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☆番外編★短編集★完結編

☆超短編☆番外編「癖になる。」下(完)

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すぅ・・・
  すぅ・・・

静かな寝息がその場に聞こえ、
   穏やかな線を描いたその身が、緩やかにその息とともに動いた。

つるつるの、肌・・。
    長い睫・・

じっと見つめたジェシンの目に・・
  今の、そのすべらかな肌が・・
    首・・肩・・腕まで広がり・・

~~
ぽちゃん・・
  嬉しそうに口を緩め、
    湯船につかりつつ、伸ばした細い腕に湯をかけるユンシクの姿・・
~~
あの日、湯桶に浸かったユンシクを思わず思い出すと・・

げほっ!

  げほっ!!げほっ!!!

・・ひっ!!

  っひく・・!!

咳としゃっくりが、同時に出た。             (笑)

静かな室内で、
  自身が出したとはいえ、
    あまりに大きな音に響いたことにジェシンが驚くと・・

しゃっくりの出る口元を自身の大きな手でぴったりと覆い、

それから・・
   まだ、眠ったままのユンシクを、確認するようにじっと見た。


うつぶせになり、
   机に置いた自身の腕を枕にするようにして、眠るユンシク・・

その顔を、
   ついぼぉっと見つめるジェシンの目には・・

いつの間にやらその姿が・・
   あの日、輩に襲われた女の姿に映り・・
~~
頼りない腕で、
   手巾を差し出した娘・・

髪を、女人らしく前で二つに分け、
  テンギを後ろに長く伸ばして・・
 
~~

しゃっくりを必死に引っ込めながらも、
    目を、泳がせつつ、
つい、その泳いだ目は、眠ったユンシクへとたどり着いてしまう・・。

いくら、眠った無防備な娘を目から離そうと、唇をすぼめ、何気ない風を装いつつ努力しても、
  その目は、引き寄せられるかのように、
          すぐに戻った・・。

テンギ・・・
  ジェシンの目が、自然と、結われたサントゥ(髷)へと向かった。

小さく纏められた髪の毛・・
  手巾を差し出した娘は、よく見ていなかったが、
    その髪が、サントゥでなかったことだけは、確かだ。

しん・・

静まり返った部屋が・・
   そのユンシクの息遣いまでを、否が応にも感じさせた・・。

じっと眠ったまま微動だにしないユンシクを見つめたままのジェシン。

座ったままの体勢で、
   いくら小柄なユンシクとはいえ、机に伏せたまま眠るなど
      窮屈じゃないのかと

   ジェシンがその目を細めてユンシクへとやった時・・

(ジェシンなら、豪快に、
   床に大の字で寝るでしょうけど(笑))

「ん・・んんっ!」

今まで静かに眠っていたユンシクの眉間に急に皺が寄った・・

びっく!!!!!
  慌てて、顔を逸らせて、やましいことなどなにもないとでもいうように、
    いつもは半開きの目を、くるりと真ん丸に見開いたジェシン・・。

どっどっどっど!!!!
心臓の音が、まるで滝壺にでもなったかのように急き始めたが・・

・・・・・・

ジェシンの顔を背けた横、
   ユンシクが、起きた様子は、なかった。  

「・・・・・。」

ちらりと・・・目で確認した後、
 唇を尖らせて、
  その様子を見たジェシン・・

ユンシクは、少しだけ、頭の位置を移動させると、
  まだ長い睫毛を閉じたまま、肩を揺らす・・。

だが、さっきと違うのは位置だけではなく
   寝苦しいのか、それとも別の理由からなのか、

するりとした肌の中、眉間には深い皺がより、
  何やら滑稽な顔を作っている・・。

「何をそんなに難しい顔する必要がある・・」

つい、ぼそっと、
   独り言のようにつぶやいたジェシン・・

「・・・・。」
じっと、黙って見た後・・

つい・・大きな親指で、
   皺の寄った眉間にそっと・・触れると・・

じわりと・・

  ユンシクの長い睫の間が濡れた・・。

じわりと・・
   浮かび出てきた涙を見たジェシン・・

すぼめた唇をぎゅっと閉じると、
     そっとその親指で、ぬぐってやった・・。


その後、皺を伸ばすようにして、
   眉間のその線をなぞったジェシン・・。

・・と・・

次第に皺が消え・・

また、
  静かな寝息が戻ったユンシク・・

ふ。
 ジェシンの顔が、綻んだ。

自身でも気づかぬうちに、優しい顔でそんなユンシクを見つめると・・

「お前もあほだな。
   こんなところに入って自ら苦労をしょい込むなんて・・」

また、
  その、優しい顔で、呟いた。

小柄な身体。 
  男なのに、綺麗すぎるほど、整った、顔・・

枕にしている指先に目が行くと・・

  とても両班の娘とは思えないその苦労を残した指先に・・
(両班はそもそも、男でも働くことはよしとされず、
   日頃武芸をたしなむ以外は、本と箸程度しか持たないと言います。
 女は特に、針と刺繍糸だけ。
  雑多なことはすべて、下人が行うことなのです。)

なぜだか・・痛むことを知らないはずの、ジェシンの胸が、痛んだ・・。

ふと、
  触れて見たくなった指先・・

傍に自分の指をそっと持っていくと、
   なぜ、女だと気づかないのが不思議なほど、その手は小さく、また、か細く見えた。

傷だらけの、柔らかそうで、
   すぐにでも折れそうな、その手・・・。

だが・・・

ジェシンの手が、ユンシクの頭に敷かれた指先の、
     あと一歩というところまで伸びたが・・・

指が震えて・・
   それ以上は進むことができず、
        触れることができなかった・・・。

「っち。」

舌打ちすると、
  乱暴に、その手を振り下ろした。

「一体何したらこんな手になるんだ?
   何歳からこうしてこんな恰好してきたんだ?」

ジェシンが、髭のある口先を動かしつつ、
  聞こえるか聞こえないかの声を出した・・。

あの時無謀にも、必死で輩に小銭を取り返そうとしていた娘の姿がまた、
    脳裏をよぎると・・

「・・・ん・・」

また・・
  甘い、声が眠ったユンシクの口元から、漏れて聞こえた・・。

男のそれとは明らかに違う・・
   柔らかそうな・・その唇・・・

今まで、そんな唇を
  この男ばかりの成均館で、見せつけてきていたのか・・

今更ながらその唇をみると・・

「危ないな。

   お前・・危ない橋ばかりをもしかして好んで
           自分で選んで渡ってんのか?」

そうあきれたように言いつつも・・
     目はユンシクの口元から離れない・・

「・・・・・。」

ぐっとその寄せられそうになる身体を留めると・・

「そんなわけ・・ないよな。」  (好きで危ない橋を渡りたいわけがない)

ぼそりと、ジェシンが付け加えた。

男でも怖がるジェシンに向かっても、
   平気でずばずばと言ってくる性格・・

男の中にいても、埋もれるほど、
    いや、むしろ好成績を残すほど、
     なんにでも頑張って挑む、潔さ・・

確かに、身分高いお屋敷で生まれている子女だったら、
   無縁の生活、もったいない才能・・

だがそれは、

見目麗しい姿を隠して、
  命もかけて・・

あんな暗い中・・
   一人、ようやく風呂に入れる程、緊張を余儀なくされる・・生活・・。

それを想うと、
  目の前の眠った男がひどく切なくなり・・

ジェシンがどんなにつっぱろうが、
       心から信用を寄せてくる、純粋さ・・を思うと、
            吸い寄せられそうになる唇も、
    か細くて腕を伸ばしたくなるその肩も・・

『男のユンシク』のために、唇を寄せ、
       腕を回すことはできなかった。


それを想うと、
   あの日見た、女の姿で礼を言うコイツが・・

止めても止めても、
  胸の奥底にまで、入り込んでくるような気がした・・。

さっきから・・
  どくどくとその速さを休めないジェシンの心臓・・

「・・・はぁ・・。」

ジェシンも、ユンシクの横、
  顔を伏せると、ため息をついた。

「あんまり心配させるなよ。っく・・。(←しゃっくり)
    心配するのが、癖になる・・。

 目がお前を追うのも、癖になる・・

 それに・・     ひくっ(←しゃっくり)

   あんなにも兄貴が言っていた・・

  嘘をつくのも、
       癖になる・・。」

ごろんと頭をユンシクと同じ、机に寝かせると・・
   さらに、ユンシクが近くなった・・。

っく・・。

  ひくっ!

しゃっくりを押さえていた手を外し・・
    その手を・・ユンシクへと伸ばそうとしたジェシン・・
 その手は、ユンシクに届く前に、ユンシクとの間に、やっぱり下りた。

だが・・
  開いた窓から入ってくる風が心地よく・・

それに・・
   真面目に走って真面目に探した疲れが出たのか・・

気持ちよく眠るユンシクの顔を見ているジェシンの目も・・
  とろんと塞がり始めた・・。

眠りにつく直前になってようやく・・
 遠ざかる、意識の中で・・
   やっと見つけた隣に眠るユンシクが・・いなくならないよう・・

誰かのもとへと・・
   駆け出していかないよう・・

無意識に、ぴくりと動いたジェシンの手が、
     その肩へと手をかけた・・。

すぅすぅと・・

   静かな部屋の中、
     重なった腕の下で、二人の寝息だけが、聞こえた・・。
~~

!!!!!????

ふと、頭にのしかかる重みに、目を覚ましたユンシク・・

「・・・?

  っ!!!!!!
    ・・・・・っ!!????」

目の前に見えるのは・・
   真っ黒な、ぼさぼさの髪と・・

高い鼻・・
   髭があって・・
  ふっくらとした・・唇・・・

ー唇っ!!?????


ぎょっと目を大きく見開くと・・
   慌ててジェシンの手を振り払って起き上がったユンシク・・

肩に掛けられた腕を容赦なく外すと、
  大きな目を、これでもかというくらい、大きく見開いたまま、周りを見渡した。

ーなんでっ!??
 あ・・
   私・・眠っちゃったんだっ!!!

慌てて顔を両手で触って、
  涙の痕がないかと探ったユンシク・・。

ジェシンによって拭われた頬には、
   涙の痕は残っていなかった。

「・・・・ん・・」
ジェシンの唸り声が出たかと思うと、
  その体が、ゆらりと動いた。


「・・・!!!!」
慌てて、駆け出して、部屋から飛び出したユンシク・・

ガタンっ!!
 扉を出る音と、
   腕を落とされた衝撃で目を覚ましたジェシン・・

「・・・?」
緩やかに面倒な目を半分開けて揺れると・・
  目の前を去っていく小さな後ろ姿に、

 すぐに状況を思い出し、その後を追った。

「おい!!!

   こら待て!!!!

 このっ!!!

   大物(テムル)!!!!!!!!」

部屋から駆け降りたジェシン

「だ・・だって先輩が・・
   なんでそこにいたんですかっ!!!???

 う・・うううう・・腕っ!!!!

 いつからいたんですかっ!!????」

起きた瞬間、
  コロの寝顔を間近に見てしまったからだろう・・

真っ赤に熱を持った頬を隠しつつ、
  そういって逃げながら、大声で聞いたユンシク・・
~~

・・・と・・

  今まで一息もつかずに探してきたソンジュンと・・
    ヨンハがその場所へとようやくたどり着いたが・・

その前を全速力で駆け抜け、
       全く、気づいていない二人・・

~~

「俺は煩いヨンハに言われてだなっ!!!

 こらっ!!!

   なんで逃げる!!??待て!!!」

追いかけるジェシンに・・

「な・・なんでヨリム先輩が僕を探せなんて・・?

 逃げるのは、先輩が追いかけてくるからですっ!!!!!!
   それに言われたって言いながら、寝てたじゃないですか!!!!」

そういって、
   必死で逃げる、ユンシク・・

「「・・・・・。」」

ぽかんと、目の前で追いかけっこ(全速力:弱肉強食、ウサギが狼に追われる図)を繰り広げる二人を、
   呆れながら面白そうに見守るヨンハの横・・

「・・・・・。」
ヨンハが隣にいる、ソンジュンへと目をそっと移すと・・
   ソンジュンが、静かに・・
      だが、その目は細められ、どこか、気を損ねたように唇を尖らせて、見ていた。

~~

「うわっ!!!
   はははっ!!!

 ちょっと!!!!!」

ユンシクよりちょっと本気を出せば、
  裕に数段早いのが、
    このムン・ジェシンではないか・・。

追いつめられると、
    楽しそうに(←・・・ソンジュンの目には。)
      捕まえようとするその手を払いながらジェシンへと目を向けるユンシク・・。

じっと、
  ソンジュンがそんなユニの顔を見ていた。

楽しげに笑う顔、
  それが、自分に向けられていないというだけで・・なんと胸が複雑に締め付けられるのか・・。

ソンジュンの目が細まり・・
  その目に二人を入れないよう、逸らされた。

が・・
 その時・・・
「おっまえ!!いい加減にしろ?!
   なんで逃げる!!?」
そう言って追いながら手を伸ばしたジェシン。

「いや・・そのっ・・・!!!
  だから・・・
    追いかけるから逃げるんですってば!!

 なんで追いかけてくるんですかっ!!?」

ユンシクが顔を後ろに向けて走った・・
 瞬間・・・
  バランスを崩して・・

「きゃ・・」
  倒れかけたのを・・

ジェシンが伸ばした腕より早く、

振り返ったソンジュンが駆けつけると、

ぱし。
ソンジュンが、
   その手で受け止めた・・。


「・・・・・。」
捕まった・・
  手の先を、見上げたユンシク・・・

「・・・・・。」
逃した・・手を見てから、
   引っ込めたジェシン・・

それから
「・・・・・。」
思わず手を取ってしまい・・
   バツが悪そうに目を泳がせた・・ソンジュン・・・。

ユニが、
  そんなソンジュンを呆然と見上げながら、
    ゆっくりとソンジュンの腕を頼りつつ、起き上がった。

「・・・・・。」
ソンジュンを黙ってみたジェシン・・

「・・・・・。」
ソンジュンも、黙ってジェシンを見ると・・

「ふん。

   見つかったんだ。もういいだろ。」

ジェシンがそう言うなり、突然踵を返して、
     めんどくさそうに、歩き出した・・。

「ちょっと!
   次の授業はどうするんですかっ!??」

ソンジュンに照れた目礼をしながら手を放すと、
   ジェシンを追うようにして、
          聞いたユンシク・・

「めんどくせぇ。

   さぼりだ。」

ユンシクの方は振り向きもせず、
  そういうと・・
    振り向きもせず、大股に歩いて行った。

唖然と、
  そんな後姿を見たユニ・・。

ユニがぱちくりとソンジュンとヨンハを振り返ると、
   ソンジュンはまだ・・少しすねたような口を尖らせて顔を背け、
 ヨンハは、
   肩をすくめて、いつものことだといわんばかりに・・
    どこか・・切なげにジェシンの後姿に目をやった。

~~
ずかずかと、大股で進むジェシン・・。

ーち・・・。

心の中で、
   舌打ちをした。

ーったく!!この俺に面倒をかけるな。
  最後、アイツへと渡すのさえ、癖になっちまうじゃねぇか・・。

心の中でそうつぶやくと・・
   ユンシクの涙と眉間をぬぐった・・掌を見た・・。

もう、涙の跡もその熱も、
    消えてしまった手を見ながら・・


ふっと笑ったジェシン・・
   破れてぼろぼろの道袍(トポ)のまま・・
           無断で成均館の門を出た・・。    (・・・いいのかい・・?)
~~

ジェシンが去った後・・
  にやにやとしたヨンハが、ユンシクへと聞いた・・。

「コロの奴がお前を探しに行ってずいぶんたつんだが・・

 もしや・・
   お前らずっと、二人きりでこの部屋にいたのか??」

ヨリムの言葉に・・

「な!??

  いや・・あの・・・」

ユンシクが慌てたように首を振りながら、ぎこちなく相槌を打った・・

そんなユンシクを目を細めて見たソンジュン・・。

~~

「お前らアイツに甘すぎる。

 アイツをあんまり甘やかすな。

   癖になるぞ。」
~~
さっきのジェシンの言葉がひっかかり・・
   さらに、同じ、男だというのに、
      自分ではなく、ジェシンと追いかけあい、笑いあうユニの様子を思い浮かべると・・

ソンジュンの胸が、
  ひどく、ひっかかるように、痛んだ・・。


「んもう!!!
  ヨリム先輩!!しつこいですよ!!!!」
叫んだユニが、
  ようやくソンジュンに近づくと、

「どうしたの??
   大司成との話、終わったんだね♪」

そんなソンジュンの心など、
   想像もしないであろうユニがにっこりと笑って無邪気に話しかけた・・。

「・・・・・。」
ふぅ・・。

ソンジュンは、その顔を優しく変えると・・
       にこっと、そっと笑い返した・・。


「・・・で・・
  長い間二人きりで何してたの?
    俺らはずっと探していたのに・・。」

笑顔で聞いたソンジュン・・。

「・・・・・・・。」
ユニの目が、
  ぱちくりと瞬かれた。

「なっ!!
  イ・ソンジュン儒生まで!!!」
ユニが叫ぶと、
「何って、何もするわけないでしょう!!!

 反対に聞きたいですよ!!!
   何をしてたと思っていたのか!!!!

 ヨリム先輩はともかく、
   ソンジュン儒生までがそんなこと言うなんて、
     冗談でもがっかりだ!」
ユニが、反対に怒ったように、
  ふいっと顔を背けた。

「い・・いやっ!!!
   だから・・・その・・」
途端に慌てたソンジュン・・

「え?
  言っていいのか??」
そんなユンシクの言葉に、
   きょとんとしたヨンハが、目に輝きを見せた。

「たとえば~
   っむぐ!!!!!!」
ヨンハの口が、
  慌てて押さえられた。

「いいですっ!!!!  
   どうせ卑猥なことしか出てこないんですから!!」
ユニが言うと・・

「失敬だなぁ!!!

  俺はただ・・
    疲れたユンシクが眠っていたとする。

 コロがそこへ入って行って・・・

 怒鳴って起こしたか?
   ・・・いや・・。

 その男にしておくのがもったいない寝顔を堪能した後は・・・
    くち・・唇を寄せ・・」

ばきっ!!!!!!

鈍い音が、
  少し離れたところから、聞こえた・・・。

「っ!!
  コロか!!!???」
一瞬で顔色を変えたヨンハが振り返ると・・

近くにあった大木を殴りつけ・・・
  パラパラ・・と・・
   樹皮が手についたのを、さらりと払った、ソンジュンの姿があった・・。

「・・・・・。」
固まったままの、ヨンハ・・。

「確かにしつこいです・・
   先輩・・・。」
にこりと笑いながら、
  そういったソンジュン・・。(生々しいのがいやよね(笑))

「・・・・・。」
ぽかんと、
   ソンジュンらしからぬソンジュンを、ヨンハが見た。

「・・・卑猥でもなんでもないのに・・・。」
不服そうに、つぶやいたヨンハ。

「・・・・・。」
ぽかんと、ソンジュンらしからぬソンジュンを見たのは・・
   ユニも同じだった・・。

「もういい。冗談だ。
   行きましょう。」
ユニとヨンハへとそう言って、裾をはためかし、歩き始めたソンジュン・・。

「お前・・
   同室で、コロになんか移されたんじゃないか?」
真剣な顔で、ヨンハが言ったが・・
「ははは。
   そうかもしれませんね。
ずっと見ているだけに、
   先輩の言動が癖になったのかも・・。
 見習うべきところの、たくさんある人です・・。」
ソンジュンが答えた・・。

そんな二人を見て、
  にっこりと笑ったユニ・・。

「それで・・
   どうして皆で僕のこと、探してたんですか?」
ユニが、純粋に、疑問を持って聞いた・・。

「「・・・・・。」」
目を合わせたソンジュンと、ヨンハ。

「いや・・
  それは・・・」
ヨンハが顔を逸らすと、
   ソンジュンも、ユニをじっと見た。

「じゃ・・
  俺・・行くわ!!」
慌てて忙しそうに、挙動不審な体を引くと・・

「「・・・・・。」」
ユンシクとソンジュンの目の前・・
           去って行った。

あきれたように、去って行ったヨンハを見たソンジュン・・。

ぷ。。
ソンジュンとユニが噴出した・・

「なんだよ。
  ねぇねぇ!そうだ!」
明るくうれしそうな顔で、話はじめたユニ・・
 ユニの手が、無防備にソンジュンの裾を掴んだ・・。

「・・・・・。」
一瞬、嬉しそうに話すユニを見た後・・
   考えるように口を閉じると、

ぎゅ。

そっと、その手を繋いだソンジュン・・。

「っ・・・!!!」
ユニの顔が、
  真っ赤に染まった。

あたりは誰もいないが・・・

「っちょ・・!!!
   だめだよ!!」
その手を放そうとしたユニだが、
   ソンジュンの目が、すねた子供のようで・・・

「・・・・。」
唇を尖らせ、目を細めると、
  きゅ。
    隠すようにして、握り返した。

「言っとくけど、
  こんなこと、してないからね!?」
こそっと、そう言って
  悪戯に笑ったユニ・・。

ごほっ!!!
   んんっ!!!!

ソンジュンもバツが悪そうにせき込んだが、
   その手を放そうとは、しなかった。

『甘やかせるな。
    癖になるぞ。』
ジェシンの言葉が、
   ソンジュンの胸に響いた。

ーキム・ユンシクといると、
   あんまりにもいつも、何かに心配させるから・・。
     心配するのが、癖になる・・。

 目が、常に彼女だけを追い求めるから・・
        ユンシクを追うのも、癖になる・・

 それに・・   
    それがばれるのが嫌で、

 嘘をつくのも、
       癖になるんです・・。

ソンジュンが、思った。

ーコロ先輩に教えてもらった通りだ。
   全部、癖になってる・・。

 その要因はすべてユンシクだから・・・


ソンジュンが、
  恥ずかしそうに、でも、手を隠しつつも放さないユニを、柔らかい目で、見つめた。

「追うから逃げるのか、
   逃げるから、追うのか・・」
ぼそりとつぶやいた、ソンジュン・・・。

ー心配だから、目が常に探し求めるのか、
   目で追うと、彼女が自分以外に微笑みかけ、話しかけるところを見るから、心配になるのか・・

 癖になったのか、
    それともそのすべては、自分の意思なのか・・

ソンジュンが心でつぶやくと、
  きょとんと見上げてきたユニに、言った。

「頼むから・・
   いや・・
  いつも・・
    できる限り・・・
  どんな時にでも・・」

ぼそぼそと、いう言葉に・・


きょとんと見上げるユニ・・。

「君がこの手を放すことなく、
   ここにいてくれると嬉しい・・。」
さりげなく、
   手を繋いだまま・・

軒下に隠れた状態で、ぼそりとつぶやいたソンジュン・・。

え・・・?
ユニがその意味を知る前に・・

ふわりと、
  唇に何かがふれた。

「頼むから、
   無防備にそれを晒すのをやめてくれ。

 ・・見えないだけで不安で・・
     息が詰まりそうになるから・・」
ソンジュンが、
  言った。

「・・・・・??」
真っ赤な顔で、
  訳も分からず、ばくばくと心臓だけを動かすユニ・・。

俯くようにして、捕まえられた手を・・
    きゅっと、握りしめた・・。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ということで・・・
  コロ中心の、お話でした♪

なのにラストソンジュンて・・・(笑)
   やっぱり、切ない役回り・・ですね!!!


ごめんなさ~~~~い!!!!!
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~ Comment ~

更新ありがとうございます♪♪

あ~(>_<)
やっぱり、おいしいところはソンジュンが持っていくのね~(>_<)

切ないコロ、
だけど、そんなコロだからキュンとするんですよね(^_^;)

ラブラブのユニ&ソンジュン、
お似合いのカップルですよね、
仕方ないか(>_<)

また別のお話だけど、コロにはダウンちゃんがいるし!!

のあさん、素敵なお話をありがとうございましたm(_ _)m

セカンド・シンドローム

やっぱり、私は「二番目のオトコ症候群」
切なさ満載のコロ・・・ううう・・・たまりません。

のあ様のお部屋では
一番目のオトコはもちろん 素敵に描かれているんだけど、 
実は、二番目のオトコがとーーーってもイイんです!!!
単なる脇役にせず、一癖あるけれども、魅力的で!!!
二番目のオトコがいかに頑張るかで、
メインの二人の関係も、引き立つのでは???

というわけで・・・加筆はアリですか?
・・・コロの一矢 期待しています。


それでも…(о´∀`о)

コロ中心なのに、最後はソンジュン…切ないけど、やっぱりコロ好き!!それにソンジュンの最後の素直な気持ちと行動にも、きゅんきゅん( 〃▽〃)
やっばいですね!
コロの気持ち、ユニに対する想いや、女性姿のユニを知ってるからこその切なさ!もう、最高にきゅんきゅんさせてもらいました!

有難うございます♪
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