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★屋根裏部屋の皇太子★本編『時空を超えて・・』

★第7話。縁の行方・・

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「屋根裏部屋の皇太子」


★第7話。縁の行方・・・

・・・・ありえるはずがない・・・・。

頭でなんどそう思っても・・
   月明かりに照らされて見える・・目が・・・
      高い鼻が・・・

それから・・・
   落ち着く・・大好きな香りが・・・

その思いを、断ち切ってはくれなかった・・。

「あ・・・。
   すまない。」
イ・ガクがプヨンの押えてくれた頬の手布を自分で押えつつ言った。

「あの・・・・」
プヨンが、そっとイ・ガクの顔を見上げた。

「・・・・・

 ・・・・・。」
何か言いたげなプヨンに、
    四人の視線が集まった。

「・・・・・・邸・・・下・・・・?」
プヨンが、再び、
   ゆっくりと、布から出た、大きな瞳を、イ・ガクへと向けた・・・。

途端に、目を見開いた三人衆。

「そそそそんなはずがないじゃないですかっ!!!」
ソン・マンボが慌てて世子の前へと躍り出た。
「そそ・・そうですよ!!何を言ってるんですか!!
  ははっ!!この人は・・!」
ト・チサンもそう言いながらその前に出ると、
「・・・・・。」
二人の後に続くように、ウ・ヨンスルが、その横から世子を隠した。

「・・・・・。」
じっと、疑うようにそんな様子の三人を見つめたプヨンが、
   あっさりと、息を吐いた。

「・・・ですよね。
   こんな時間からふらふらと遊んでいらっしゃるような方と疑ってしまうなんて・・
      死んでお詫びする罪・・
           ・・・末代までの恥だわ・・・。」
独り言のように、そう呟くプヨンに、
「・・・・・っ!!」
三人の後ろに隠れたイ・ガクが悔し気に目を見開き、何か言いたげな開いた口を、
   マンボの目によって鎮められた。

「そう言う娘の方こそ、見るところによると良家の子女がこのような時間に出歩いているなど・・
  事がばれたらただではすまぬであろうに・・。」
イ・ガクがプヨンへと少し、意地悪な目で言った。

「・・・・お許しください。」
プヨンが、目を下げて、静かに言った。

「・・・。
  理由は?」
イ・ガクの言葉に、

「・・・・・。
    ・・・お許しください。」
頭を下げたプヨンが、
  再び静かに頭を下げて、去って行こうとした。

「ど・・どこの屋敷の者だ?」
考えて出した言葉ではなかった。
  ただ、離れてしまうと思った瞬間、繋ぎとめるためだけに、
    出た言葉だった。

だが、その言葉にプヨンはぴたりと足を止めると・・
  ゆっくりと、振り返って、イ・ガクへと言った。

「ナウリに・・申し上げます。」
ちょうど、月の光が遮られて、雲から照らし出した。

ゆっくりと、イ・ガクの顔が光に映し出された・・
  が・・・・

頭を下げるようにして下を向いたプヨンには、そのはっきりと浮き出た顔は、見えなかった。

「縁には、結ばれる縁と、
   ただ通り過ぎるだけの縁がございます。

繋ぐべき縁と、
  切らねばならぬ縁、

また、自ら作り出す縁も、
  望んでも叶わぬ縁も、あるのでしょう。」
美しい刺繍の布の下。優しく染み込むような声で、
    プヨンが言った。

「ナウリがどのようなおつもりでそうお聞きになるのか存じ上げませんが・・
  
 ・・・通り過ぎるだけの縁・・
   どうか、縁を結ばれませんようお願いします。」
プヨンの目は、イ・ガクを見ようとはしなかった。

「・・・・・・。」
じっと、そんなプヨンの目を見つめていたイ・ガク。

「・・・・・。」
マンボが心配そうにイ・ガクを横から見たが・・

「通り過ぎるだけの縁かどうかは、
    人が決めることではないだろう。

人が、生まれ出る腹を選べないように、
   縁もまた、それを自ら望んで避けることはできないのだ。」
イ・ガクの言葉を、
    プヨンは黙って聞いていた。

「では・・・
   縁のないところに縁は生まれるのですか?

縁のないところには、
   元より縁がないので、それを避ける必要はございません。

故に、私とナウリの間には何も存在はしないので、
   これ以上お答えする必要もないのです。」
プヨンの言葉に、
   後ろでチソンとヨンスルが、くるりと目を開くと、
     感心したようにうなずいた。

ちらりと・・イ・ガクの反応を見たチソンとヨンスル。

「波のない水面に石を投げ入れれば波動が生じるように、
     例え縁が見えなくとも、一つ偶然が生じれば、
           それが縁になることもある。

娘子がどう言おうが、
 私と娘子はすでに出会って言葉を交わした時点で、
   波動は生じており、縁が生まれているのだ。」
イ・ガクが、続けた。

「・・・・・・。」
俯いていたプヨンが、微笑んだように目を閉じ、
   それから、それ以上は何も言うことなく、深く頭を下げた。

「私はこれで・・・。」

「あ・・・ヌイ(お姉さん)・・・」
止めかけたマンボを、イ・ガクが手で留めた。

すたすたと、イ・ガクたちに背を向けて歩き出したプヨン。

「邸下・・・。」
心配そうに目を上げたマンボだが・・
    イ・ガクはそっと、三人へと何か指示するように目を向けた。

~~
プヨンは、スゲチマを頭からかぶると、足早に歩いて行った。
  角を曲がった瞬間・・
    後ろの影から、一人の男の影が見えた。

急いでいるプヨンは全く気付かぬまま、足を速めた。
  後ろからついていく男は・・
    プヨンだけを見つめた・・・イ・ガクだった。

細めた目で、小走りに急ぐプヨンを見つめたイ・ガク。

先程、三人衆へと寝泊りできる場所を指示だけ出すと、
   イ・ガクはそのまま、プヨンの後をつけた。

自分の全く知らないプヨンのことが不思議で・・
   自分の前のプヨンを思うと、どこか少し、知らなかった面が、パク・ハに似ている気もした。

もちろん・・
   まだ、全く、プヨンという人物は、分かっていなかったが・・・。

まるで知らない人に恋して追いかけているような感覚に、
  ん!!んんっ!!!
     気恥しさから、咳払いでごまかしてみたりもした。

寝静まった家々を通る道をたどると、
    パク・ハは宮殿へと帰るようだった。

・・・こんな時間に?

許されないことだ・・・。

どのようにして入るのか・・気になりもしたが・・
   イ・ガクはプヨンの後ろから道を外すと、
      走って、宮殿へと通じる道へと先回りをした。

~~
大きな門の側をいかつい門番が立っていた。

「・・・・。」

その前を、両班の姿をしたイ・ガクが通ろうとした。
すぐに、イ・ガクへと恐ろしい形相で近づいてきた門番。

イ・ガクの顔に気が付くと・・・
    一瞬にして、見開いた目の顔は、蒼白になってひれ伏した。

「おおおおっ!!
   お許しください!!邸下!!!!」
土下座をして地に頭をつけた門番を見下ろして、
   イ・ガクが叫んだ。
「黙れ!!!
   例え姿が違おうと、どうしてこの身が分からないのか!!!」
「ひっ!!!!」
怒声に、
   門を守っていた門番たちが集まってきた。
イ・ガクが門番を門から離したことで、
      誰もいなくなった門・・・・。


「・・・・・。」
不安げな顔で、遠くから門を見つめていたプヨンだったが・・・
   何か、騒動で門番が離れると・・

こそこそと・・・
   一瞬のすきに門の中へと入ることに成功した。

ふぅ・・・。
 そっと、門の影で息を吐いたプヨンを、遠目で見つけたイ・ガク。

その様子に、口角を上げると、
「今後二度とわが身を見間違えぬ様!!」
そう、言い渡した。
「ははっ!!!!」
威勢よく、土下座をした門番が答えた頃・・・

「邸下!!!!!!!」
泣きそうな様子で、一人の内官が駆け寄ってきた。
「邸下!!!!!!!」
これには、イ・ガクの目が見開かれた。

いつも自分につく、パク・フ内官ではないか。

その者が来ると言うことは、
   この日にいる本物の世子と遭遇してしまう可能性も捨てきれない。

目の端に、イ・ガクのことなど気付きもしていないプヨンが、
   静かに去っていくのをとらえつつ・・・

イ・ガクはため息をついて、内官を見た。
「な・・なんだ。一体こんな時間に・・!!」

イ・ガクの言葉に、半狂乱になったパク・フが言った。
「なんだとは何ですかっ!!!!
   今日一日、どんなに探したと思うのですか!!!!」
必死に息を切らせつつ、目に涙をためて訴えるパク・フ。

「・・・・・・・!?」
イ・ガクの目が、細められ、
    パク・フを見つめた。

「今、なんと言った?」

イ・ガクの言葉に・・
   パク・フもまた、顔を顰めてもう一度、言った。

「今日一日中いらっしゃらなくて・・・!!!!   
    どんなに心配したと思うのですか!!!!!」

イ・ガクの眉間に皺が寄り、
   何か、考え込むように、黙って宙を見つめた。

どういうことだ?

イ・ガクが心の中で、呟いた・・・。

プヨンがあのような事件に巻き込まれる前・・・
   イ・ガクは、自身の記憶を振り返ってみたが・・・

記憶が、どうしても思い出せないことを、思い出した・・・。

プヨンの生きている間・・・
    この時期に・・・

イ・ガクの鋭い目が、王宮へと向かった・・。

一日宮殿を開けたことなど・・なかった。

「邸下・・・
   もう遅いです!!!早くお休みなされませ!!!
嬪君もどんなに心配されていたか!!!」
パク・フの言葉に・・・

「・・・・・・・。」
黙っていたイ・ガクが、そっと口を開いた。

「・・・嬪君は・・・
    まだ起きているのか・・?」
その言葉に、
  パク・フ内官が頭を下げた。
心配で眠ることができないと・・・
   
「・・・・・。」
イ・ガクは一瞬目を閉じると・・・
   あとは、イ・ガクを探しに出てきていた内官たちへと、ついていくことにした。

堂々と、いつもの様子で前へと向かうイ・ガク。
  その後を、いつもの様子で、数人の内官たちが、ついて回った。

月明かりが、また綺麗に雲から外れ・・・
   筋を通してイ・ガクの顔を映し出した。

その瞬間・・・

ばたんっ!!!!!

大きな音がした。

「邸下っ!!!!」
「邸下~~~~~~!!!!!!」
駆け寄ってきた内官たちの声が、遠くで聞こえた・・。

いったい・・・
  どうなった・・・?
イ・ガクが胸の中で・・聞いた。

真っ暗な闇に包まれ・・
   光は一筋だけ・・・
     倒れたイ・ガクを綺麗に映し出していた。

「「「邸下~~~~~!!!!!!!!」」」

イ・ガクを照らす月明かりだけが・・・
    暗闇の中の一筋の光で・・・
       イ・ガクの横顔を、映し出した。

騒ぎに騒ぐ声をどこか遠くに聞きながら・・・・

手放す意識の中で・・・
   イ・ガクは・・自分がただ・・・
       この時の自分に遭遇しないことだけを、願った・・・。

*************************************
なかなかアップせずまた、すみません!!!!!
   これから・・・少しこのお話続きます・・。
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~ Comment ~

気になる!!

どういうことなんでしょうかね?
少しずつ、何かが変わってきているということでしょうか?

プヨンのことも気になるし、お話の続きももっと知りたいです!!!

また楽しみに待っています♪

ありがとうございました!!!!

>Kouさん

いつも早いコメントありがとうございます(;^;)ごめんなさい!!遅くって!!!!

どうなんでしょう??未来・・に行くと、過去あっての未来ですが・・
過去に行ってしまっては・・・過去の自分はどうなっているんでしょうね?

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