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 ←*番外編『曇り、ときどき晴れもよう』5(とりあえず出会い編、終わり←え?) →☆超短編☆妄想劇『ある月の明るい夜に・・』(もう一つの、バージョン前編)
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☆番外編★短編集★完結編

☆超短編☆妄想劇『ある月の明るい夜に・・』(通常バージョン)

 ←*番外編『曇り、ときどき晴れもよう』5(とりあえず出会い編、終わり←え?) →☆超短編☆妄想劇『ある月の明るい夜に・・』(もう一つの、バージョン前編)
月が明るく、
   成均館の大きな瓦造りの屋根の上、輝いて地上を照らした。

「わぁ。
   きれいな月だ。
ねぇ。イ・ソンジュン儒生。」
この月に目を奪われたかのように、
   部屋の中へと指し込んできた光に、
     誘われるようにして、卓上に置いた本から手を離し、部屋の扉を開けた、キム・ユンシク儒生。

その声に、
  ゆっくりと、その前に座り、全神経を本へと費やしていた男の目が、
    ふっと上がった・・・。

男の目に入ってきたのは・・
  月・・ではなかった。

差しこんできたまばゆいばかりの光の中、
   照らされるすべすべと輝く頬・・

 それに、
  すっと伸びた首筋・・
 月を見上げた目は、
      大きく、透き通るようで・・・

綺麗だと呟いた唇の膨らみは、
   その光をのせて、まさに綺麗だとしかたとえようのない、
               艶やかさを見せていた・・。

「・・・・・」
答えのないことにしびれを切らしたユニが、
   ソンジュンの方を、振り返った。

「あ・・  
  あぁ・・・」
そんなユニの目を逸らすようになぜか、どぎまぎと答えたソンジュン。

だが、そんなソンジュンに全く気付くことなく、
       ユニが、不思議そうに、聞いた。
「でも・・・」
ふと、また扉から顔をのぞかせるなり、
         首をかしげるユニ。

「こんなにも月が明るい夜なのに・・・
   どうして皆はこのように早く床に入り、寝静まっているのでしょうね?」

目をぱちくりと瞬かせると、
   さっさっさ・・・
ユニはまた、窓先から膝で床を這うようにして、
   元いた机の前に、その膝を戻した。

成均館内はひっそりと静まり返り・・
 この夜、その月の明るさに反し、成均館にある、どの部屋も真っ暗に、すでにその明かりは消されて
   儒生たちの寝息のみが、
     静まりかえった夜の暗闇に、響くようだった。

成均館儒生たちはこの日、
 西斎で眠る老論(ノロン)派の者も、
   東斎で眠る南人(ナミン)派、少論(ソロン)派の者も
皆一様に、
 成均館一、いや、朝鮮一、真面目で型物だと今や誰もが疑わないであろう、
   イ・ソンジュン儒生の一言により、
 一日を費やしてこの成均館内にある全図書を読みつくしたと思えるほどの文章に目を通し、
   考え、論じなければならない羽目に陥り、

  もはや、精も根も、尽き果てて眠りについていた。

その中・・夜が更けても尚、まだ本へと目を通そうとするこの二人は
    いわゆる変人・・・
      まさに、本の虫と呼ばれるのも仕方のないことだともいえるのではないか。

だが二人はこれといって特別なこともなく、
     普段と何も変わりなく、互いに本を捲り合い、論じ合う・・。
  
夜も更け暗くなった辺りには
   この、中二房から燈る灯りのみが、光って見えた。

本当ならこのような日に、このように夜遅くまで本を読むために灯りを燈していると
  もう一人の同室生である、ムン・ジェシンの怒声が響き渡るものだが・・

今日に限っては、本人そっくりの・・というと、間違いなく両方から怒鳴られてしまうが、
  父親によって呼びだされてしまったことにより、
    ジェシンの怒声に起こされるものは、一人もなかった。

しばらくは本の中へと夢中になっていた様子だった二人だが・・

いつの間に季節は、暑い寝苦しい夏から
  肌寒く感じる季節へと移ってきていたのだろう・・

窓から入る、心地よい風が少し肌に冷たく感じる。

ユニが、本へと目を向けながらも、
 自身の腕をそっと抱きこむようにしてもう片方の手を巻きつけた。

今、ユニが着ているものは下衣以外はすべて、
      儒生に配られる儒生服だ・・。

それで肌寒く感じるということは、
  成均館の外・・ユニの家ではもう、
   母や弟が、薄く擦り切れた布で何度も継はぎした下衣をいくつも重ねていることだろう・・。

いくら慣れてしまったとはいえ、
 このように暖かく夜遅くまで勉学に好きなだけ励むことのできる場所に自分だけがいることを改めて思うと、
   ユニが自身を抱きしめるようにして置いた腕は、
      寒さのせいだけではなく、その動きを止めたまま、ぎゅっと力を込めて、自身を抱いた。

ソンジュンは・・
 いつの間にやら、本に向けていた目を、すっかり本の先に見えるユニに、囚われていた・・。

月明かりに照らされているせいか・・
 それとも、目の前で座る縁鬢紅顔(ノッピンホンアン)と言われて有名な『キム・ユンシク』の姿が、
   あまりにすべてが整い、
       一寸の隙もなく見えるせいか・・

月の光で浮かび上がらされたような、
   自身の腕を巻き付けて座る、小さなか細いその姿はまるで・・
       天から降りてきた女人のようにも映り・・

目が、離せなかった。

最初はただ、その美しさに目を奪われたソンジュンだったが・・
  しだいにその目には、自身を抱きしめる腕が映り・・
   それから、かすかに揺れる、瞳が映った。

男の中で、生来の負けん気と、度胸でやりきっているユニだが、
  今目の前にいる女人は、どう見ても、まもってやらねば倒れてしまいそうにか弱く見えるではないか・・。

つい先日、その驚愕の事実を知ってしまったソンジュン・・。

耐えられないほど大きくなってしまった自身の想いを殺してまで、離れようとしていたのも束の間。
ユンシクが、ユニという女人であり、
  いわゆる・・互いに想い合う・・両想いであったと知った今は、
    どうしても卒業したいと願う頑固なこの目の前の男装の女人を守るため、  
      この、成均館にいるのだが・・

(ドラマでは、ちょうど両想いとなり、
   王命で調査している最中・・
  まだ、ソンジュンの父とユニの父などややこしいことのある前・・くらいのお話でしょうか・・)
ご・・くん。

ソンジュンの喉が、動いた。

それから・・・
  肌に、風の運んできたほんの少しの冷たさを感じると・・
目の前の女人には、どんなにそれが、堪えるだろうと、
  その目を細めた。

と・・それはただ、
  自身の行動を正当化する想いかも、しれなかった。

ちらりとそんなことが頭をよぎったが、 
   正当化であろうが何であろうが関係なく、その姿を見つめると、

ザ・・・
  ソンジュンは、自身の前に置いた座卓を横へとずらした。

膝を横に広げる形の胡坐(あぐら)で
    姿勢正しく座っていたソンジュン。

座卓を端へと避けた音に、ようやくユニがソンジュンの方へと目をやると
「あ・・眠くなった?
   布団・・用意しようか?」
ユニがそう聞いた。

その言葉に・・
  ごほ・・・
 口に拳を当てて咳払いすると・・

目を・・ぎこちなく動かしつつ・・
「いや・・もう少し・・」
そう答えたソンジュン。

とんとん。

さり気なく、横を向いたまま、片手で自身の膝を叩いたが・・

「・・・・・?」
ユニは、その膝に置かれた手をきょとんと見ると・・
  小首を傾げてソンジュンを見た。

とんとん。

今度は、両手で膝を叩いたソンジュン・・。

ぱちくりとしたユニの目は
  ソンジュンに何を言いたいのかと答えを求めているようでもあったが・・

ソンジュンは、分かっていない様子のユニへと目を移すと、
   仕方なしに息を吐き、
「窓の側は肌寒いだろう・・

 こっちへ来たらどうだ・・?
   ごほ。」
顔を反らしてわざと横で本を開きながら、
   そう言った。

「あ・・・うん・・・」
ぱちぱち。
その大きな目を、瞬かせたユニ。

この成均館という場所で、あってはならぬことではあるが、
  こうして大好きな人と共に学び、同じ時を、こんなにも近くで共有できるなんて、
   なんて嬉しなことだろう・・

それも、いつも本しか興味のないソンジュンが、
  最近はこうしてユニのことも気に留めてくれるのがわかる・・。

近くへ寄れと指示するソンジュンが嬉しくて、
    自然にユニの口元も、緩んだ。

ソンジュンの目は・・
  本へと向けられつつもユニの気配を読み・・

じゃあ・・・

と、ユニが、また、膝をすべらせるようにしてソンジュンの元へと近づくと・・
 より一層、何気なさを装うように、捲る頁を追って見たりした。

だが、ユニの腰が下りた場所は、想定していた、ソンジュンの空いた膝の上などではなく・・・

ぴと。
ちょうど、ソンジュンの腕とユニの腕の裾が擦れ合うほどの距離へと、
    ユニは腰を落とした。

その瞬間、
「ごほっほん!!!」
ソンジュンがまた、咳払いした。

「そこは風が当たる・・」
ソンジュンの言葉に・・
  ユニは不思議そうに窓を見て、唇を軽く尖らせた。

それならばと、反対側へ行こうと立ち上がったユニ・・

ユニがソンジュンの後ろを回って・・
   腰をおろそうとした・・

そのとき・・・

「ひゃっ・・・」
ユニの腕が突然ひっぱられ・・
  
すと。

ユニの身体が、
  ソンジュンの膝の上に、落ちた。

すっぽりと膝の間に座り込んだユニ・・。

「え・・!?
  イ・ソンジュン儒生!??」
ユニが振り返ろうとしたが・・

「動くな。

 ・・そのままで・・・」
後ろから回ったソンジュンの手が、
   ユニにも見えるよう、本を開いた。

「・・・・!!!」
どきどきどき・・・
すぐ後ろに、感じる彼の首・・
 あたたかさと・・
   彼の息・・
腕を回されたユニの胸が急速に速まり・・

さら・・
 ソンジュンの腕の裾がユニに触れる度・・
    ユニの息が止まるほど、その胸が締め付けられた。
~~
「・・・・」
ユニを、すとんと自身の間に座らせたまでは、よかった。

が、
掴んだ腕が想像以上に柔らかく・・
 間に入った身体は、想像以上に、小さく、またか細く、
      さらに、どこもかも、柔らかかったのが、

 誤算だった・・・。

男のそれとは明らかに違う、いい香りがソンジュンの鼻先をくすぐり・・
  
どくんー

一度、大きく響かせた心臓は、
  振り子のように、揺れるたびに大きく鳴っていった・・。

どくんどくんどくんどくん・・・

心臓の音に、万が一、気づかれてしまったら
  ユニは、どう思うだろうか・・

「え・・!?
  イ・ソンジュン儒生・・!??」
ユニがそう言って、振り返ろうとした瞬間・・

ユニが動くほどに・・
  何枚もの布越しではあるが、驚くほど、柔らかいユニを、膝元で感じて・・

息を呑んだソンジュンが、
「動くな。

 ・・そのままで・・・」
思わず、
  息を止めるとそう言った。

腕を伸ばすと、
  ユニにも見えるよう、本を開いたソンジュン。

どっくん・・
  どっくん・・・

伸ばした腕の中、
  懐に入れたユニが、あまりに小さくてか細くて・・柔らかくて・・

鼻先に香るユニの香りがあまりに愛おしくて・・
 
思わず、大きくなりそうな呼吸を止めると、
  ゆっくりと、伸ばした腕の先で・・本を・・捲った・・。

~~
あったかくて・・
   伸ばされた腕が、思った以上に硬くって・・・

どきどきどきどき・・・
胸が速く音をたてて、呼吸すら、苦しいほどだった。

こんなにも近くに触れたのは、いつだっただろう・・?

最近は試験も多くそれにばかり時間をかけ、
  二人の周りにはいつも、誰かがいったのもあって、全くこんな風に、二人の時間を持てることがなかった。

だから・・

ほんの少しだけ、その伸びて本を捲る腕が、
    抱きしめてくれてもいいのに・・
と、ユニは思った。

膝に座ると、ソンジュンのと距離が近すぎて、
 胸が苦しくて、
  そんなこと、これ以上口にもできなかったが・・・

ほんとにほんとに少しだけ・・・
  その、一定の速度で頁を捲る手が、恨めしくも、思った・・。

・・・・どっきんどっきん・・
 ・・振り返ってみようか・・

胸の音にかき消されつつ・・
   ユニは思った。

どっきんどっきんどっきんどっきん・・
  すでに、捲られた頁になど、集中なんてできていない・・。

ユニは、
 心臓の音に、覚悟を決めると、

そっと・・ほんの少しだけ、固まった首をなんとか動かし・・
    少しだけ後ろを・・向いた。

すると向いた瞬間、
  ちょうどソンジュンの口先がユニの額に軽く触れ・・・


かぁぁぁぁぁ・・・!!!!!
一瞬で熱を持ったユニが、その目を上げた。

同じように、
  驚いた目をしつつも、真っ赤に顔を染めたソンジュン・・

きゅう・・

胸が、甘く痛んだ・・。

振り向いてしまったものの、間近に見る彼と、
 唇すら触れるその距離ではとても、見つめていられなくて、
  一瞬、大きなユニの目は、下へと下がったが・・

こく・・・

ユニの目に、ソンジュンの喉元が大きく揺れるのが映ると、

予想していたよりもずっと・・
  ソンジュンも緊張している様子が伝わり・・

ど・・きん・・・
  きゅ・・
ユニの胸は甘く、きつく締め付けられた・・・。

こて。
頭をその胸につけ・・
  ソンジュンの胸元に顔を隠すように身を縮めたユニ。

膝の中に入れたユニが振り返ったことに驚いたソンジュンだったが、
   胸元に頭をつけたユニには、さらに驚いた。

どう・・すればいいのか戸惑うように見つめたソンジュン・・。
「・・・・。
 ・・・?

キム・ユンシク・・?
   ・・・・ユニ?」
最後、
  誰もいない部屋で、小さく『ユニ』の名を囁くようにソンジュンが、呼んだ。

ぎゅ。
 ユニが、胸元で自分の手を握りしめた。

「眠くなったのか?

 ・・・ユニ?」
いつまでも上げないユニの頭を見ると、
  本を置き、優しく・・だが・・
 ユニの表情を窺うように
    覗き込んできたソンジュン。

その瞬間、ふっと・・
  ユニが顔を上げ・・・
それから、にっこりと、悪戯な笑顔を見せた。

~~
ちゅ。

顔を上げた瞬間・・
   柔らかな唇の感覚がソンジュンのそれに触れ・・・

~~
ソンジュンが目を丸くした後・・
「「・・・・」」
お互いが、
  少しだけ、見つめ合った。


どきん・・
 どきん・・・

胸が、鳴る・・・。

今日・・コロ先輩は帰ってこない・・はず・・

それに周りの部屋のみんなもよく眠っているはず・・・

二人の目が・・

  ゆっくりと・・


閉じ・・・・


「よぉっ!!!

   コロじゃないかっ!!!!
 なんでこんな時間になって戻ったんだ???」

中二房の外からヨンハの声が聞こえ・・

!!!!!??????

二人が見つめあい、大きな目を見開くと・・同時に・・

ガラー

中二房の扉が、開いた。

「・・・・・。」

コロ・・こと、ムン・ジェシンが扉の辺りで立ち、
   じっと二人の様子を見た。

そうやって、ジェシンが目を細めて二人を睨むように見る後ろには・・・

  ふぁぁぁ・・
    まるで今起きたかのように、腕を真上に伸ばしながら、部屋を覗き込む、ヨンハ。

部屋の中では・・・

座卓も使わず、
  二人が真剣に顔を合わせつつ、本を読んでいた・・。

「あっ!

  おかえりなさいっ!コロ先輩!」
ユンシクが笑顔で言う横・・

ごほっ!!

  ごほっ!!!

咳き込みながらソンジュンが、
  ぱちぱちと、目を瞬かせた後、

 何やら顔を反らながら、頭を下げた。

布団はまだきっちりと元あった場所にあり・・
   ユンシクも、無事そうだ・・。

「・・・・・・。」

じっと・・そんな二人を見たジェシン・・

「おらっ!

  どけっ!!!
 こんな時間までそんな本なんぞ読みやがって。

 布団敷いてもう寝ろ!!!!」
そう言うなり、本やら座卓を遠慮もなく蹴散らしたジェシン。

ど真ん中に、どっかりと布団を敷くなり寝転がると・・

  ユニの腕を摑んで、引きづり込んだ。

「わっわっわっ!!!

   コロ先輩!!!!」
首元に腕を巻きつかれたユニが慌てて逃げようとしたが・・

「うるせぇ。
  俺は疲れてんだ。今日は風が冷たいからな。

 お前がここにいりゃちょっとはあったかいだろ。」

目を閉じながら、
  うーーーんと唸ると、そう言った。

「え・・え・・え・・でもっ!!!」
言いかけたユニに・・

「女みたいな声出すんじゃねえ。
  気色わりぃ!!」

目を閉じたままコロが怒鳴った・・。


ちらりとソンジュンの方を見たユニだったが・・

呆気にとられていたソンジュンが、慌てて布団を敷くと・・

「コロ先輩!!!
  きちんと規則は守っていただかなくてはっ!!」

そう言いながら慌てて、ユニをはがすよう引っ張った。

「規則規則ってなんだ!!??

 寒いもんは寒いっ!!
   俺は寒がりなんだっ!!!

 お前はあっちで一人規則でも守って静かに寝てろっ!!!っひく!」

言うなり、
   目を開くこともなく、ユニを巻き込むようにして、ユニの方を向いたコロ・・

「ちょっ!!!
  酔ってるんですね!??お酒臭いです!!!!

 離れてっ!!!!
   コロ先輩!!!!!!」
ユニが、その腕の中必死でもがき、
  ソンジュンもまた、その腕を必死で、離そうと躍起になってる横・・・

気づけばそのまま・・
 ジェシンはユニに腕をからめたまま、片方の口先を気持ちよさ気に上げて・・いびきをかき始めた・・。

「「起きてくださいっ!!!!!」」

二人が叫ぶ中・・
 一人、ヨンハだけは涼しい顔で・・・

「お~お~♪気持ちよさそうに・・

 満ちた月の力を借りて
    酒の力も借りるとは・・・。

 しかし・・
   酒に呑まれて覚えていないとは勿体ないこと・・。」

そう呟きつつ、切なげな口元を扇で隠し、
   そんな3人を愉しげに目を細めて眺めている。

「そんなのんきなこと言ってないで、
   手伝ってください!!!」

一人飄々と、明らかに状況を楽しんでいるヨンハに声を荒げたソンジュン。

ユニは、すでに眠ってしまったジェシンの腕を首に巻きつつ、
  なんとかその横から起き上ろうともがいていた。

「何。

  無駄だ。
 抱き心地のよさそうなユンシクだ・・
   今宵一晩耐えてもらえれば、明日のコロは平穏だろうよ♪

 明日の朝のアイツの様子が楽しみで夜も眠れそうにない!

  はっはっは♪」

ユニに倒れ掛かりながら、まったく起きないジェシンを最後に見るなりそういうと、
   一人、楽しげに高笑いしつつ帰って行ったク・ヨンハ。

「ヨリム先輩ーーーー!!!!!」

ユニも必死で叫んだが・・・
がしっと岩のように抱きついたコロの腕は動かせず・・・

ヨリムは諦めて、一人腕を外そうとするソンジュンの額には、汗が出てきた・・。

「くそっ!!!

  このっ!!!!
    離れろっ!!!!」

ソンジュンが必死でコロの上に覆いかぶさる中・・

ユニも・・・
 抵抗しつつもあまりにコロの身体は暖かく・・・
  だんだんもがき疲れ・・・

次第にゆっくりと・・
   目を閉じ・・
っはぁ!
  っはぁ!っはぁ!!!
そんな二人を悲壮な顔で離そうとするソンジュンではあったが、
 基本的に、毎日同じ時間に寝、規則正しい生活をする彼の性格に、
  疲れも出てか・・
「・・お・・きて・・」
そう言いつつも、
   ついにはコロの上で、目を閉じてしまった・・。

ー次の日・・

ふわりと香る甘い香りが鼻先をくすぐり・・
  なにやら、腕はいやに柔らかい抱き心地のよいものに巻きついていた・・。

「ち。

  また酔っちまったか・・」

目を上げたジェシンだったが・・・

!!!!!!!!!???????????

っひ!!!
  っく!!!

ひっく!!!!!
目の前の、自分の抱いた物体が何なのかを見るなり・・
  声も出せぬまま、跳び起きてしまった。

途端、

起きるなり重みを感じていたものが、

どさー・・
 頭の後ろで重い音とともに、離れた。

「うぅ・・いてて・・・」

声がするなり・・
  頭を抱えたソンジュンが、起き上がった・・。
「コロ先輩!!」
目覚めるなり見たこともないような厳しい目を向けたソンジュン。

「オ・・オ・・オ・・オ、マエら・・・」
ジェシンがソンジュンとユニを震える指先で、交互に指差したが・・

言葉にするよりも早く・・
  口を押さえて部屋を飛び出した・・

ばたっ!!
  どたどたどたっ!!!

~~

「・・・・お?」

ジェシンが脚も自身の無意識下に動かして飛び出した外には・・
  すでに、中二房へと向かおうとして立っていた、
   意味ありげに笑う楽しそうなヨンハがそんな様子を見つめ・・
~~

部屋では・・・
 ようやく、離された・・ユニに・・

まだ、離されたままの状態で眠っているユニに、
   ソンジュンが、駆け寄った。

ほ・・・
まだ、寝息を立てるユニを見つめると息を吐き・・・
 昨日、ありえないことにあのまま眠ってしまった自身をひどく後悔すると、

それから・・・

静かに・・
  その口先へと、唇をつけた・・。

胸が、焼けるように痛かった。
  どうにも離れぬのが、痛くて、苦しくて、たまらなかった・・。

ソンジュンが唇を離すなり・・
   気が付き、目を開いたユニが、にっこりと笑った。

「おはよ・・

   ん・・コロ先輩は?」

起きるなりのんきに思い出したようなその言葉にはムッとしながらも、
    軽く笑って首をすくめたソンジュン・・

その日・・
  一日コロはユニとは目を合わせもせず・・・

そんなジェシンに対して昨日の文句を言い続けたユニに対し・・

ソンジュンは・・・

「おい。カラン・・

  ここだけど・・」
ふと授業前、その日、当てられるはずの質問を
  ソンジュンへとしようとしたコロ。
だが、
  す・・
気付かなかったのか無視するように立ち上がると、
  ソンジュンは冷たく、ジェシンの前を通り過ぎ・・

きょとんとそんなソンジュンの後ろ姿を見上げたジェシンに対して、
「教えるのは先輩のためになりませんから。」
すっぱりとそれだけ言うと・・・
   目を合わせることもなく、立ち去った・・。

くっくっく・・・

一人、可笑しそうに笑うヨンハ・・

呆気にとられたコロの首に抱きつくと・・・

「どれ・・俺が見てやろうか?」

そう言って笑って、コロを見た。

「っは・・」
ソンジュンのそうするわけを今理解し、呆れたように笑ったコロだったが・・・

「お前に分かるなら俺にも分かる。」

そう言うなり、
  中二房の部屋へと戻った・・。

ソンジュンの子供っぽい意地悪を後ろから目の当たりにし、
    思わず笑ったユニ・・

「何?」
後から、意味ありげに笑うユニにソンジュンが、ごまかすように聞いたが・・

「いや?
  でももし・・コロ先輩が帰ってこなかったら・・・

     イ・ソンジュン儒生も・・あぁやって眠ったりしたかった?」

ユニが可笑しそうに聞くので、
   顔を一瞬で変えると・・

「・・・・・っ!!」

ソンジュンはすたすたと、脚を速め、先へと行ってしまった。

「あ!
  ちょっと!!!待ってよ!!!!」
慌てて追いかけたユニ。

今宵の晩もまた・・
   月が明るそうで・・

さらに季節は・・
   日毎、空気を涼しくもしそうだった。

いつか・・

  そんな日が来るだろう・・。

隣に眠るユニを・・
   女人として、思いきり、抱きしめて眠る日が・・

ただ・・
どんなに忍耐強かろうと、
  この男ばかりの成均館に、好きな女がいることに加え、
 そん日をただ待つ日々は・・遠い道のりでしか、ないが・・。

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

この妄想劇、実はラストが2パターンでした♪うふふ。

ジェシン、帰ってきちゃいましたね♪

時期的には、ソンジュンとユニは両想いで・・
  まだ、ジェシンは気づいていない・・自分だけがユニの正体を気づいていると思っているぐらいの時期かなと。
ちょうど、王命を受けた後くらいかなと。

楽しんでいただけたら、嬉しいです☆

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~ Comment ~

楽しみました♪

このラスト☆好きです♪ ソンジュンとユニの、どきどき☆きゅんきゅんな場面もあり、ジェシンが帰って来てからの展開も楽しくて、不思議ですが、コロとユンシクが一緒に眠ってしまっても変にモヤモヤすることなくてすっきり読ませていただきました☆ 特にきゅん♪としたところはソンジュンが小さく『ユニ』と囁くところと、ジェシンが帰って来て、ユンシクの無事(?)を確認するところがよかったです!!!

更新ありがとうございます!!!(@^▽^@)

>Kouさん

こんにちは~♪更新発見(笑)ありがとうございます(笑)

こちら、2パターンあるお話ですが、ラスト、気に入っていただけてうれしいです(笑)
ジェシンとユニと、ソンジュンと。のあもとってもこの3人好きです♪♪ヨンハも常に余計な目を向けて、何度見ても、成均館て楽しいですよね♪原作も大好きだけど♪

ありがとうございました♪

寒い夜が続きますが…

このお話し読んだら何だか自分も誰かに抱っこされているように暖かくなります。私の大好きなお話しの1つです(*^^*)もう1つのラスト…気になりますぅ~♪

>リボンちゃんさん

誰かに抱っこされているように暖かくって(笑)きゃ~♪♪いいですね♪ありがとうございます♪

のあのお話で、大好きなお話が1つでもありましたら、本当に光栄です(*^^*)

もう1つのラスト…(笑)違うブログにアップしていたのですが(ブロとも)
こちらに移動させますね♪(ブロともで)

楽しんでいただけるよう、ちょこっちょこ、頑張るつもりです(笑)

(*´∇`*)

ソンジュンが「ユニ」って呼んだ時にはきゅん♪っとしましたね( 〃▽〃)
お膝抱っこ羨ましいわぁー!そんな近くで呼ばれたら、はぅ!(*´-`)ってなりますもの♪
いい雰囲気の中、やっぱり帰ってくるのがコロ…
ソンジュンより先取りされちゃったのね!抱き枕ぢゃなくて抱きユンシク(笑)
酔っぱらいって最強ですね!!( ; ゜Д゜)
あぁー楽しかった♪有難うございました(*≧∀≦*)

>やえもさん

名前呼ばれるの、きゅん♪っとしますよね~~♪♪
ドラマの、ユチョンの声での、ユニって言ったところ、大好きでした!!心臓ばくばくなりました(笑)

お膝抱っこ(笑)あはははは!!!はぅ!(*´-`)って(笑)

コロ…帰ってきちゃいましたねェ(笑)

コロにおいしいシーン、大好きです(笑)
酔っぱらいって最強ですね!!
楽しんでいただけて、とっても嬉しいです♪
ありがとうございました♪
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