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 ←*第7話。恋のかけひき・・(後) →#超短編番外編☆『だってアイツは俺のもの』*(完)
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★番外編★短編妄想劇集★完結編

★超短編妄想劇『胡蝶夢・・?』(完結編)

 ←*第7話。恋のかけひき・・(後) →#超短編番外編☆『だってアイツは俺のもの』*(完)
隙間時間!!どうしてもちょこっと妄想を見ていただきたくて!
注;時間を間違えて見つけにくい過去にアップしてましたね^^;ごめんなさい。
(このお話は、後で、イ・ガク編、プヨン編に分け・・・て見ていただきたいとこだけど分からない(笑)
そして題名は、また胡蝶夢。これ、すごいですよね。なんか、このドラマって本当にすべてがパク・ハにとってもテヨンにとっても、そしてイ・ガクにとっても、胡蝶夢・・・)

このお話は、芙蓉を死なせずに世子嬪とすべく、イ・ガクがタイムスリップして、過去に戻ったお話です。

ただし★イ・ガクは世子としてタイムスリップしても存在しており、
   世子嬪は、ファヨン、世子嬪の妹が、芙蓉のままです。
★本編の時間軸とも、変わっておりますので、全く別物としてお読みください・・。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。*:..。o *:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆゚・:,。*:..。o
「え?
  チョジェ(義理の妹:妻の妹→芙蓉)が?」
イ・ガクは、龍袍(ヨンボ)姿に身を包み、高々と積み上げられた嘆願書に目を通すのをやめ、
   即座に立ち上がった。

「すぐに離宮に床の用意を!」
世子が命ずると、世子へと世子嬪の妹君が倒れられたと報告に来た内官も、
    困った顔をした・・。
「え・・あ・・

  畏れ多くも世子様・・小臣、愚見を申し上げることをお許しください。」
内官が、頭を床に擦り切れんばかりにつけると、
     震える声でつづけた・・。

「世子嬪様以外離宮に床を用意することは・・」
そこまで内官が言うと、
  それを待たずに世子が言った。

「次の王となる世子はまさにこの俺だ!
  その俺が言っている!
     すぐに離宮で休ませるように!

  それから!」
部屋を出る前に、付け加えて、世子が叫んだ。
   「そこに嬪宮(ピングン:世子嬪ファヨンのこと)は呼ぶな。」

内官は、きょとんとした顔をした。
が、すぐに、頭を下げ、
   先へとどんどん走っていくその後ろを着いて走った。
~~
最近、どうにも、世子様の様子はおかしかった。
どこがおかしいかと言われれば、説明はできないが、
  あんなにも自ら望んで、休む時は世子嬪と同室でいたというのに、
    最近は全く寄り付かず、世子嬪が近づこうにも、理由をつけて遠ざけることが多くなっていた。
~~
イ・ガクは、慣れた宮殿内、誰にも見つかりにくい道を選んで走った。
   世子という身分、人をつけずに行動することは難しかったが、頑なな世子と、
    世子を常に守るよう取り巻く、
      ト・チサン、ウ・ヨンスル、ソン・マンボの前では、誰も、それ以上をつけようとはしなかった。
 もとい・・もしかしたら反対勢力の力がこの王宮内で世子の権力を弱めるためのなにか、
     働き掛けもあったのかもしれないが、
それがすぐには影響しないことを知っていたイ・ガクは、比較的自由に動くことができると、
      その状況をあえてそのままにしておいた。

イ・ガクが離宮まで走り、ちょうどその脚が門に差し入ろうとした時、
  どこから来たのか、ウ・ヨンスルがさっと門の入り口に立ち、軽く頭を下げると、
     世子に背を向け、門の外を見て立った。

誰も寄せ付けないためだ。

イ・ガクも目でそんなヨンスルを見ると、
  すぐに中へと入って行った。

っばん!!
用意させた部屋まで行くと、
    静かに寝かされている芙蓉の姿が隙間から見えた。

「・・・・・。」
ゆっくりと、
  部屋へと一歩一歩近づいて行くイ・ガク・・。

タイムスリップしてきて数週間が経ったが、
  怪しまれることなく計画を進めるため、
どんなに世子嬪の妹として宮内に置いていた芙蓉には、
     会いたくても、
         会えずにいた。

部屋に入ると、
  イ・ガクはそっと後ろ手に、扉を閉めた。

しんとした部屋・・。
  目の前に、ほっこりと膨らんだ布団に広がった牡丹の鮮やかな花が見える・・。

「・・・・・・。」
言い表せない胸の締め付けに、唇を噛みしめたイ・ガク・・。

一歩一歩、前に近づいて行く度、
     なだらかな山の向こうに、懐かしい顔が見える・・。

じわり・・と。
 イ・ガクの目が揺れて見えた。

しっとりと濡れる、イ・ガクの瞳・・。

ついに、その瞳の中に、
   長い睫に瞳が閉ざされ、
      鼻先から口元までを鮮やかな刺繍のある布で覆った・・その顔が見えた。

会いたくて、
  会いたくて、
    気が、どうにかなってしまいそうで・・

いや、どうにかなったのかもしれなかった。

現に、いないはずの芙蓉を求めて、
   今、現実に、ここにいるのだから・・・。

イ・ガクは震える手をぐっと握りしめると、
   そっと、濡れた目はその顔から離さぬまま、ゆっくりとすぐ傍へと座った。

『ここ数日間、世子嬪様が体調を壊されていらして・・
   それにずっと付き添われていらしたので・・』
先ほどの内官の言葉に、
  数日前に見た光景を思い出すと、穏やかに眠ったプヨンを見つめるイ・ガクの目が細められた。

~~
ここ(未来からすると過去であり、イ・ガクにとっては現実)へ戻った即日、
       嬪君とは、部屋を慣例に従うこととして、寝所を同室から別室へと移した。
最初は急なイ・ガクの変化に、戸惑うようにしてうろたえたファヨンに
   ファヨンと過ごした日々を想い、
     うろたえる姉の横、大きな目だけで訴えるプヨンの視線に、一瞬の躊躇いはあったイ・ガクではあったが、
        執務などを理由に説得させ、すぐに顔を背けた。

以降、自然をなるべくファヨンとの時間を持たないようにしてきたイ・ガクに
       ファヨンとの時間を持たぬことで、思わぬ誤算が生まれた。

ファヨンとの時間を持たなくなったイ・ガクにとってみると、
            肝心のプヨンとも、なかなか会えないのだ。

色々無理やり用事を見つけては、プヨンの現れそうな場所にこっそりと顔を覗かせてみたイ・ガクだが、
   ファヨンと過ごしてきた中ではあれだけ、いつも後ろで控えめについてきたプヨンが、いない。

その日も、諦めて、ト・チサンに促されつつ執務へと戻ろうとした矢先・・
「っきゃ」
  ファヨンの部屋から、声がした。
誰よりも求めてきたその声に目を見開くと、慌ててその部屋へと走ったイ・ガク。
   壁に沿って隠れると、後から追いかけてきたチサンに指先で音を立てぬ様言った。

その声の聞こえた先はまさにファヨンの部屋で・・。
その部屋から、まるで投げ出されるようにして、倒れて出てきたプヨン。
姉のいるであろう部屋を見上げると、
    姉の『ヒステリック』な奇声と共にばさっと、部屋から布がプヨンの上へと投げ出された。

「・・・・・っ!!」
イ・ガクの目が険しくなったが、
    思わず出て行こうとしたチサンの胸元を押えると、
 二人でじっと、床に散らばった布を拾い集めるプヨンの姿を見つめた。
~~   
じんわりと濡れたイ・ガクの目が、
   閉じたままのプヨンに向けられた。

プヨンの目から下は鮮やかな牡丹の刺繍のされた布で覆われていた。

「・・・・・・。」
イ・ガクの唇がきゅっと、閉められた。

その布の下に隠れた、
   きっと、本当は誰かと同じ、
     悪戯っぽく笑い、よく喋るのであろうふっくらとした、優しい口元を見たくて・・。

そっと・・
  片手をその布の元へと動かしてみたが・・
外したことのない、その布の下を見られるのは嫌かと、
    浮かしたその手を、ぎゅっと握りしめた・・。

「・・・・・・。」
閉じられた目に、
  ふと、火事の後、眠ったパク・ハの手を握りしめた時を思いだしたイ・ガク・・。

静かに何度か目を瞬かせると、
  そっと掛布の隙間から覗いた指先を見つめ・・
そっと、その指先に・・
   震える手で触れて・・みた・・。

長い閉じた睫・・。
  眠ったままのプヨンの前、
『邸下(チョハ~)』
笑ってそう呼んだパク・ハの顔が浮かび、
『・・・邸下(チョハ)』
俯きながら、
   いつも静かにそう呼んだプヨンの顔が浮かんだ。

そ・・。
プヨンの細い指を・・
    その手を・・握ったイ・ガク・・。

その手は冷たかったが、
         柔らかかった。

あの日見た・・
    水に浮かんだ姿が頭に浮かぶと、
イ・ガクの目は、今にも零れ落ちそうな涙の粒を留め、
    プヨンに触れたその手に、思わずぐっと力をこめた・・。
   
その時・・・
ぴく・・
  うっすらと、長い睫が動いた。

じっと、触れた手を見つめたまま、
   プヨンの瞳がそっと開きかけていることに、気付かないイ・ガク・・。

ふ・・・。
  長い睫が上を向くと、
     片手が、何か熱いもので覆われていることに気付き、
   パク・ハの目がそっと、そちらへと向けられた・・。

「・・・・・。」
まだ、緩やかな動きで瞬きをしつつも、
  きょとんと・・その手の先を見つめたパク・ハ・・。
~~
『随分御心配されていたように見受けられておりました上、
         御心労がたたられたのでしょう・・。
 目が覚められましたらこれを・・
      湯に浮かべてお飲みいただき、ゆっくりとお休みになられましたら、すぐに元気になると・・』
戸の外で、ここへと連れる前に診せた医師の言葉だけを伝えると、
  内官はすぐに、睨むヨンスルによって、その場から離された。

~~
イ・ガクが、ふとその言葉を思い出すなり、
 医師からの薬品の煎じたものを見てから
   慌てて涙を払うと、顔をプヨンの顔に戻そうと・・した瞬間・・・

「っっっ!!!!??????」
イ・ガクの目は、これ以上なく見開かれた。

「・・・・・・。」
ぽぅ・・と、まだ、はっきりしていない瞳で、
   プヨンがまさに、イ・ガクの方をじっと見ていたのから・・。

どっくん!!!
   どっくん!!どっくん!!!どっくん!!!!!!
イ・ガクの心臓が、一気に破裂しそうに暴れだした。

ーどどどどうする!??
  なんていえば・・

まだ、ファヨンとのことも何もできていない状況で
  このように義妹であるプヨンに手を出そうとしたなどと
   姉想いのプヨンに勘違いでもされたらたまらない・・。
なんせプヨンはあのパク・ハの生まれ変わる前なのだから・・
  どんな風に勝手に思い込んで勝手に突っ走るか分からない。

イ・ガクの目がぐるぐる回る間・・
  じっと、その顔を見つめ、
     握りしめられた手を、見つめたプヨン・・。

次第にその大きな瞳が濡れ、
    つぅ・・と、大きな丸い涙の粒が、ついに溢れこぼれた・・。

!!!???
「!!??
   どうした!??」
いきなりのことに思わず近寄ると、
  握りしめた手も忘れ、白い布に隠された顔へと顔を寄せたイ・ガク・・。

びくっと、イ・ガクの手の中のプヨンの手が震えたのが感じられたが、
   涙に濡れたプヨンの目は、まっすぐにイ・ガクを見つめた。
「・・・これは・・
    夢の続き・・?」
そっと、震える手が、イ・ガクの頬の傍に来たのを見るなり、
  慌ててその手も掴んだイ・ガク。

「夢?
  ・・そ・・そう!!夢だ!!!
 お前はまさに今、俺の夢を見ているのだ。
はは・・
   ははははは・・」
イ・ガクがやや・・引き攣りの隠せない笑顔で笑って見せた。

が、プヨンの唯一出ている目が、
  柔らかく、安心したように笑ったのを見て・・
少し、企んだように肩端を上げた唇を噛みしめ、その笑みを変えると、
「ところで・・嬪君が倒れたと聞き、
  どれだけ心配したか分からない。

・・・調子はどうだ?」
優しく目を細めると、
   握りしめた手をさらに優しく包んだイ・ガク・・。   (・・・・なんかあやしい(笑))

途端に、プヨンの目が大きく大きく見開き、
  がばっと、慌てて起き上った。

「チョチョチョチョハ・・・
   すみません!!!!」
包まれた手を離そうとし、
   頭を下げたプヨン・・。

だが、おかしそうに唇の端を上げたイ・ガクは、
  手は離さなかった。
「嬪君はまだ寝ぼけているのですか?」
そう言って笑いながら、
  握りしめた手を自身の胸元へと持ってきたイ・ガク。

「ここでは、そなたは俺の嬪君。
  夫婦ですよ。」
人差し指を立てると、
  そっと、プヨンと自分を指したイ・ガク・・。

プヨンの目がぱちくりと瞬かれ、
  きょろきょろと、周りを見渡した。

「・・・ほ・・本当に?」
小さな声で、肩を竦めると、
  恐る恐る聞いたプヨン・・。
「本当に。
   だからまだ目を覚まさないで。」
イ・ガクも、小さな声で、いたずらっぽく笑った。

ーでも・・
   夢なのにこのように温かく、それに感じるものなのかしら?
恐る恐る、イ・ガクの方へと上目がちに見てみたプヨンだったが・・
「ん?
  俺の言葉を信じないのか?」
プヨンが、そんなイ・ガクの言葉に、
  くすっと笑った。
プヨンのずっと憧れてきた世子様が、
  このように姉を差し置いて、自分だけの元にいるはずなどないし、
ましてや・・
   このように悪戯っぽく笑うはずなど、ないと思ったからだ。    ((笑)いやいや未来じゃ笑わせてくれましたよ)

ーきっと・・
   私がずっと・・捨てたと思ってきた願いが・・
 願って・・
  願って・・こうして表れてしまったのね・・・。

 なんて大罪を・・・。

肩を竦めて戸惑いながらも、
   嬉しそうにはにかんだり、真っ青になったり・・
  それなのに、笑いを隠す様子のプヨン。

真っ青になったり恥ずかしそうにするプヨンだが・・
  イ・ガクが掴んで離さない手は、それ以上離そうとはしない・・。

そんなプヨンの様子が可愛くて、
   イ・ガクがますます図に乗った。
「あ~・・
  今日も公務が大変だった。」
まだ、プヨンの片手を握ったまま、大げさに首を回すと、
  甘えたようにプヨンの方へと近づき、そっと布団へと入ってきたイ・ガク・・。

「チョチョチョチョチョ!!!!
  チョハ!!!!なりませんっ!!!!

まっ!!!まだ!!!!陽も高いのにっ!!!!!!」
途端に顔を真っ赤にして、顔を背けたプヨンだが・・。
「・・・・・。」
伏せた後、
  後ろから何も反応がない様子に、
・・・?
ちらりと、イ・ガクの方を見てみた。

プヨンの顔は、
  耳まで赤く、ほんの少し見える首元まで、紅い。
そんなプヨンの後ろ姿に、
   ふっと、顔を近づけたイ・ガク・・。

ファヨンとも違う香りがして、
   懐かしい、優しいパク・ハの香りを思い出した。

「っ!!!!!」
プヨンが振り返ったとき、まさに目の前にイ・ガクの顔があった。
「っ!!」
ますます赤くなり、
    固まったまま、黙ってしまったプヨン・・。

ぷっ!!!
  はははははっ!!!!

はははははははははっ!!!!
イ・ガクが突然笑い出すと、
   プヨンは、大きな目を上げた。

「嬪君・・
  陽は高い・・とは・・
    陽が沈んだら、よいのだな?」
笑いながらも、
   可笑しそうにプヨンを見るイ・ガク。

あまりに笑いすぎたためか、
   目にはまだたくさんの涙がたまっている。

「・・・・・・っ///////」
つい・・
  責めたようにイ・ガクを大きな目で睨んでしまったプヨンだったが・・

すぐに、その目は不思議そうにイ・ガクへと向けられた。

「チョハ?」
プヨンが、優しく聞いた。

笑って苦しそうなイ・ガクが、
  泣いているように見える・・・?

しばらく、そんなイ・ガクを見つめていたプヨンだったが・・・
「チョハ・・
   陽が高くていけない法はありません。

では、少しだけ・・
  触れてもいいですか?」
握りしめられた手を少しだけゆすりながら、
   よく知る人に似た、悪戯っぽさを内に隠した、目でイ・ガクを見た。

「っ!!????」
予想外の言葉に、
   途端にぱちくりと目を見開いたイ・ガク。

プヨンが、そっと、細い手を出してきた。

その手は、わずかに震えていた。

じっと、
  そんなプヨンの手が、自身の頬へとたどり着くのを待つイ・ガク・・・

が・・
  どんどんプヨンの目がまた揺れ始め・・
あと・・
  わずかなところで、その手を止めた・・。

うるうると、
  今にもこぼれそうな涙をためたプヨンの目・・。

イ・ガクもまた、まだ、その目は赤かった。

「ほら。
  驚いたら笑いが止まった・・。」
プヨンが俯きながら、その手を下げようとしたので・・・

その手を掴むと、
  さっきから繋がったままの手と両方で、イ・ガクの両頬へと当てたイ・ガク・・。

「っ・・・・・」
突然のことに、驚き、
  じっと、イ・ガクを見つめていたプヨンだったが・・
その手を振り払おうとしても、
  夢だというのに思い通りにはいかず、イ・ガクが・・離してはくれなかった・・。

「いくら己の夢でも・・
   これは欲が深すぎます・・・」
消え入るように頭を下げ、
   言ったプヨン・・。

イ・ガクはそっとプヨンの両手を包みながら下げると、
「すまない・・。
     こんなにも待たせて・・・。」
  優しい声で、そう言った。

何のことだかわからず、
  目を上げたプヨン・・。

「ふと、そなたを見て、遠いある人を思い出した。
   そなたと同じ目をして、
      そなたと同じ、賢く強い人だった。」
イ・ガクの言葉に、
   プヨンは姉を思い出し、胸が痛んだが、黙って頷きながら、聞いた。

「その人がいたから、
   そなたとこうしてここにいる・・。」
プヨンを見つめる目は、また、さっきのように
   泣いてしまいそうで・・
ふと、プヨンの目が、不安な様子で心配そうにイ・ガクを見つめた。

「そなたとこうして、
    いつまでもいよう。」
そんなプヨンの頬へと、手を向けたイ・ガク・・。

ふと、布に隠れた頬の傷を隠すようにびくっと、
   顔を伏せたプヨンだったが・・
「そなたが望まないのなら、
   そのままでよい。
  そなたの顔なら、鼻の形から唇まで、
   よ~~~~~く、知っているが・・
見られたくないのなら、
    そのままでよい。」
プヨンが見上げたイ・ガクは、少しだけ顎を上げ、
   可笑しそうに笑っていた。

その目に、涙はなかった。

「わ・・私の顔など・・いつ・・・
   そ・・そのように記憶しないでください・・」
小さな声で、悔しそうに言うプヨン。
その様子が、
  今までイ・ガクの見たことのない、パク・ハのようなプヨンに見えて・・

はははははっ!
  隠していた秘密を見つけたかのように、イ・ガクが笑った。

「夫婦とはそういうものだ。」
イ・ガクが笑うと、
  プヨンの目も、くるりと、戸惑うように・・でも、嬉しそうに笑った。

そんなプヨンにまた、
   企んだように目を細めたイ・ガク・・。
「そういうそなたも・・
   俺の身体など・・目を閉じたら浮かんでくるだろう?」   

!!!!!!!!!!//////////////
その言葉に、
   目をぎゅっと閉じ、ついに捕まれていた手を離すと、思い切り握りしめて
      後ろを向いたプヨン。         (必死で殴りたいの我慢ですよね(笑)これでも世子(笑))

はははははっ!!
後ろから聞こえてくる世子の声に、
  少しでも心配した自分を後悔するように、
「少しも浮かびません!!!!」
いつもよりほんの少しだけ、声を張り上げた。

はははははっ!!
 イ・ガクが、そんなプヨンに、もう少しだけ近づくと、
     用意されていた薬品を、湯に入れて、そっと近づけた・・。

「ははっ!
   嬪君は本当に面白い。
 陽が落ちるのをずっと待っていると見える・・」
まだ、しつこい笑みを浮かべながらも
  その湯を差し出すと、
「飲め。
   身体が休まるそうだ。」
そう言って、
  布団の方へと入ってきた。

そんなイ・ガクに、さらに責めるような目を向けたプヨン。        (ただ可愛いだけなんですけど(笑))
「入ってこないでください!
  許可なくこんな・・入って来るなんて・・
    いくら夫婦でも礼に劣ります!!!」
プヨンの言葉にもおかしそうに笑ったイ・ガク。

「お?
  湯が冷めてしまったか・・?」
わざとらしくそういうなり・・・
   くいっ・・
  イ・ガクがそれを口に含んだ。

??
きょとんとした疑いのない目で
   そんなイ・ガクを見つめたプヨンだったが・・・

次の瞬間!!!!

「っ!!!????
   ・・・・こく・・・ん。」
口元に、空気が触れたと思った瞬間、
   空気よりもずっと、熱くて、柔らかくて・・・
      しっかりとした感覚のものが、プヨンの口元を覆い、
 流れてきた温かいモノが、
   そこを伝って、プヨンの喉を通って飲み干された・・。


「・・・・・・。」


呆然とした様子の・・プヨン・・・。

ずっと、プヨンの口元を覆っていた布は、
  傷口を隠すようにそっと当てられたイ・ガクの手によって、捲りあげられていた。

「・・・・・・・。」
こくん。
もう一度、どこへ意識がとんでいるのか分からないプヨンの喉が、
   息を飲んだ。

ひらひらひら・・
 もう一方の手で、悪びれずにプヨンの目の前で振って意識を呼び戻そうとするイ・ガク・・。

だが・・
  そっと、自分の置いた手の下の、
    今は随分薄い桃色に変わった傷痕を見るなり、

ちゅ。

その部分へと、
   布の下、口づけた。

ちゅ。

優しく。
  愛おしそうに。

ふっと・・イ・ガクが顔を上げると、
  ㇷ゚よんのうるんだ目も、今はイ・ガクを見ていた。

優しく微笑み・・
   そんなプヨンに再び・・口づけたイ・ガク・・・。

ぴったりと、二人の唇が重なり
  ぎこちないプヨンの唇に、優しくイ・ガクのそれが、何度も触れた。

イ・ガクがそっと・・
     プヨンを横たえた・・。

プヨンからはもう、
   何も離れようとする抵抗は感じられない・・。

イ・ガクがそっと・・
   その身を起こし、上からかぶさるようにプヨンを見下ろした時・・・

・・・・・!??

プヨンの目が、
  また、閉じられているのが、見えた。

っ!!????
イ・ガクの頭に、
『湯に浮かべてお飲みいただき、ゆっくりとお休みになられましたら、すぐに元気になると・・』
そう言った内官の言葉が浮かび・・・

「~~~~~っ!!!」

一瞬、唇を噛みしめると、
  優しい眼差しでプヨンを見つめた。

ー・・・いつか・・・。

イ・ガクは、
  再びそっと顔を下すと、手で上げた布の下・・顔を隠した・・。

それからしばらく・・
      プヨンを見つめてから・・
ゆっくりと、眠ったプヨンを残して、
      世子を呼んで騒ぎ立てる大勢の官僚の元へと、戻って行った・・。

~~
ふと・・・
  目を覚ましたプヨン・・。

まだ胸が、どきどきしていた。

どういうことなのか、
   分からなかった。

あの、姉想いの世子様が、
  ただのたちの悪い悪戯なのか・・
     いつもの、ちょっとしたなぞかけの延長での意地悪なのか・・。

けれど・・
  唇にはまだその感覚が残り・・

あの・・ずっと見られたくなかった傷痕にもまだ・・
   その感覚は残っていた・・。

・・・これが、夢・・なのか・・
    本当に起こったことなのか・・・

姉に、申し訳ないと胸は痛みつつも・・
  あまりに突然の夢のような出来事に・・・

壊れそうな心臓は隠せなかった・・。

ー・・やはり夢だったんだわ・・
  夢に決まっているでしょう・・
あの世子様が・・・
『ここでは、そなたは俺の嬪君。
  夫婦ですよ。』
だなんて・・・

昔・・
  もう、今では本当に小さい頃・・だけど・・
何度か・・
   姉に申し訳なく思いながらも、姉の姿となった自分を、邸下の横に並べてみるのを
     想像したことがあった・・。

『そなたとこうして、
    いつまでもいよう。』

想像の世界ですら・・
   欲深くて思うこともできなかった言葉を
  世子様の口から聞いてしまうなんて・・・

プヨンは、ふと、やはり夢で、
  実は今は傷痕など、ないのかもしれないと思い、慌てて起き上ると、
   手近にあった鏡で見てみた・・。

が・・・
  あった。
傷痕は確かに・・。

だけど・・・
プヨンの目は見開かれ、
   ますます分からなくなってしまった・・。

傷痕が・・
   まるで、牡丹のように、いくつかの丸い紅い痕で、隠されているのだ・・。

最後に・・
  ちゅ。
   ちゅ。
・・ちゅーーーー。
頬に熱く感じたのは・・・・



かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!
プヨンの顔は真っ赤になり、
   熱が出てしまったかのように、熱くなって倒れた。

ー夢だわ。
   欲の深い・・ばちあたりな夢・・・

プヨンは、ぎゅっと目を閉じた。
涙があふれてくるのも、
   大好きな気持ちが、溢れ、隠しきれなくなりそうになるのも、
ただ、
  ただ、
  気付かないふりをして、眠ってしまおうと思った。

きっと次に起きたら・・
   こんなにも幸せな夢は、忘れられるから・・・。

プヨンは目を閉じた・・。

ふと・・
  笑いながらも、泣きだしそうだったイ・ガクが浮かび・・
さっきだけは・・
    触れてもよかったのに・・と、
今さらながら、恥ずかしさが勝ってお慰めもできなかった自分を悔やみながら・・・

そうこうするうちに・・
  不思議と、本当に眠りに落ちた・・・。

さっき・・ずっと握りしめられていた手を、
   胸元でそっと包みながら・・・


**************************************
新しいお話アップにしちゃった^^;
  なっかなか更新できず、相変わらずごめんなさい~!!

素敵なGWを♪♪
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~ Comment ~

よかったです♪

きゃ~♪イ・ガクとプヨンのお話!読めて嬉しいです!!!

ほんと、屋根裏‥のドラマは胡蝶夢ですね!

プヨンの火傷痕?にキス( ´艸`)のところ、すごくよかったです♪

また楽しみにしてます!
ありがとうございました!!!
のあさんも素敵なGWを~(^_^)/

>Kouさん

イ・ガクとプヨンのお話番外編、初めてです!
気に入っていただけたら嬉しいです☆

本当なら、もっとプヨンのことを入れたかったのですが・・^^;

ありがとうございました♪

P.S.『匂いを見る少女』日本語字幕動画めっちゃありますね!!!興奮しちゃいました!!!しかも、すごくいい字幕まであってびっくり♪♪友達にどうしても広めたくって検索して、自分が興奮しちゃいました♪♪

(///∇///)

嬉しいぃー♪
イガクとプヨンのお話し読めるなんて♪
イガク、嬉しすぎて意地悪(笑)
なのに少し切なくなっちゃう所が、またきゅん♪ってしちゃいますね。

プヨンの傷跡にキスマーク付けるイガク、何かを残したかったのかな?っとか思っちゃいました☆

お話し有難うございました♪

>やえもさん

久しぶりすぎて、読み返すと誤字の多いこと(笑)(笑)(笑)
せっかくのプヨンが~~~(泣)と、自分で泣いておりました!
時間のある時に、誤字脱字、直そうっと!!

いつも楽しんでいただけてうれしいです♪ありがとうございました♪
もっともっと、イガクとプヨンの妄想劇、残していけたらなって思っています♪たまってて!
楽しんでいただけるよう頑張ります♪
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