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 ←☆番外編☆短編☆言葉より・・ →*第6話。月の明るい夜には・・(中)
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*番外編☆短編~カン・シヌのお話

*番外編『曇り、ときどき晴れもよう』3

 ←☆番外編☆短編☆言葉より・・ →*第6話。月の明るい夜には・・(中)
静かな家の中・・
  広い玄関に、所々、花や緑の飾られた・・光の抜ける・・リビング・・

一面がガラス張りになったリビングからは、
    韓国の街が、遠くの方まで一望できた。

ぱた・・

  ぱた・・

ミリには大きいスリッパをずらしながら歩き

   こぽこぽ・・

 コップにミルクを入れて飲んだチョン・ミリ・・

ふと、真っ平らな携帯に、録画メッセージがあると知らせるランプがあるのに目をやり、
  画面の大きな携帯を指先でいじった。

『おはよう!

  チョン・ミリ!今日だからね!』
画面には、綺麗な整った顔の美人・・。
 大きなはっきりとした目は、鋭く画面を突き抜けるようにミリを睨み、
   長く派手に色を付けた爪で、ミリを向けて、指さした。

そんな・・
  ミリとは全然似ていない、モデルのような母親が画面に現れると・・

黙って見たままのミリは、
    びくっといつものように、肩をすくめた。

『今日という今日は、逃げないでよ?
   17時に家に車をやるから・・。』

母親が、勢いよく脅す話す言葉を最後まで聞くこともなく、
   慌ててその画面を消したミリ。

はぁぁぁぁ~・・・

ぐだり。

ミリが、うすっぺたつい携帯をテーブルへと置くと、
   そのテーブルに腕を伸ばし、突っ伏して、ため息を吐いた・・。

~~
『おじ様!!!
  ね??いいでしょ!??お願い!!!!』
派手なスーツに身を包んだ一人の男性の肩を甘えるように揺すったミリ・・。

『んん~~~~・・・』
後ろを向いて、悩んでいた男性が、
   悩むように唸った後、振り返った。

困った顔。
  でも、いつも願いを聞いてくれる時の、顔。

ミリはぎゅっと目をつぶると、
   もう一度だけ、両手を顔の前で合わせて、大きく叫んだ。

『お願いします!!!!!!
  私!どうしてもやってみたいの!!!!』

叔父の名において、
  その叔父との関係は一切知らせないということを条件に頼み、
     何回か、入らせてもらった裏方の仕事・・


世間でいう、アルバイトという形の、社会勉強。

~~
『どうかしたんですか?』
ふと、真横に立った彼の影がミリにかかり・・
  ミリが見上げた時の、彼の横顔を、思い出した・・。

強面に向かって、
    メガネの奥から、冷たい目で見るその人が、見えた・・。


と・・・くん・・

~~
ぱちっと、シヌの目と、
    ミリの目が合った時・・

「・・・・・。」
  「・・・・・。」

ぷっ!
シヌが笑うと、
  ミリも、少し遠慮しつつも、やはり、笑った。

え・・へへへへへ・・
~~
その・・様子を思い浮かべると・・
   ミリが、もう一度胸を押さえた。

・・・とくん・・・

ーほら・・。
  胸が騒ぐ・・。

ぎゅっと胸元を押さえると・・
 そのあと・・
『お♪
  さっきのドジ子ちゃん♪』
ぱっと、満面の笑みの男の人が、シヌとの間に入ってきたのを皮切りに、
  明らかに雰囲気が他のスタッフとは違う4人がそろった・・。

ーこのヒトたちが・・
  A.N.JELLだっ!!!!!!!!!!!!!
あの時の、
  驚いた自分を、思い出した。

あまりの恥ずかしさにもう何も考えられず・・

ぺ・・ぺこりっ!!!!!

勢いよく頭だけを下げると後はもう、何も覚えていない。
  ただ、逃げるように走った。

恥ずかしさから、急に思い出すことをやめ、
  現実の世界へと目をやったミリ・・。

手にはミルクがあり、
  携帯はテーブルに突っ伏した状態で・・
    つやつやのテーブルに映る自分はそこにいる・・。

ー何もない自分が、ここにいる・・。

あんな最悪な形で去ったのを最後に、
  なんと母親にまでばれてしまい、叔父さんも姉である母から大目玉をくらったと同時に、

   ミリの仕事は、即刻、辞めさせられてしまった。
~~
『お母様っ!!!!』
あまりに悔しくて、泣いて、背の高い母を追いかけたのに、
   時間がないと言って、振り返ってもくれなかった母・・。

去る後姿まで美しく、細くて背の高い母の姿・・。

それに引き換え、
   その場に残された、小さくて、呼び止めることもできない頼りない、ミリ・・。

自分の意思すら、
  母の前では貫くことができない、頼りないミリ・・・。

~~
ーまた・・だ・・

ミリは自分の小さな手を見つつ、思った。
~~
いつもいつも、このコンプレックスでもある小さい身体、

  小さい手・・・

何もかも、小さな子供と同じ。

親の下でしか動けず・・
  何もできないままだというのに、お母さまはそれでいいって言う・・。

何をするにも母親の言うとおりに大学まで受けて入ったまではよかったが・・
大学に入るや否や、
   母曰く、社交界というものに公に顔を出すことにされてしまったミリ。

だがそこが、ミリにとっては全くの場違い、お門違いもいいところ・・。

元女優である母に、
   知らない者はいない程の、大手企業の社長をする父・・

それに、今や爆発的人気グループ、A.N.JELL所属会社の社長を務める、母の弟・・。

怖い者知らずのそのパーティに半強制的に行かされたものの、
    有名人、著名人、もちろん今流行りの芸能人やモデルたちなど誰もが知った顔ぶれが溢れ・・

(といっても、ミリはテレビをあまり見ないので、殆ど知らない人ばっかりなんだけど・・)

背の高い、自信に満ち、輝く人達ばかりの中・・ 
   ひとり、子供が紛れ込んだように、
        その中で浮いたような感じを受けてしまうミリ・・。

つい、それを感じたくなくて・・
  ジュースを飲もうとすれば、
     ジュースと間違えてカクテルを手にしてしまい、

『わっぷ!!
  こえなに!!??』
口に広がった苦味から、片手で口を押えた瞬間・・
   もう片手のグラスを持った手が揺れて・・・

『きゃっ!!???』
その声に気付けば・・・

・・・有名女優のドレスにぶちまけるわ・・

『きゃ!!
  ごごっ・・ごめんなさい!!!!』
そういって慌てて拭こうとすれば・・・

『きゃぁっ!!!!!』
・・・慣れないヒールに躓いて
     豪華な食事の乗ったテーブルを倒してしまうわ・・


ー思い出すだけでも、鳥肌もの・・。

社交界という場を出て初めて、自分は紹介をされて母や父の役に立つどころか、
   泥を塗ってばかりのミリが、初めて自分は思っていた以上に役に立てない奴なんだと
     知った瞬間でもあった。

それなりになんでも英才教育だって受けてきたミリ。
   作法だって、おけいこ事だって。

だけど、いざという時に何もできないことが、
   迷惑ばかりをかけてしまうということが、
     小さなミリの胸を痛めた。

そのうち
  周りから将来の夢を聞くことが増えるに従い・・

まるで・・自分がまだ何も決められない5歳時のように・・

取り残されたように感じた時、始めて、
  何か役に立ってみたいと思うようになった・・。


『夢』だなんて、考えたこともなかった。

ただ、母親が教えてくれることを、
  素直に聞いていればいいのかなってくらいにしか、思ってもなかった。

そんな時、叔父の仕事は、夢を売る仕事だと言っていたことを思い出し・・

ミリにはすこぶる甘い叔父に頼んで
   全くミリの知らない現場スタッフとして、手伝わせてもらったのだけど・・・。
~~

ーまた・・。

  どこにいっても、役に立つどころか、
     誰かに助けてもらわないと何もできないお荷物で・・。


辞める時くらい、せめてあの、迷惑をかけた強面に対してだけでも、
      自分から言わせてほしかったのだが・・

それすら、許されず、
    母と叔父によって、突然終わらさられた臨時スタッフ。


・・・はぁ・・。

そんな自分を思い出しても情けなくてため息ばかりつくと・・

逃げられるわけのない、17時になるのを恐れつつ・・
   その時刻も表すであろう、罪もない時計をじっと、恨みがましく睨んだ。

ーもう一度だけ・・

   もう一度だけ、あのヒトに会ってみたかったな・・。

メガネをかけた、彼・・

~~

「どうかしたんですか?」

~~

そういって、もう一度、強面に怒られていた私の横に立ってくれたその瞬間を思い出すと・・

  今度は胸が、きゅ~~~~~~っ!!!
        と、痛んだ。

ぱら・・
 ミルクを持ったまま、部屋に戻ると・・

手帳の一番前に、入れた雑誌の切り抜きを、出した・・。

あの後すぐに、調べたものだ。

「カン・シヌさんって・・
    言うんだって・・・ふふっ♪」      (はっ!テギョンも・・切り取られて映ってない(笑))

ちょこっとだけ、知った彼の名前に・・
  少しだけ、元気を取り戻すと、

   その名を口にするだけで、ミリの胸はきゅうっと、胸が高く鳴った。
~~
連日、同じスタジオでの撮影があったA.N.JELL。

・たん・たん・たん・・

軽いカードを、指で弾いて音をたてるシヌ・・

  撮影の合間・・

Bスタジオへと向かうあの、角に軽く背をつけると、
 長い脚を斜めに立てながら、誰かを待っているかのように立ち、
    指先だけを、いつまでも同じように動かした・・。

昨日も、待った。

   今日も、待った。

だが、目の前を行きかうスタッフたちは、
  彼女と同じTシャツ姿にも関わらず、あの小さな彼女では、なかった・・。

ふと、シヌが目をその手に持ったカードへと移す・・。

『臨時スタッフ
  チョン・ミリ』
そう、記されたカード・・

「・・・・。」

シヌが唇を少しだけ、尖らせると・・
    その目が、誰かを見つけ・・
     脚が地を蹴った・・。


「あ!
  すみません!!」

あの時ミリを叱っていた強面を捕まえて、
   ミリのスタッフカードを見せると・・

途端に驚いて目を見開いたようにシヌを見たその強面スタッフ・・。

が、二言三言話すと・・
「やめた?」
スタッフの言葉に、シヌの聞き返す声が、響いた。

と・・・。

その近くに・・
 シヌと強面が話すところを・・盗み聞きする・・怪しげな人物が、いた・・。(うしし。)

~~

ーやっぱり
  一言だけでも・・



そぉっと、斜め掛けのカバンの紐を両手で握ると・・

  中を覗いた・・ミリ・・



強面がいないか・・

  あわよくば、シヌさんもいないか・・中の様子を見ると・・


「おいっ!」

途端に耳元で声がして・・

「ひゃっ!!!!」

ミリが、飛び跳ねた!!

びっくりして振り返ったミリ・・

に、

にやりと笑った女の子みたいな、その少年・・

「コ・ミナムさん・・
   ですよね?」

復習済みの名前をおそるおそる呼ぶと・・

「あの時は何も知らず・・ 
  すみませんでしたっ!!!」

まず、頭を下げた・・。

「ん?
  何を謝ってんの?」

そういって、優しく聞いたミナム・・

「・・・?」

ミリが顔を上げると・・
  ミナムが、にっこり笑って、携帯を、取り出した。
~~

すたすたすたすた・・。

  シヌが、廊下をまっすぐに歩く・・。

すると・・
  窓の下に、さっき別れた強面の元・・
     頭を下げる、あの時の小さな女の子が見え・・

!!!!!

その目に見つけるや否や、
   シヌが元来た道を、駆け出した。

何だってこんなに急いでいるのかも分からず、
  なんだって、このカード一枚で、彼女を待っているのかも、分からなかった。

そもそもカードだって、テギョンが拾ったもの・・。

一日会っただけの彼女に拘る理由も、見つからなかった。

それなのに、
  気づけば走っていた。

廊下を突っ切り、
   階段数歩など飛ばしてとび下り・・

さっきの、窓の下まで走ってきたとき・・

はぁ・・

  はぁ・・

息を切らせたシヌの周りには、
   さっきの女の子も、強面スタッフも、見えなかった・・。

ただ・・

「よぉ♪
  どした?そんなにも慌てて・・」
呑気そうに聞く、ミナムだけが、その場にいた。
「は・・いや・・
   その・・」

理由のない想いから、
   聞くのを止めようかと、躊躇ったが・・

ふと、思い返したように唇を噛むと・・

「あの・・さ・・
   女の子・・見なかったか?

 強面スタッフと一緒にいた・・。
  ほら、昨日カード拾った・・。」

期待も持たないよう、
  さらさらとシヌは聞いたが・・

「あぁ♪」

今思い出したかのような、わざとらしい笑みを浮かべると・・

ぴぴ・・
  なぜだか、自分の携帯画面をいじりだし・・

『チョン・ミリ・・
   0×××・・・・・』

「この子のこと??」

電話番号だと思われる画面を見せつつ、
     ミナムが笑った。

「お前が・・
  どうして連絡先なんて・・?」

シヌがミナムへと、顔をしかめて聞いたが・・

にこにこ笑ったミナムが・・

「だって・・
  餅みたいであの子・・
 
 気に入っちゃったんだもん♪」

そういって、
  その携帯を、隠すように、ポケットにしまった。

「あっ!!

  おいっ!!!!」

シヌが追いかけたが・・

「何やってんだ?
   アン社長呼んでるぞ?」

テギョン、それにジェルミがその場にやってきて・・

「「・・・・。」」

撮影も終わったというのに・・
   目を合わせたミナムとシヌも、

  テギョンとジェルミに続いて、歩いた・・。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

懐かしいリメイクです(笑)

ミナムさん・・
  どこでもずけずけいきますなぁ・・・(笑)

ミリが、成長していくまでの、おつきあい♪
暖かい目で、お願いいたします♪

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~ Comment ~

更新ありがとうございます♪♪

ミリちゃんとシヌ、早く再開できると良いな(^w^)

ミナムは人の恋路にちょっかい出す趣味は止めて(≧ヘ≦)

アメブロ版を読んでいないので、
先がとても気になります(≧∇≦)

またリメイクを楽しみに待ってますね(^w^)

>なつやすみ3さん

あはは★
ミナムて、何考えてるのかわかんない雰囲気が、これまた楽しいです(笑)

人の恋路にちょっかい出すより自分になんとか・・・(笑)ね。趣味は止めて(≧ヘ≦)

楽しんでくださったら嬉しいです♪
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