
「・・・途中、帰っちゃだめなんですよーーーー」
ちょっと、手を口の横に立て、
      小さな声で叫んでみた・・・。

~協力って・・・ミナムのか?

・・・そうか。
マ室長も、変に納得したように、二十顎の丸い顎を、こくんと頷かせた。

ミナムが何を代わりの条件に出してくるのか、が、分からなかった。

このチケットを頼まれても、
  なぜ、これをあいつらに渡したいのかが分からなくて、

ミナムの策の目的が、
       どこにあるのかはわからなかった。

ミニョをテギョンと一泊させようという魂胆なのかと思ったが、

なんのために
  ミナムはミニョを仕向けるのかがわからなかった。

いつもいつも、マ室長には理解できないミナム・・。

~・・・ミニョを理由に、ヘイと部屋をとるためか??
     ユ・ヘイとうまくいくために、テギョンとミニョもくっつけようとしてるってわけか・・!

変に、納得すると、ちょっとずれてしまった方向に、
   マ室長は輝いた、遠い目をした。

「また・・

俺の出番か・・。」

人差し指と親指をあごに当て、
  ポーズをとると、
ばっと手を伸ばした後、
    メガネをはずし、するどい目をミニョの去った方へ向けたマ室長。。。

「ミニョさん・・・いえ、シスター。

汚れない、
  清らで何も知らないシスターを、

眠ったような眠ってないような・・

とにかくそんな、狼(テギョン)の餌食にしなければならないかもしれません・・。

許してください・・。
こうするしか(私の助かる)道は
   
      ないのです・・・。」
祈るように目を閉じて、手を組んで呟いたマ室長。

「でも、ご安心ください・・・。」
マ室長が、真ん丸の顔の中、
   小さく丸い目を、きらりと開いた。

「その狼から、きっとあなたの貞操を守ってみせます・・・。」

ふっと格好をつけると、
 また、遠い目をしてメガネをつけ、途端に、演技が終わったかのように立ち上がると、
  ぱたぱたと膝を叩いた。

「・・しかし、だ。こんなのが交換条件だなんて。

ミナムはなんでまた急に
   テギョンとミニョを使ってそう仕向けるんだ??

・・ヘイがまだ・・・
     テギョンに気があるとでも言うのか・・?」

さっぱりわからない・・とでも言うように、
   呟くと・・

「それにしても・・・そのために妹を犠牲にしようとは・・・
   ・・ったく・・恐ろしい奴だ・・ミナムは・・・。」

頭を振りながら、呆れたように手をポケットへと突っ込むと、
      宿舎の中へと帰って行った・・・。

~~
イライライライラ。

パソコンを前にする、テギョンの様子に、明らかな苛立ちが見えた。

テギョンはまたも、
    プールに関する情報を調べていた。

ここまでくると、テギョンの性格的にも
       後にはひけなかった。

頭の中にはミニョの水着姿が浮かんでは消え、 
  消えては浮かんで・・。
ふっと止まる手に、

~俺は!!決してそんなつもりではない!!!!

誰も聞いてはいないのに、
   ひたすら自分への言い訳を頭の中で繰り返すテギョン。

その時

がちゃ!!

ミニョがテギョンの部屋の扉を開けた。

「うわ!!!」
驚いてテギョンが立ち上がった。

ささっとパソコンを閉じてから
「ノックくらいしろ!!!」
と怒鳴った。

「ノック・・何回もしました。
   まだお仕事中だったんですか?

すみません・・・」
慌てて出ていこうとしたミニョ。

「っ!ま、まぁいい!
   で、要件はなんだ?」

立ったまま
  慌てて引き留めるようにミニョに顔を向け、聞いたテギョン。

内面の焦りを極力見せないよう、
  さり気なく座ろうとした時・・・

・・・一瞬ミニョが、

先ほどから浮かんでは消える、
   水着姿のミニョに見え、

ががっ!!!!

思わず驚いて、
   椅子に座りそこね、しりもちをついた。

心臓はどくどく速くなり、まるで
    出てきそうな錯覚に襲われるほどだ。
驚いたミニョが駆け寄り、
  テギョンは真っ赤になりながらも、そんなミニョを
     目を開いてじっと見上げた。


きょとんとした様子で、テギョンを見つめたミニョは、

真っ白のレースが連なり、胸の下にりぼんのついた、
   ふんわりと女の子らしいチュニックに、
         デニムのパンツ。

全くボディラインの出ない洋服だった。

「・・・・・・・。」
ごほ・・ごほごほ・・!!!!!

我に返ったテギョンがむせると、

「オッパ?
   風邪ですか??」
ミニョは尻餅をついたテギョンを引き上げるついでに、
       優しく、抵抗しないテギョンをベッドまで連れていった。

気まずくて目を見れず、特に抵抗もしないテギョン。

すると、ミニョ。
自分もふんわりベッドのテギョンの横に腰かけると、
    自分の額と、テギョンの額に手をつき、
         熱を測る仕草をし始めるではないか。  (空気!!読んで(笑))
「熱はないです・・。
    無理、しすぎなんじゃないですか?」
手の方を向きながら、口をすぼめて言うミニョ。

「・・・・・。」
ごく・・

テギョンの喉がなり、
   思わず目の前にある、ミニョの唇に目がいった。

その時、
「じゃぁ・・・
    これはやっぱり無理でしょうね?
・・お仕事もお忙しそうですし・・・。」

唇が離れて行ったと思うと、
    ミニョが、2枚のチケットを取り出した。

「オッパが無理なら
    シヌオッパか、ジェルミに頼まないと・・・」
残念そうに、チケットを見ながら呟いたミニョ。

「なんだ?それは??」
ジェルミとシヌという名前に、
    テギョンが奪い取るようにチケットを手に取ると・・・

!!!!!!!

テギョンの目が、見開かれた。

「こ・・これ、どうした?!」

テギョンは極力声を落ち着けて聞いた。

まさに今のテギョンに好都合、
   神がくださったとしか思えないタイミングの、そのチケット。

心臓はさらに速くなり、

どぎまぎしてしまう・・。

すると、
  ミニョがさらに近寄り、

しっ・・と無邪気に人差し指を
   ぷくっとふくらました口に当てると、

「お兄ちゃんが、恋、してるんです。」

まるでスパイか何かのように、声を低めて話し始めた。


・・・ミニョが、マ室長から聞いた話を、
   やや、自分の想像も交えて、離し始めた。

その言葉を聞いているうちに、
テギョンは、にやり・・
        口許を押さえて、ひそかに笑った。


「そうか。

・・そういうことなら、仕方ない。」
テギョンが笑うのを抑えて、やや、大げさにそう言うと、

「あ。でもオッパは風邪なんですから、
   それに、お忙しそうですし・・

  大丈夫です!!」

テギョンの気持ちなど、
    全く分かっていないミニョが、慌てて言った。

「・・・コ・ミニョ・・・。」
ぴくぴくと、額に筋を浮かせたテギョン・・。

「今の時期に遊びに行ってオッパに風邪をひどくさせたなんてことになったら・・
    私はもう・・・」
ミニョがそこまで言った時。

「風邪などひいていない!!!
    お前が勝手に決め付けたんだろ!!!!!」

テギョンは突然怒鳴ると、
「お前はなんでそういつも考えなしなんだ!!!

ここはプールだぞ!!

み・・水着だぞ!!!!
  メイド服と言え、
    平気で男の前で着るなんて、

   考えなし、無謀、危険もいいとこだ!!!

男は

危ないんだぞ!!!!!!」
口早に、ここぞとばかりに
      今までの思いのたけをミニョへとぶつけた。

「・・・・・・・。」
予想もしなかった突然の口攻撃に、
    しゅんとしたミニョ。

テギョンは横目でそんなミニョを見ると、

「今後は・・・。」
落ち着いた声で続けたテギョン。

「俺以外と行くなんて、

言うな」
横を向きつつ、テギョンがそう言ったので・・・

「・・・はい。」
そんなテギョンを、ぱちくりとした目で、
   ミニョも、テギョンを見つめて答えた。

それから・・

少しだけ、何か言いたげに口を固く結びながらテギョンを見た・・・ミニョ。

「・・・では、オッパは、

いつでも私と行ってくれますか?

・・・お忙しいのに、付き合ってくれるんですか??」

ミニョが、おずおずと、そんな風にして聞くので、
   テギョンの胸が、少しだけ、跳ねた。
「あぁ。できる限り、そうしよう。」
テギョンの表情が、途端に優しくなった。   ((笑)ゲンキンな奴(笑))

ミニョの方を向いて、言ったテギョンに、
「いつもオッパに頼ると、

   オッパに迷惑ではありませんか?」
少しだけ、目で責めるように聞いたミニョ。

「お前は俺の・・なんだ、

その、
  特別なんだ。

迷惑など構わない。」
テギョンが、しどろもどろに答えると・・

「ありがとうございます!!」
ミニョは、ぱっと顔を明るく変えると、
   少し頬を赤らめて、嬉しそうに笑った。

2人には、
   なんとなく、甘い雰囲気が流れた・・・。


テギョンがゆっくりとテギョンを見つめたままのミニョへと顔を近づけると・・
    きゅっと目をつぶるミニョ・・。

ドキドキする胸が苦しくて、
    目は、閉じているのに、手では、テギョンを離そうと胸を押した。

そんなミニョの手を取ると、
  そのまま、ふっと、唇に触れたテギョン。
ゆっくりと、その厚みを押していこうとした矢先に、
   何か思い出したかのように、ミニョがふと離れた。

「なんだ?」
途端に、また眉間に寄せたしわ・・。

ミニョが、
   もじもじと、した様子で、顔を真っ赤にして、口を開いた。
「あ・・あの・・

    水着。。
オッパの前ではいいんですか?
  その・・・さっき・・・・
     プールに行ってみたいんですけど・・。」
ミニョの言葉に、
   ぱちくりと、テギョンがその目を瞬かせてから、笑った。
「あぁ。そうだ。
   俺の前だけでは構わない。」

そう言いながら、
  さっきのキスの続きをしようと、

また目をつぶりかけた・・・テギョン・・・

だが、

「あの・・・」
ミニョがまた手でテギョンの胸を押しながら言った。

「あの!!
では、男の前で着ることが無謀で危険だとおっしゃいましたが・・

  オッパは・・・
    ミナムお兄ちゃんは・・・

危なくないんですよね??
   何が危険で何がいけないのかが・・・その・・。」
ミニョは近づいてくるテギョンの顔に、
  心臓がばくばくとはねて、
          耐えられなかった。
身体を後ろへと逸らすようにして、テギョンから距離を保ったミニョ。

ち。

テギョンはそんなミニョが可愛くもあり、
   じれったくもあり・・・

じとっと、ミニョを睨んだ後、
   ため息をつきながら、ゆっくりと聞いた。
「俺はお前の特別だろ?」

テギョンの言葉に、
  きょとんとしたミニョが、はっきりと頷いた。

「怖いはずがない。」

満足気なテギョンが、そう、はっきりと断言すると、
 いつまでも力を込めて胸を押さえてくるミニョの手をつかむと、

もう邪魔させないとでも言うように、
  また、目を閉じて、
         余計な言葉が出る前に・・

その、唇を塞いでやった。

暖かく柔らかな感触を唇で感じながら・・
   テギョンの口角が、そっと上がった。

~・・コ・ミナム・・
いつも余計なことばかり邪魔してくるが・・・

     今回ばかりはなんだ?
        よくやったと褒めてやる・・・。

ニヤっと口の端をあげると、
逃げる間も与えず、
   ふらふらするミニョの頭を支えつつ、

優しく優しく、キスを続けた。


次の休みが
   楽しみでたまらなくなった・・。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
単なる趣味の妄想から始まった前のブログでしたが・・
   まさか、本当にこうしていつまでも覚えていてくださり、待っていてくださるなんて、
     本当に、夢にも思っていませんでした・・。

いつも、来てくださって、ありがとうございます♥

いつでも、読みたいだなんて、嬉しいリクエストなら、全然迷惑なんかじゃありません。
 むしろ、自分の勝手で昔のものをしまい込んでしまっているので(笑)

憶えていてくださり、こうして日の目を浴びることができるだなんて、きっとテギョンも幸せですね(笑)

楽しんでくださいますように♡



*美男♪番外編『ミナムの策略、テギョンの計画・・と、マ室長』1

*番外編★中編『ミナムの策略、テギョンの計画・・とマ室長』★完結編

ずっと待っててくださったやえもさんへ♡まずは、こちらシリーズから贈りますね♥
いつもありがとうございます(*> <。*)
*****************************************
「頼む!!!!このと~~~り!!!!」

廊下に響く声の主・・・
   通りかかるスタッフたちが、その扉の向こう、声のする方を驚いた顔で振り向きながら
     通り過ぎて行った。

まん丸いメガネに、
  真ん丸い顔。

その顔の目の前に、自身のまるまるとした指先を重ね合わせ、
   ひっしに目を閉じる
          マ室長・・。

なぜ、彼が床に正座するように座っているのかと言うと、

先程、わざとらしく床に膝をつき、
「男は簡単に土下座などするものじゃない」と言いながら、
      まさにその、土下座を今、したところだったからだった。


その目の前にいる人物・・・

マ室長の方へと向いた先の尖った革靴。
黒い細身のパンツに、
  ぴったりと細身のミリタリー柄のTシャツを着て、

偉そうな腕組みをしている・・

その男の名は、コ・ミナム。

長い睫に
  大きな目。
一見すると、どこか女のようにも見える彼は、
   ここ最近、雰囲気が変わったと、まさに人気の頂点に立とうとしている男、だった。

顔の前に分厚い指を重ね、
  盗み見るように、ちらりと片方の目を開けたマ室長・・。


今までと変わらぬ、コ・ミナム・・・その男は、
  以前、こうして頼むと、どんなことでも仕方ないとばかりに許してくれた、
優しく笑う、天使のようなミナムだった時・・とは打って変わって、
  目を開けたマ室長は、目の前の男が耳をほじった上、
           っふ!!その誇りを息で払った様子を見た。

泣き落し作戦は、この男には全く、通じてはいないようだった。

指先を払ったミナムが、床にしゃがみ込んだマ室長に目をやると、
  にやっと笑って、マ室長の目の前に、しゃがみ込んだ。

「そんな大声で話すと
   みんなに聞こえるよ。」
細くて長い人差し指を一本、
   口の前へ持ってくると、しっ!黙らせるように、息を吹いたミナム。


「もちろん、引き受けるよ。
   その代わり、条件があるけどね♪」

見覚えのある笑顔で笑いながらミナムはすくっと立ち上がると、

目を輝かせたマ室長の前、
 さも面白そうに白い歯をのぞかせると、
    ポケットから2枚のチケットを取り出した。

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

*読者感謝企画♪

番外編 『ミナムの策略、テギョンの計画・・と、マ室長』

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

この夏は暑い・・・。

とにかく。


暑い・・・。

そのため、毎日テレビではこの夏最高気温の記録更新を
    伝えない日はなかった。


そして、
そんな夏にふさわしく、この夏オープンしたばかりのソウルに建った、
      韓国最大と言われるプールの宣伝も、テレビをつける度、目立って流された。

このCFは、出る前から、話題を呼んだ。
・・・そう。

今まさに韓国だけでなく、世界の注目する、A.N.JELLが出演するCFだからだ。

配信されるなり、たちまち動画はSNS上で流れ、
   動画配信サイトで流れ・・テレビでも、とても目立っていた。


そのプールには何種類ものプールがあり、
  階上にはスポーツクラブ、

建物の横には、
   豪華ホテルが建っていた。

テギョン、シヌ、ジェルミ、ミニョは、
    この日もテレビを皆で集まって見ていた。


画面では、シヌとジェルミ、それにミナムが

その数あるプールの一つ、一番大きなプールの中に入り、
    ボールを互いにぶつけ合い、全身に水を浴びながら、
        ふざけて水しぶきを立てながら遊びをしている場面から、映った。

「わ~~☆
   何回見ても、気持よさそうですね!!!

プールって、こんなにも広いんですね!!!」

そのプールは、一般的にもかなり広い方であったが、
  ミニョがそう、うっとり言ったとき、
画面の中では、

ぱっと。

上半身裸で、
   太陽の光を浴びつつ、プールサイドに立ったテギョンが、その口元に笑みを浮かべた。


ひゃ・・
 いつも、その場面を見る度ミニョは目を伏せてしまう。

CFには種類があり、このテギョンが映るバージョンと、違うものがあるのだ。

そのため、いつもミニョは、一歩遅れて、目を伏せることになるのだった。
・・・・しっかりと、その身体を目に焼き付けながら・・・。   

ットン!!
  キレイにジャンプして水へ入ると、
    丸い水しぶきをあげつつ、泳いで行くテギョン・・。

そんなテギョンを、見たいような
   罪悪感に苛まれて見れないような・・・

目を伏せつつも、ちらりと目をやってしまう自分と戦うミニョ。

自然にその唇がいつも尖り、
   なにやら、自分で気付かないうちに、変な顔になるミニョなのだ。


テギョンは、このCFではなく、
   このCFが流れる度、そんなミニョを見ることが最近気に入っていた。

初めてミニョがこのCMを見たときから、
   自分のこのシーンに毎度新鮮にも、反応を示すミニョが

可愛くて仕方なかったのだ。

そして、
そんな様子を見るとつい、

   口許がゆるんでしまうのを
           抑えられなかった。

片方の口の端を上げたテギョン。
「うわ~~。
  ほんと・・なんでそんなにかわいいかな・・・。」
一瞬、漏れたと思った呟きは、
   テギョンのものではなく、勢いよく、テギョンはその声の主を睨み見た。

はっ!!!
  自身の過ちに素早く気づき、自分の口を押さえてテギョンを見た・・・ジェルミ。

やはり、
  眉間にしわを寄せ、
    不満げな顔で、ジェルミを睨んでいる。

テギョンから慌てて目を逸らすと、
   唇を尖らせて、クッションを思い切り抱きしめたジェルミ・・。

そんなジェルミとテギョンをよそに、
   シヌが笑顔でミニョに聞いた。

「ミニョはプールに行ったことがないのか??」

そんなシヌへと、振り返ったミニョ。
「はい・・。」
おずおずと、言い辛そうに答えるミニョは、
   まるで恥ずかしいことであるかのように、頬が赤かった。

「ほんとに!??
あ~~~~!!!もう!!!!
      ミニョかわいいよ~~~~~!!!

じゃあ、みんなで行って俺が・・・」
思わず、クッションを放り投げると、
   テギョンの顔へとそのクッションがぶつかった。

目を見開いて睨んだテギョンが、
   仕返しに、張り切って言いかけたジェルミの顔面を手で防いでから、言った。

「やめとけ。

これぐらいのことで照れるんだから、
    まだ無理だろ。」

半分はジェルミに向かって歯を向いて言ったテギョンの口調は冷たく、
  ミニョはしゅんと口を尖らせると、
      テギョンをちょっと睨んでみた。

そんなミニョを目の端に捉えつつも、
  ふんと、興味のないふりをして、立ち上がったテギョン。

皆がテギョンを目で追う前、
   テギョンは、すたすたと、自身の部屋へと戻って行った。


すたすた・・・
  早足で自分の部屋に向かう途中、

皆が見えなくなった廊下の一角までくると、
   途端にテギョンが、ふらついた様子で、手を付いた。

~・・・あぶないあぶない!!
  プールに・・

    あんな大衆の前に水着姿のミニョを連れて行くなんて・・・!!!!!

テギョンは、
   ホテル内のリゾート型プールを思い描きながら言った。

(テギョンにとっては、庶民の使う、
     特大プールは最初から考えられないのだ。たとえ、テギョンたちが大きく宣伝していても、だ。)

しかし、その想像が、
「オッパ~♪」
片手を上げて、テギョンの元へ駆け寄ってくるビキニ姿のミニョまで来たとき・・・


ふと、
  頭を振ると、緩んでしまう口の端をあげて、
      誰にも聞こえないようつぶやいた。

「そうだ。ミニョは何も知らないんだ。
  いくら世間知らずとはいえ、

・・・初めてのことは、


    俺が教えてやらないとな。」

まるで、面倒だが仕方ないとでもいいたいのか、一人頷いたが、

そう言うと、
   また、一瞬で表情を険しくさせ、考えた。


・・・しかしこの俺がプールへ誘うのか?

・・どうやって??

片手を口にやると、
   考え込むようにして、自分の部屋のドアを開けた。

~~

次の日、
   とあるスタジオ内で撮影を終えたA.N.JELL。

並んで廊下を歩いていると、
   高いヒールの音を鳴らせながら歩いてくる、
     ユ・ヘイとすれ違った。

ユ・ヘイの目が、通り過ぎるグループの中の一人、テギョンを見つめた。

ちらっとその姿を見たが、

まるで
   何もないかのようにすれ違って行くテギョン。

!!

ユ・ヘイは再度振り向くと、思いっきりテギョンを睨んだ。

その後ろを、やや表情固く引き攣った笑顔でユ・ヘイに軽く手を上げたジェルミと、   
    何も言わず去っていくシヌ。


ミナムは、一番後ろから、そんなユ・ヘイを見るなり、
 いつものように陽気に笑うと、

「ユ・ヘイ!デートしようぜ♪」
と誘った。

ミナムが、ミナムとして戻って来てからは、
   日常会話の挨拶のような、お馴染みの言葉だった。
「だからなんであんたと・・・。」
これまた、いつものように断るヘイ。

そんなヘイはいつものことだと、にっこりと笑ったミナム。

ぎりりと、ミナムの前にいるにも関わらず、
  先に行くテギョンの方を睨んでいるヘイに近づくと、
    ヘイの目線の先、テギョンを一緒に見ながら、言った。

「テギョンとミニョも誘って、
    暑い夏、プールでもさ!」
ミナムが言った後、
   さらに、声を潜めて続けた。

「ただ、ミニョは寸胴幼児体型だから・・・・・

・・・ヘイが来るのは嫌がるかもしれないけど・・・。」

その言葉に、ぴくりと動いたヘイは、
     少しだけ、口を突き出して考え、それから、言った。

「そうね。暑いし、

・・・たまにはいいわよね?」

妖精と謳われる笑顔を、一身に受けたミナム。

「協力、してくれるのよね?」
ヘイが、優しそうにミナムへと向かって、聞くと、
「・・もちろんしますとも♪お姫様♪」
ミナムはにっこりと、笑って、頷いた。

ただ・・・ミナムをよく知るメンバーなら、訝しがるだろう・・・。
  その笑顔があまりにも綺麗で、何か、企んだように笑ったから・・。

だが、ミナムはそんなヘリにも気が付かないのか、、
ヘイの手をとって、

       キスをした。

~素直じゃないし、
   かなりひねくれてる・・・

・・・だからかわいいんだよね。

   俺のお姫様は。

心の中でそう呟きながら、
    ミナムは何よ?と言いながら軽く睨んでくるお姫様に、もう一度、うれしそうに笑った。

さて。

ミナムが、くるりと目を上げると、
   笑顔でヘリに手を振ってから、すっかり放って行かれたテギョンを追いかけた。

~あとはマ室長がどうミニョを動かすか・・。

ミナムが、ヘリをおびき寄せるための罠を、
    じろりと見ながら、その目を動かした。

~・・・そうだな。
  今俺にできることは・・・。

ミナムの口元が、おかしそうに弧を描いた。

~まずは、妹(ミニョ)に、かわいい水着(テギョン好みの悩殺タイプ)を
         用意してますか・・

そこまで、頭で呟いたミナム・・。

テギョンの後ろ姿を見つつ、
「ひょ~~ん♪」
   調子よく、テギョンにすり寄って行った。


・・・もちろんテギョンが、そんなミナムを鋭く睨んで
    手を払いのける・・なを、わかった上で・・。

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お久しぶり!!の『美男』です☆
ずっと、黙って待っていてくださったらしく、本当にありがとうございました♥

のあのただの妄想が、誰かお一人でも、心に残って、癒しだと言ってもらえるなんて、
本当に、これ以上嬉しいことはないんです(*^^*)これは、本当に。

なので、心から、楽しんでいただけるよう、ここから怒涛のアップ、していきますね♪

この回でいいかしら?別のものがいいのなら、また教えてくださいね♪

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Author:のあ
ようこそ♪のあです♪大好きな韓ドラのその後の秘密のお話、ゆっくり・ほっこり、観てみてください☆

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