スポンサー広告

スポンサーサイト

 ←☆超短編☆『拝啓。旦那様を好きになったら、どうしたらいいですか?』上 →ご挨拶♪
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  • 【☆超短編☆『拝啓。旦那様を好きになったら、どうしたらいいですか?』上】へ
  • 【ご挨拶♪】へ
  • TB(-)|
  • CO(-) 
  • Edit

☆番外編の番外編~コロのお話

☆超短編☆『拝啓。子供って、いつまでが子供なんですか?』中

 ←☆超短編☆『拝啓。旦那様を好きになったら、どうしたらいいですか?』上 →ご挨拶♪
ジェシンは顎先を手で掻きながら、ゆっくりと歩いて行った。
  父の待つ、舎廊棟(サランチェ:主人の間)ではなく、庭を奥に入っていく台所の方だ。

ふと屋敷の上がり小口に差し掛かると、
   くすくす笑い合いながら、こんな時間に廊下を這って拭き掃除をする下女たちの姿が見えた。
一瞬だけそんな姿を目に映したものの、
       何も思わず通り過ぎようとした時・・
ジェシンの耳に、下女たちの声が聞こえてきた。
「くすくすくす(笑)
    それでこんなにもあちこちびしょ濡れになったのね(笑)」
一人の下女が吸い取った水を絞りながら言うと、
「そうなの(笑)
 それでなくても溢れそうだった花筒を持って、なんの躊躇もなく若様見つけるなり走っていくんだもの(笑)
  私たちの可愛らしい若奥様は若様に夢中だから(笑)」
あはははは・・
下女の言葉が聞こえ、目線を泳がせつつ、さり気なく、通り過ぎる速度を緩めたジェシン。       ((笑))

ごほっ!
  んん・・
自身では気付いてはいない、
  緩む口元を隠すように咳き込んだ。

ちらりと視線を下女に移すと、下女たちはジェシンの存在には気付かず、
     おしゃべりしつつも、廊下に続いた水の道を拭き取るのに必死だ。

そこで初めて、どうしてあんなにアイツの袖が濡れていたのかを知り、 
   ジェシンが呆れたようなため息をついたが、
  すぐにその時のダウンの様子を思い浮かべると、思わず苦笑したように笑った。

笑った瞬間、笑ってしまった自分に気付いて目を見開いたジェシン。
 
と、ともに、一人の若い方の下女が、ジェシンの存在に気づき、目を白黒させて手を止めた。
  が、もう一人の下女は、ジェシンの方へは背を向けていて、まだ、その存在に気づきもしていない。

「そうよね。
  毎日毎日若様のお部屋にこっそり忍び込まれたり・・初々しいッたら!あはは!
     何度大旦那様のお叱りを受けても、隠れては若様のお部屋ばかり見ているんだから。
 にしたってねぇ・・。
   若様も、結婚されたんだから、もうちょっとお屋敷に帰ってくださればいいのに・・。
  これでは旦那様のご心配されている跡継ぎが生まれるのなんて・・
   ふふ・・」
若い方の下女が、目をぱちぱちさせて、もう一人を叩きつつ、
    必死に気付かせようとするが、もう一人はその手をうざったそうに払いながらも、手を止めない。

「乱暴者だと噂される・・まぁ・・本当に乱暴なのだけど・・
   若様のことを、けなげに待って・・。
 まるで親鳥みたいに慕ってくれる子なんて、今時いないんだから・・。
 
 ほら。
  聞いた?なんでもどっかの町で良家に嫁いだお嬢様が、
   あまりに年の離れた夫に相手にもされないんで
       愛想尽かして下男と駆け落ちしたって。」
ぴく・・。
 ジェシンの指先が、わずかに動いた。
ー下男との駆け落ち。
 重罪に当たるその一件は、今一番世間を騒がせている話題だとともに、
  取り締まるべきジェシンにとっても、全く関係のない話でもなかった。

「ひーひーひーーーっ!!!!!」
奇声を上げ、ジェシンをちらちら見つつ、
  なんとか笑顔でごまかしつつ、もう一人の口を閉じようとした下女。
「なんだ。あんた知らなかったのかい?
  だから最近捕兵の数が尋常じゃないじゃないか。
   捕まったら処刑だろ。
 お可哀想に・・。」
ため息を吐きながら床の汚れもついでに落として吹いていく下女。
「・・・・・。」
ジェシンの存在に気付いた下女から見るとジェシンの顔は、伏せられていて、
  その表情は見えなかった。が、この距離では聞こえていない方がおかしい。
なので、余計に恐ろしくなり、
   いっそ何も知らずに話しを続けるもう一人の口をもいでやりたいとも思った。
「その点・・
  うちのお嬢様は幸せさ。
 なんたって、相手にすらされてなくたって、
     旦那様のことが大好きで堪らないってんだから・・・。」
あわあわと、ジェシンの表情の見えない横顔ばかりを見ながら
     最後まで気付かなかった仲間の言う言葉を聞いた下女。

こんなところで主人(両班)の陰口を言うなんて・・
    下手したら両班冒涜罪だ。どんな罰を受けるか分からない。

だが、ジェシンは何一つ言わずに
  その言葉を聞くなりすたすたとまた、歩き始めた。
その唇は髭の下、むすっと閉じられ、
   目は、細められて何かを考えるようにどこか見ていた。

~~
~~
そもそも・・
   今日だって、ジェシンは帰るつもりはなかった。
ちっとも。
  これっぽっちも。             (・・・そんな言わなくても・・)

前回帰ったのがそう・・確か、もう三月は前のことだろうか。
 だが、考えてみたら、ジェシンにとってはそう、長い間空けていたわけでもない。

だがアイツが・・
   くそ阿呆のヨリムの野郎が・・
~~
「おっす♪
  元気だったか?我が友よ♪」
突然、役所に現れたと思ったら         (この妄想劇は、ドラマの設定で進んでおります☆
                             ので、ヨンハは有名な仕立て屋・デザイナーとして・・(笑))
  ひらひらと、何やら浮かれた表情で包みを見せてくるヨンハ。

っち。
いつものようにうざったそうに舌打ちをして、目を逸らしたジェシンだったが、
  最近忙しかった身に、旧友の登場は、案外嬉しかったらしい。
口の端に少しだけ、分かり辛いが、その隠しきれない表情を見せると、
   ヨンハの方へと向き直り、出してきたその包みに目を向けてやった。

「なんだこれ?」
てっきり、うまいものでも食わせてくれるのかと思っていたジェシンは
   拍子抜けしたように呟いた。
ヨンハの店で見るような、見るのもめんどくさい鮮やかな色の、チョゴリではないか。
予想通りすぎるジェシンの反応に、
   ヨンハが目を細めて笑うと、
「見ての通りの、俺の作品だ(笑)
   しかも!これが出来上がった瞬間、
 あぁ・・俺はやっぱり天才だったと自分で怖くなったね!ははっ」
ヨンハがいつもの自信たっぷりに
 自画自賛・・を恥ずかしげもなく見せつけてくるので、
  ジェシンがいよいよ呆れた顔をしてその包みを乱暴にまとめると、
     さも迷惑気にヨンハの方へと戻した。
「・・・・・。」
きょとんと真ん丸な目をさせて、
   意外そうに唇を突き出した、ヨンハ。
「おいおいおいおい。
   なんで返す?
 俺からの贈り物なのに・・」
心外だとばかりに、大事に包みを戻したヨンハ。

「なんで俺にこんなもん・・」
言ったところで、
  まさに、今見た色合いがぴったりな誰かが頭に浮かぶと、
「・・・・・。」
唇を尖らせて、
   ふんっ!鼻を荒く鳴らした。

「お前~・・
   まさかとは思うが・・
 自分の妻に贈り物もしないのか?」
ヨンハが、ジェシンと同じ卓に座ると、
    頬杖をついて、愛する強面の旧友を間近で見つめた。
「うっせぇ!」
顔を逸らして怒鳴ったジェシンだったが、
   じろじろと、意味あり気なヨンハの視線が何を表しているのか・・
心当たりがあるらしいジェシン・・
 は、
  軽く咳払いすると、ヨンハに背を向けるようにして座り直した。

「おい。」
ヨンハが身を乗り出して、そんなジェシンの耳元付近に息を吹きかける。

「・・・やっぱり・・。
  お前だな?」
ヨンハの言い方はすでに断定的で、
  ちらりとそんなヨンハを見たジェシンだったが、
 決して予測で安易に物事を進めない奴だけに、ジェシンはただ目を戻すと、
      とぼけることも、肯定も否定もせずに、そっぽ向いた。

「やっぱり。」
ヨンハが、目を輝かせて、
  満足げに膝を打った。

ここ数日、ジェシンが寝る間も忙しかった理由も、
  このヨンハの言う、それ・・に関しての、兵曹の官軍指示のためであった。

数日前、今の礼曹判書家の娘に、捜索願いが出された。
 とはいっても、捜索願を出したのは右相家で、捜索・・とは名ばかり。
実際には、捕えて処刑するための、捜索だ。

つい最近になり、右相家(右議政)の長男の元へと嫁いだはずの礼曹判書娘が、消えた。
   礼曹判書家の私奴婢だった下男と駆け落ちして、姿を消したのだ。

もともと無理のあった年齢差である結婚に加え、
   何かと結婚当初からこの右相家の息子の悪行の噂は絶えず、問題があったらしい。
官職の高いお家では、派閥や地位を高めるためのこのような結婚は珍しくもなく、
   また、嫁ぐ身である女に意思などないとされていたが、そんなにこの手の話は過去全くなかったわけでもない。

家と派閥の中の結束を強くするための結婚。
まさに正祖も憂慮すべき問題ともしていたが、正一品である右相家で起きたために、
      問題は大きくなりすぎた。
噂の広まった世間で娘への同情は囁かれるものの、
  激怒している右相の命もこの事件に拍車をかけ、捕えるなり、男は姦通罪で周牢(ジュリ)にかけられ、
     娘も刑罰は受けるだろう。
すでに娘の生家であった礼曹判書は、強い反対勢力からの力もあり、
          その地位を失った。

ヨンハの話では、以前から付き合いのあった、その娘の母からどうしてもという依頼があり、
   その娘をどうか死んだものとして逃がしてほしいとのものだったのだ。

が、ヨンハの話が終わっても、
 ジェシンは相変わらず、興味なさげにそっぽを向くと、用もないのに鼻をほじってみたりした。

「で、無事逃がせたのか?
  お前のことだ。今回は見逃すと思ってたよ(笑)
 我らが紅壁書(ホンビョクソ)は、口だけの偽物青壁書(チョンビョクソ)とは違う。
 世間を見る目も痛快にこの世を見る目も、だ。」
誰にも聞こえぬよう、
  耳に触れるほどの距離で囁いたヨンハ。
「俺は女を人でないとは今は思わない。
   男が他に妾を作ってもよくて、女が作って許されない理由は、
 女が学ぶべきでないと許されないこの社会と同じことだろう。」
ヨンハが独り言のように呟くと、
「っふん。青壁書がこれを機に今の世を責めて出てきたのも掴んだな。
  青壁書は世の女を人と見る・・。
 これに関してだけは、口だけとも言えんぞ・・。
 まぁ・・それはともかく・・。

 今回の件では、今日、娘の靴とノリゲが見つかり、
    崖から海へ消えたと推測されると王様直々に呼び出しがあって報告してきたとこだ。
 後は適当に、死体が見つかるでも見つからないでも、
    有能な官軍が動いてくれるさ。

 で。お前も人のことは言えんだろ。
   前もちっとは妓房を泊まり歩かず屋敷に帰れ!」
ジェシンが立ち上がり、
   部屋から出ようとした時・・
「あぁ・・よかった。
  お前のことだ。ちゃんと逃がしてやったんだろう。

 これはその礼だ(笑)知ってたさ♪お前ならやってくれるって♪
  なんせ、無能で体だけが動く武官と比べても、
   誰一人お前についてこれる奴がいないんだから(笑)
 こうも見つからないこと自体、お前が関わってると思ってたさ。」
ヨンハが、両手を後ろについて笑って言うと、
  ジェシンははっとして、ヨンハへと振り返った。
「見つからないことで、
   俺が関わってると気付いた?!」
二人の脳裏に、
   悪戯な王の姿が見え、優しく微笑む姿が浮かんだ。
「「・・・・・・。」」
二人は目を見合わせたが、
   口端を、にやりと互いに上げるだけで、あえてなにも口にはしなかった。

「しかし・・」
旧友の話は、これでは終わらなかった。
「今回の事件を聞いて、俺は真っ先にお前の家だと思ったぞ(笑)」
ははっと笑うヨンハがなぜだか癪に障り、
  ぎろりと睨んだジェシン。
「年齢差に、問題のある婿、だろ。
 言わせてもらうが、あっちの娘はすでに年頃だし美人で、
     うちのアレは、まだおしめの外れたばかりのガキだ。」
すたすたと役所にしたジェシンだったが、
   おかしそうに笑ったヨンハは、自由にはさせてくれなかった。

後ろから恐ろしいと誰もが恐れる旧友の肩に包みを持った腕を回すと、
  役所ですれ違う誰もが、その二人をまじまじと振り返って見た。

「近くて見えぬは睫」
ヨンハがまた、耳元で楽しげに囁いた。
「えぇいっ!!うざったいな!
   なんでそうお前は耳元に寄る!!?」
ジェシンが払うと、
  ヨンハが、自分の持ってきた包みを顔の前で振り、にたりと笑った。
「ガキがいつまでもガキのままか?
   華が花開く瞬間を、その目で見たことがあるのか?
 一瞬で、いつ開くのかなど分からないものだぞ?
 
 『半切れ(パントマク)ちゃん』だっけ?
   結婚すれば、女は皆変わる。
 男によって、女は変わる。どんな風にも、だ。
 今回の娘は、地位も捨て、親不孝もしたが、
   俺はそれだけが、死罪に当たる罪なのかは分からない。
 女は男より、
   実は『愛』ってやつを大事に生きるものらしいからな。
 今の世じゃ女の愛など、運命次第だが・・
    いつの世か、自由に叶う世の中があるかもしれん。
 その『愛』を、今回の娘は、
   一番身近にいてくれた下男に感じただけ。
 嫁いだ先で姑と舅にも虐められていたと聞く・・。
  誰が止めることができようか・・」
ヨンハの、珍しくどこか切なげな目を見つつ、
  ジェシンがからかった。
「天主教(キリスト教)思想か?
 うむ・・。人を男女として分けたのは天だが・・・」
昔のように、語り合いかけて、
  はたと、今耳に入った『半切れ(パントマク)ちゃん』という言葉が耳についた。
「ん?」
ヨンハがジェシンの考えを待つように顔を向けると、
「・・・・。
 パン・ダウンだ。」
ジェシンが、一睨みした後、目を逸らしてぼそっと訂正した。
「は?
  パンダウン・・??」
急に話が変わったヨンハが聞き返すと、
「だから、嫁の名前!!
 結婚してる娘の名を、みだりに呼ぶもんじゃない!!!」
ジェシンがヨンハに急にいらっと口調を変え
      すたすたと、方向を変えて歩き出した。

瞬間、ヨンハの目が、きらっきら輝いた。

「おい!
   一緒に行こうぜ!どこへ行くんだ?久しぶりに会えた旧友よ!」
ヨンハが包みをぶらぶらぶら下げて追いかけたが、
   ジェシンに合えなく包みだけを奪われると、投げ飛ばされてしまった。

それでも・・
  投げ飛ばされてしりもちをついた派手な服を着たヨンハは、にたにた嬉しそうだった。
    
それで・・・ジェシンはなぜだか、
   屋敷へと帰ることになったのだ。

別に、ダウンが心配だったわけでもない。
 会いたくなったわけでもないし、
   むしろ、母上に最近会っていなかったので、親不孝だと思い返し、屋敷に戻ったのだと言い訳した。
でなければ、
  わざわざ天敵ともいえる、親父のいる屋敷に帰る意味などあるはずがない。

憎き親父の顔を思い出してから、すぐに、
   ヨンハの『嫁いだ先でも姑と舅に・・』という言葉が頭に思い出され、なぜだか、ジェシンの脚は速くなった。
結婚してから一年以上も経つし、
  前回帰ってからも・・・う~む・・少なくとも三月以上は経つ。
だから今さら脚を速めてどうなるわけでもなかったが、
   気付けばジェシンは、思うままに、人目を避け、屋根の上を走ってまで、急いで帰った。
~~
帰るとすぐにうざったい程寄り付いてくるのが常だったのだが、
      今日に限っては、そうではなかった。

門に入り、下人たちが迎えてくれると、
  そっと、目で庭を探しても見たがその姿は見えず、唇を尖らせると、まずは孝行をと、
         本来の目的である、母の元へと向かった。

庭は、毎回どこか違って見えた。
手入れが行き届いているので、いつも同じように整っているのだが、
   毎回、ジェシンにはどこか、違って見えた。

ジェシンが母に挨拶を済ませ、
 ダウンが首を長くして待っていたからすぐに会いに行っておやりなさいという母の指示に、 
   仕方なくその姿を探していた時・・
さっき、いた庭先に、
   座って土いじりをして遊ぶガキ・・言い換えて、『妻』が見えた。
ーはぁ・・。
   誰がガキじゃないって?
つい最近逃がしてやった、ぼろに身を包んで男の腕の中で震えていた、
   元は身なりも肌も、全てが綺麗だったんだろうと思われる娘の姿を思い出すと、
目の前で、綺麗な韓服に身を包みながらも、
  チマの先は土で汚し、今まさに土遊びしている『嫁』の姿に、ため息が出た。

ーこれだったら、バカみたいに急かした、           (勝手に自分で慌てた?んだと思うけど(笑))
     くそ阿呆ヨリムの野郎も連れてきてもよかったか・・

と思いながら
「こんなとこにいたのか。
   何やってんだ?お前・・」
今、振り返ったダウンに向かって・・
   言葉が・・止まった。

かぁぁぁぁぁ
自分を見るなり、真っ赤になったダウンの顔・・。

ジェシンの口が、少しだけ、ぽかんと開いた。

いつもの、自分の屋敷の庭。
   庭は、いつも見る度、どこか違って見えた。ジェシンには。

『 ガキがいつまでもガキのままか? 』
ヨンハの声が、
   耳に大きく聞こえてきた。

どっくん・・と・・
  心臓が脈打ったように感じたが・・
何もないようにダウンの傍まで歩いてくると、
   じっと、どこがおかしいのか、妻の姿を見つめた。
「あ・・あ・・
  旦那様っ!!
 
 え・・
   あの・・
  
 てっきりもう帰られたのかと思って・・
    私に会わずに・・・」 
もじもじもじもじ・・
  ジェシンにとっては、一番嫌いな態度だったはずなのに・・
   不思議と今のジェシンには、腹などたたず・・
 腹が立つというよりむしろ・・・
つい、ぼぅっとしたかのように、
   ダウンを観察?(見つめて・・なんだけど)してしまったジェシンは、慌てて、
「あ?
  だから、帰ってきたんだろ?屋敷に。」
人生で初めて、『わざとぶっきらぼうに見えるように』、答えた。

見ると、どこが違っているのかなど、分からない。
なのに、自分のどこかが、おかしいようだ。
ーガキはガキだ。
    何が違う?
自分の中の違和感がぬぐいきれず、
   ジェシンは、様子のおかしいダウンの方に、
        怪訝な顔をしながら、近づいて行った。

「え?
  帰ってきた?ここへ??」
ダウンが、聞いた。
その言葉にもむっとなり、
「なんだよ?
  帰ってきちゃ悪いのかよ?」
思わず、口を尖らせたジェシン・・。

一瞬、自分ではしまった・・と思った。
 今の声、言い方は、怖がらせたかと、感じたからだ。

だが・・
  目の前のダウンが、満面の笑顔になって、言った。
「ううんううんっ!!!!!
   すっごく嬉しいです!!!!!」
ジェシンの元へと、駆けてきたダウン・・。

ふんっ!
鼻を鳴らしながら・・
   ジェシンは、なんて表現したらいいのかわからない、気分になった。
 悪くはない。
   それでいて、落ち着かない。

ダウンが台所へと慌ただしく駆けて行ったあと・・
   庭の土に、字が、残されていた。

 『文 在 信』
固い土に彫られた、下手くそな字。

「っぶっ!!!!
  なんだこれ?なんかの呪いじゃないだろうな・・」
吹き出したジェシンの頭に、
  さっき、照れたようにぎこちなく笑って振り返ったダウンの姿と、
   隠すようにさりげなく立っていた姿が、思い浮かぶと、
今度は、どく・・
  と、一瞬、胸が鳴った。

字には、一度はむしゃくしゃと消したのであろう、傷痕。
  それから、きっと消したことを、慌てて手で払ったらしい、撫で跡。

ダウンの様子が手に取るように見え・・
   ダウンの行動が、手に取るように読めた。

それから、ダウンがここまで靴も履かずに来たことを読み取ると・・
  また、涙目になって怒られるダウンを想像し、
 呆れたようにため息をついて、首を振った。
       その口元は、おかしそうに弧を描いて上がっていた。

ジェシンはまた、仕方がないので、
    ついて行ってやることにした。
腹も減ったし・・
    という、大きな名目で。

きっと、自分よりも恐ろしい親父から、大目玉を食らうであろう嫁の元に・・。

ジェシンが去った後、
『文 在 信』という、大きな下手くそな字の横には、   
『パン ダウン』
下手くそだと言ったその字と同様、整ったところのない不器用さで、
    ハングルで、ダウンの名前が並んでいた。
***********************************
ええ!!もう二日も経ったの??
  ごめんなさい~~~~~

なんだろう・・この時間の流れ・・
   今日も皆さんにいいこと、ありますように♪
今日から三日間、ディズニーランド行ってきます~~~♪♪わーい♪♪
スポンサーサイト


もくじ  3kaku_s_L.png 未分類
  • 【☆超短編☆『拝啓。旦那様を好きになったら、どうしたらいいですか?』上】へ
  • 【ご挨拶♪】へ

~ Comment ~

うふふです♪( ´艸`)

夢の国♪楽しんでますか~??(○´∀`○) いくつになっても、そこに行くと、わくわくしてしまいますね♪素敵な休日でありますように♪

『文 在 信』の横に『パン ダウン』のハングル文字‥ってところにやられました~!!!(≧▽≦) 好きだなぁ♪こういうの。(笑)

のあさんのお話は双方からみた、ストーリー展開が楽しめて、嬉しいです!!!
ジェシンらしい、ぶっきらぼうな態度や言葉も、所々に見え隠れする優しさが感じられて、ますます続きが気になります!!!(笑)  もうパントマクちゃんは卒業かな??( ´艸`)

更新ありがとうございました~~!!!!!ヾ(≧∇≦)

コロ、優しいな。

のあさん、こんにちは。
ガキだと思っていたダウンちゃん。久々に帰ってきたら
何か違って見えた?これもヨンハのおかげかな。
腹が減ったーという名目でもいいですよね。
優しいコロ大好きです。名前の横並びにきゅぅんです。
お話ありがとうございました。

いいなぁ、ディズニーランド。少し肌寒いですので、お風邪引かない様に
楽しんできて下さいね。

更新ありがとうございます♪♪

のあさん、こんばんは(*^o^*)

ディズニーランド、良いですね(^w^)
楽しんでいられますか?

ダウンちゃん&コロのお話を
ありがとうございます♪♪

コロ、3ヶ月も屋敷に帰って無かったなんて(°□°;)
もう少しダウンちゃんを気遣ってあげて~(>_<)
コロの帰りに単純に嬉しそうな顔を見せるダウンちゃんは
純粋で可愛いですね(*^o^*)
恋の駆け引きなんて全く考えて無いのでしょうね(^w^)
そんな計算してもコロじゃ気が付かないかもしれませんが(笑)

後編も楽しみに待ってます。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
管理者のみ表示。 | 非公開コメン卜投稿可能です。
  • 【☆超短編☆『拝啓。旦那様を好きになったら、どうしたらいいですか?』上】へ
  • 【ご挨拶♪】へ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。