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#タムナ★本編『一緒がいい』

#第5話。あふれ出てしまった気持ち(下)

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ずっと先まで広がった空の半分が、
     その色を桃色へと変えていくころ・・

がやがやと、ようやく、朱いベンガラ色の柱に挟まれた扉が開き、
  済州牧使の執務する『閣化弘』(弘化閣)と書かれた下、
   数人の役人・漢陽からの使者が、最後に出てきた済州牧使・キュを見上げると、
    礼をして立ち去って行った。

「それではこれで。
  お父上であられます礼曹判書様には、このままお伝えいたします。」
懐に入れた包みを示してそう頭を下げた役人・・。

「・・頼む。」
息を吐きながら一言言ったキュだが、
  その表情は、何かをすでに、悟っているようだった。

済州牧官衛(チェジュモックァンア)、それが今、キュのいる場所で、
  キュの働くべき役所でもあり、屋敷でも、あった。

広大な自然だけに囲まれたタムナの島で、
 唯一、漢陽を思い出させる、いつも数人の門番が守る大きな外大門。

使者たちが、その門を通り過ぎるのを見送ったキュ・・。

すると、傍に近寄った陰に、キュがその方へと目を向けた。

「今日はお忙しいというのにありがとうございました。」
キム吏房がにこりと微笑みながら言う。

その姿を確認したキュが、
  顔を門へと戻すと、
「いや、何も相手できず、申し訳なかった。」
そう言って、再びキム吏房へと目を戻した。

「村の倉庫の帳簿はどうでしたか?」
吏房が、目を細めて笑いながら聞いた。

「ん?
  おほっ・・んン・・。」
キュが、その言葉に少しバツが悪そうにむせると、
「いや・・
  私が案を出して作ったからには、責任を持ってだな・・」
しどろもどろに目を泳がせつつ、
   もごもごと口を動かした。

その様子がおかしくて、キム吏房は笑うと、
「わざわざお忙しい牧使様がなされるとは・・
  よっぽど、大切なようですな。
 
 大変ありがたいことです。」
意味を含めたような言い回しをしてキュの反応を見て、
  さらに顔を緩ませて、笑った。

んん・・
  ん・・!!!

そんな吏房に、キュは自身の手を口元に置くと、
  のどの調子が悪いわけでもないのに喉の音を詰まらせ、せき込んで見せた。

が、すぐに手を後ろに組むとすらりと高い背を伸ばし、
  にやっと、口元を上げて笑った。

そんなキュに、やさしい目を向けた吏房。
「・・・・これから・・
  また一人で抱え込まれると、大変になりそうですな。」
門へと目を向けながらそう言ったが、
キュは、
「いや、そうでもない。」
表情を戻し、ふっと、柔らかく、その表情を緩めた。

ー今は・・以前とは違う。
  この島で生き、私だけの、一人よがりな想いではないようだからな・・。
広い庭園の先、門を見つめたキュを見たキム吏房。
表情を、同じく、柔らかくゆるめると、
「そうですか。」
にっこりと笑って続けた。

「1度も例を見ない困難な事件でも、
  パク・キュさまおひとりで、解決まで導き、成し遂げられるのですから・・

 一人で抱え込む事などなければ幸いです。」
そう言った吏房の言葉に、
 驚いたように目を開いたキュ・・。

「いや。皆がいてこその話だ。
 何か困ったことがあるときには手伝ってほしいし、
   相談にものってもらいたい。
 期待していますよ?」
キュが笑うと、
 キム吏房も、笑って答えた。

穏やかな顔をしたキュを見たキム吏房・・
「・・そう言えば・・
 さしでがましいようですが・・」
何かに気付いたように話し始める・・。

「ボジンのことですが・・」
その言葉に、素早く目を瞬かせて
  動揺を隠すかのように、背筋を伸ばしたキュ。

「今日は何か様子がおかしかったですね。
 外大門についた時、表情が変わったようでした。」
そう、話した吏房に、
「・・・そうか。」
後ろ手を組み、うなずいたキュ。

そんなキュに、優しく表情を変えると、
「ソリン事件の最中、
  あの娘と初めて会ったときは、気の強い、自分の意思を内に秘めた、
   何とも頑固な娘だと思いました。」
キム吏房が何を思ったのか、話し始めたので、
  つい、そちらを見たキュ・・。

「身分も立場も何も見えていない子供・・。

 それが・・
  今、ようやく彼女の中の何かが変わり、
    何かに気付き始めているようですな。」
「・・・・」
吏房は笑ってそれだけ言うと、
「出過ぎたことを申しました。」
一礼をして、静かに門の外で待つ役人とともに、去って行った。

「・・・・・。」
キュは、動かず、
  その去っていく姿を見送った。

が、
 なぜだか心の内をすべて、見透かされている気がしてくると、
ごほっ!
 一人、咳払いすると、傍にいる役人の一人に
「一人で少し、村を見回ってくる」
それだけ言い残し、自分も門をくぐった。

~~
「・・・・・。」
丘の上・・
  ボジンは一人、小さく丸まるように座り込むと、
    あの日のように下に見える景色を見ていた。

ぼんやりと見る景色の中に、「まだ帰らない」とボジンに怒る母が見える。

ー・・・はぁ・・。

ボジンは、今目の前に見える小さな敷地内のぼろぼろの家と、
  さっきまでいた、広大な中建つ、いくつもの牧使官衛を思い出した。

ー私はこんなだもんな・・。
怒った母を目に映しながら、ため息をつくボジン。

~~
一人、いつものように両班らしき威厳ある歩き方のキュの足が、一瞬止まった。

役人に言っていたように村へと歩いていたキュではあったが・・・
「・・・・。」
何か、考えたようにその足を止め、道を変えると、
  昨日、ボジンと行った丘へと向かって、その足を進めた。

「・・・・・・。」
その目に見えてきた、小さく座った一人の女人の姿・・。

キュの口の先が、にんまりと弧を描く・・。
小さく座る姿が・・
  あの後、そこへと、来た姿が・・

あまりにも可愛らしく見えたからだ・・。

そっと、座ったボジンの後ろまで歩み寄ったキュ。
「こんな時間に、ここで何をしている?」

いきなり頭の上から声がして
 驚き、慌てて振り向くと、立ち上がったボジン。

あまりに慌てて立ち上がったため、
  少し坂になった丘の地面から足が浮き、思わずつんのめりかけた。
「!何を・・!!」
言うが早いか、
  その傾いたボジンの身体を、しっかりと受け止めたパク・キュ。

「全くお前は世話の焼ける・・」      (注;今のボジンにその言葉は・・・)
ボジンの両腕をつかみ、きちんと立たせると、
  目線がボジンと同じになるようかがみ、その頭へと、ぽん、と手を乗せた。

優しい目・・。
「・・・・・。」
けれども、ボジンは何も言えず、
  ただじっと、キュを見た。

「ん?
 何かついているか?」
パク・キュはそんなボジンをよそに、
  さっきまで、ボジンが腰かけていたその場所に、涼しい顔で、腰かけた。

下では、ボジンの母の作った料理を、父と妹が外へと運び、
   庭にある平床(ピョンサン)へと乗せていく。

「マンアジは・・」
キュが話し始めたので、 
  その視線の先・・家族へと目を移したボジン・・。

「あぁやって、育ってきたんだな。」
キュは、妹ボソルが母や父と共にせっせと食事の支度をし、
  病気がちな父を気遣う様子に、その目を細めて微笑んでいた。

まるで幼いころのボジンがそうだったように、
  優しく背に手を置いて、父を縁台へと座らせるボソル・・。

「・・・。
 そうさ。うちはずっとこう・・。

 どんなに頑張っても、海女は一生海女のままだし、
  あの暮らしだって、楽にはならない。」
ボジンはそういうと、キュとは少し離れた場所に、
  広がるチマを押さえながらまた、座った。

少し口をとがらせると、三角に立てた膝に顎を乗せ、
  ぎゅっと身を縮めながらその様子を見つめるボジン・・。

そんなボジンに、意外そうな目を向けたキュが言った。
「いつも偉そうなお前らしくない。」
パク・キュがボジンを見ると、
 ボジンも膝を抱え、少しだけ顔を傾けると、キュの方を黙って見つめた。

・・・!!
キュの心臓が跳ね、
  キュの目は一瞬、戸惑うように丸く開かれた。

桃色の夕陽に頬が優しく照らされ、
  その中顔を傾けて見つめてくるボジンがあまりに愛くるしくその目に映ったのだ。

急に、心臓が飛び跳ねてしまったキュは、
 慌ててその目を家の方へと戻してしまった。
ボジン本人がなんとも無意識にきょとんと大きな目をくるりと開くのが、
  またかわいい。

「キアンダリ・・。

 キアンダリは、漢陽で見たあの大きなお屋敷で、
   あのお母さんと、立派なお父さんと、たくさんの使用人と育ったんだよね・・。」
静かに話し始めたボジンを、ちらりとまだぎこちない目で見たキュ。

「昨日まで、うちに一緒に寝て、一緒に食べていたのに、
   今日はあの広くて大きな官衛にいて・・

 とっても、似合ってた。

 パク・キュは、キアンダリ(流人)じゃなく、
   やっぱりパク・キュなんだね。」
ふふふっと、口元を覆って笑ったボジン。

そんな様子を、複雑な目で、なんといっていいのかも分からず、
  キュがじっと見つめた。

「どうしたというのだ?一体・・」
キム吏房の言う通り、いつもとは違うボジンへとそう、
  静かに聞いたパク・キュ。

「キアンダリ・・」
そんなキュに、
 ボジンが、今まで我慢でもしていたかのように、表情を崩した。

どうしたらいいのかわからない、
  まるで迷子になった子供のような目で・・・

・・どっくん!!!!
そんなボジンに、また騒ぎ始めたキュの心臓・・。

「キアンダリ・・」
もう一度そう呼んだボジンの大きな目には、
  大粒の涙が溢れる・・。

・・・!!!

思わず、キュが手をボジンの方へと差し出した。
 長い指、硬い、いつも頼れる手のひら・・。

「キアンダリ・・・」
キュが、ボジンを見ている中・・
  ふわ・・・
ボジンが、その手の中に入ってきた・・。

いつも天邪鬼な、
 パク・キュに対しては、とりわけ素直じゃないボジン・・。

自身の胸に寄りかかるようにして入ってきたボジンに・・
  キュの手がたどり着ける先を見失ったかのように、触れるか触れないかの位置で、止まった・・。

正直・・手を広げてしまったものの、
 まさかこうも素直に入ってくるとは夢にも思わず、どうしていいのか焦ってしまったのだ・・。

・・・!!!!!
その手をどうするのかを迷ううち、
   
きゅ・・。
ボジンの手が、キュの背中を優しく包んだ。

高鳴る心臓を落着け、
 その動揺を隠すように口元を隠すと、
「ど・・ど・・どうしたのだ?」
口元を隠した手をそっとボジンの頭にようやく乗せ、
  そう聞いた。

パク・キュの肩に顔を伏せたボジンがすん・・すん・・・
    鼻をすする音がする・・。

すんっ・・
  すん・・。

自身にぴったりとひっついたボジンの、
  すすり泣く音・・。

あまりに幼くて、
  あまりに弱弱しくて・・

あまりに無防備で、
  
それがあまりに
   可愛くて・・。

パク・キュは止めていた手をその背に回し、

ぎゅっ・・と、
  ボジンを抱きしめる手に、力を入れた。

小さくて、キュの胸にすっぽりはまる、ボジン。

「キサンダリ・・

 私・・
   あんたが好きなんだ・・・」

ボジンが小さく・・
  でもはっきりと、キュの肩先で、言った。

***********************************************

昨日はごめんなさい!!!!
  途中で保存→途中の方をアップしちゃったみたいです!!!!
あはは!!

すみませんでしたぁ★

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~ Comment ~

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リメイクありがとうございます♪♪

やっぱり、このシーン、大好きです(≧∇≦)

抱えきれない不安に押し潰されそうなボジン、
ちゃんと見つけ出して手を差しのべるキュ、
身分差も状況も好転した訳じゃ無いけれど、
むしろボジンの気付きで距離的に広がってるけれど、
気持ちはしっかり寄り添っているんですよね(^w^)

リクエスト叶えて下さって、ありがとうございましたm(_ _)m
昨日は途中のものだったのですね、さっそく修正してアップして下さって嬉しいです(*^o^*)

次はどのお話が来るのか
毎回、楽しみにしています。
更新ありがとうございました♪

タムナの更新ありがとうございます!

久しぶりのタムナの本編、嬉しいです(*^▽^*)
ボジンちゃんの精一杯の告白が何とも切なく感じました。パクキュとの間にある見えない大きく厚い壁を崩してしまいたい!!
これからもっと二人を取り巻く人物が出てきますが、翻弄されながらも二人の絆は強固であることを信じ、応援していきたいと思います(*^^*)
(でも、ヤキモチパクキュ、大好きです!)

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