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 ←#番外編『この目がいつも追いかけるのは・・』その3 →☆超短編☆番外編「癖になる。」上
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*番外編☆短編妄想劇『俺と彼女と・・それからアイツと・・』完結

*短編☆妄想劇『俺と彼女と・・それからアイツと・・』4

 ←#番外編『この目がいつも追いかけるのは・・』その3 →☆超短編☆番外編「癖になる。」上
「私が、修道女として、シスターを目指していたころ、
施設でも、ボランティアとして、週に何度かお手伝いに行っていたのですが、

  ギウと出会ったのは、そんなときでした。」
ミニョが話すと、
  シヌ・ジェルミ・ミナム・・それから、腕を組んで唇を尖らせたテギョンも、
    ミニョの話を静かに聞いた。
~~
楽しげに庭先で遊ぶ子供たちに外れて、
    一人、施設の玄関先にある階段で本を読む今よりも小さな、ギウ・・。

同じ年の子よりも、細くて小さくて、
   ギウは、ちらりと騒々しい声を出して楽しそうに駆け回る子供たちを一瞥すると、
     パタリと本を閉じて、
       顔を逸らすと、中へと入っていった・・。

「なんだよ!あいつ・・。
   いつも偉そうな目をしやがって・・」
ギウと同じ年齢の、図体の大きいギバンがそういうと、
   ほかの友達も、頷いて嫌な顔を、ギウが去った方向へと向けた。
~~
「最初・・・
   ギウはご両親の離婚に深く傷ついていたのか、
       誰とも口を利かず、誰とも目も合わせませんでした。

 ギウはずっと本を読んでいましたが、
    それについて話しても、何も答えてくれません。
 もちろん、お友達が誘っても反応しません。
 
 次第にギウは、どんどん同じ施設で生活する子供たちからも離れてしまい、
     本当に一人になってしまったんです。

 そんな中で・・・」
~~
院長が一人、
   夕暮れの、だんだん陽が落ちる中、
      花壇に咲いた花のうちの一本を、手で触れていた。

「・・・・・。」
本を片手に持ちながら、
  少し離れた場所で、じっとその様子を見ていたギウ・・。

施設では、もうすぐ夕食時を知らせるチャイムが響き、
  その鐘の音がなると、子供たちは準備するために施設の中へと戻る。

子供たちがバタバタと施設内へと駈け込んでいく中、
  ギウは、じっと、院長の後姿を見ていた。

「ギウ!
  いた!!!
 ギウ!
   時間ですよ!!」
その時、
   ミニョがギウを探して駆けつけた。

パタパタと騒々しく走ってくるミニョにも
  顔を向けないギウ。

「ギウ?」
じっと、動かないギウに首を傾げて近づいたミニョ・・。

すると、
 院長様が花壇にしゃがみ込んだまま、にこやかに振り向いた。


「院長様!」
ぺこりと、慌てて頭を下げたミニョ。
  院長様がいるとは思いもよらず、ばたばた走ってしまったのが、後ろめたかったのだ・・。

院長様も、全てを見通したように、
  そんなミニョを見上げて冗談っぽく、咎めるように笑った。

が、すぐに目をギウへと移すと、
「ギウ。
   いつからそこで見ていたの?」
やさしく聞いた。

「・・・・・。」
ミニョは、心配そうにギウを覗き込んだ。
 誰にも、答えたり頷いたり、しない子だ。

そんなギウの返事を強要するでもなく、
  院長が後ろの花壇を振り返ると、
「花がね・・・。」
やさしく先ほど手を添えていた花に触れながら、
    言った。

「あ!!
  花がっ!!!」
ミニョも見ると、
   花壇の花が何本か折れており、
     犯人と思われる足跡が、そこに残っていた。

「・・・・。」
じっと、その花を見るギウ・・。

「もうっ!
   誰でしょう?きちんと言っておかないと・・・」
ミニョが言う中、
   ギウは、何も言うことなく、ただ、じっと見たまま、その場から離れなかった。

「・・・?
 ギウ?」
ミニョが屈んで、ギウの顔を見た。

ギウの脳裏に、
   大きな体のギバンが、飛んでいったボールを捕まえようと、
     花壇の中へと足を踏み入れた場面が蘇った。
~~
とたんに手を伸ばして、ギバンを引っ張ろうとしたギウ・・。
   ギウの足跡も、
     その花壇の隅に、ついてしまった・・・。

「お前!!
  見たな!!!!

 絶対いうなよ!!
   言ったらぶん殴るからな!!!!」
ギバンが思いきり、ギウの肩を押しながら言ったが・・
「・・・・・。」
じっと、自身の足跡を見つめたギウ・・。
    うるさいギバンを睨むと、反応しないまま、その場で折れた花を見つめていた・・。
~~
「・・・・・。」
  「・・・・・?」
院長もギウを優しく見上げ、
   ミニョも、不思議そうに、ギウを見つめた。

ギウの本を持つ手に、力が入った。
「・・・・っ」
ギウが、
  何か言おうとしているのかもしれないと、ミニョがその目をぱちくりと開いた。

「・・・・・。」
だが、
 しばらくの間を置いた後、
    一瞬吸い込んだ息を、ギウが飲み込んだとき、

それを見ていた院長が、
  静かに、折れた花々を、綺麗に切って、手に取った。

「・・・・!!」
ギウが目を大きく開いた。

パチン・・
  パチン・・

院長は、静かに折れた花を切り終えると、
  ひとつも変わらない笑顔をギウに向けて、それを手渡した。

「ギウ。
 一緒にこれを、食卓に飾りましょう。」
ギウが、唇を尖らせて、
  訳が分からないといった表情のまま、それを受け取った。

「・・・・・。」
ギウは、受け取った花を見るためにうつむいた。
俯きながらも、
   言葉は何も言わなかった。

ミニョがそんなギウを見つめている前で、
  院長は、優しくギウの肩を抱きしめた。

「ギウは優しい子ね?」
抱きしめて、にこりと笑った院長・・。

花壇の隅には、
   ぼこっと盛り上がった土があり、
  ギウの靴には、先だけが花壇と同じ、茶色い土で汚れていた。

「・・・・・。」
ミニョも、
  ギウと院長を見ながら、何も言わずにその横に立っていた。
「・・・・・。」
花を持ったまま、俯き、
  何の反応もしないギウ・・。

優しい?
  言われたこともなければ、
    優しいことなど、した記憶もない。

ギウはただ、
  己を守るようにぎゅっと、抱きしめられた体を固めた。

「手折られた花がどうなるのか、 
   見ていてくれたのかしら?
 それとも、この花を折ったのがだれか知っているから、
    見ていたのかしら・・?

 切られたお花が・・
    可哀想だと思った?

 花はね、こうして切って、水を上げると、
   まだ咲き続けるのよ。元気にね。
 ここにつぼみがあるでしょう?
  これだって、すぐに咲くから見てあげましょうね?」
院長が、笑った。

が、
 ギウには、院長の笑顔で聞いた言葉に、
   心臓がどきりとした気がした。

「ギウは守ってくれたのね。
   このお花も、

  ・・・・お友達も。」
院長が、ギウの肩を抱き寄せた。
  それから、最後、ミニョにも聞こえない声で、ささやいた。

どきんっ!!
後ろめたいことを見られたかのように心臓ははねたが、
  にっこりと笑った院長に・・

「・・・・・・。」
その口を、ぎゅっと閉じたギウ。

ギウの目が、ちらりとミニョへと向けられると、
  きょとんとしたミニョと目があい、
    にやっと、ミニョも笑った。

「・・・~~~~~っ」
ギウが、なんともいえぬ顔で、
  もう一度、俯いた。
なんだか、心の奥が見られたようで、
  それで、胸がむずむずした。

それに、
  言ってやろうとしたはずなのに、
   『守った』だなんて言われて、
    『優しい』だなんて言われて、
       なんだかそれが余計に、胸をこそばゆくくすぐった。

ミニョとギウが、
   花をもって、食堂へと向かった。
~~
「ギウ?
このお花、ここで誰も見てなくても、綺麗に咲いていたわね。
    誰が気づいてくれていたかしら?

   ・・・ギウは知ってたのね?
 
 今からこのお花、飾って、
    皆に見てもらいましょうね。綺麗なお花を。
 お花は咲いてるよって、教えてはくれないけど、
    当たり前のようにこんなにも素敵な花を咲かせてくれるわね。

 ギウも、
   何も言わなくても、ちゃんと見てる。
  誰よりも、みんなを見てる。
 それはね、簡単なようで、誰にでもできることではないの。
 ましてや・・・もし、このお花の犯人を見ていたとしたら・・
  口に出さないように秘密を黙っておくなんて、
     かっこいいわ。

 院長先生はね、知ってますよ。」  

いたずらっぽくにこっと笑うと、 
  ギウの肩を叩いた院長・・。
「花はね、誰にも言わずに咲くでしょう?
   でもね、こうやって、誰かの力を借りると、皆に見てもらえるの。
 場所が変わってもね。

 そうやって、誰かには笑顔を与えるかもしれないし、
   何もないと寂しい部屋には、明るい飾りになるわ。
 
 ギウ。
  お花を、誰かを、
    守ってあげた、その気持ちも一緒ですよ。」
院長様が、いった。

それで、
  にっこりと笑ったミニョ。

ギウと二人、食堂へと向かいながら、
「ギウ。
   ごめんね。勘違いしてたかもしれない。
 偉かったね。
 ギウは、何も見てないわけじゃない。
        喋らないんじゃないんだよね。
 お口に出さないのが、『守る』ってことも、
   あるもんね。」
まるで、ミニョも犯人は大方誰か知っているような風にウィンクすると、
  にっこりと笑った。
~~
「・・・私自身も・・
       経験したことですが・・
 
 施設で馴染むのって、時間が必要な子もいるんです。

 でも、そうやって院長様の深い愛を受けて、
      ギウもようやく、他の皆とともに、
         施設を自分の家として、認めてくれるようになりました。」
ミニョが笑った。
~~
花をそっと握りしめて、
   嬉しそうな頬のゆるみを、そっと隠したギウ・・。

ミニョと一緒に食堂へ入った。

ートン。
花瓶に入れた花を、
   皆の集まった食堂へと置いたギウ・・。

ざわ・・
  ギバン始め、数人が、ざわついた・・。

「・・・おいっ」
ギウの傍によると、
    小さな声で囁いたギバン・・。
「院長先生やミニョに、
   言ってないだろうな!??」
わざと真ん丸な拳を見せて、
   脅すように言ったギバン。

「・・・・・。」
テーブルの用意をすると、
  そんなギバンを見上げたギウ・・。

「大丈夫だよ。
  こいつ、しゃべんないから。」
ギウを見ながら、(ス●オのような)隣のひょろこい男の子が言ったとき・・
「しゃべるよ。」
ぼそりと、誰かが言った。

「「「「は?」」」」
ギバンたちがきょとんとする前・・・
  突然、今までの顔とは180度ほど変えた、
    に~~~っこりと、まるで愛想を振りまいたような笑顔を作ったギウが、ギバンを見た。

「俺、しゃべれるし。」
突然話し始めたギウに、
   食堂に飾られた花と、ギウを交互に見たギバンたち・・・。

「おっ・・・前・・
   まさかっ・・!!!」
ギバンが目を見開いて言ったとき、
   白々しく、きょとんとしたギウが、聞き返した。
「なに?
  まさか・・・・?」
ちらりと花を見たギウに、
   慌ててミニョの前、ギウの口を押さえ、陰に隠れたギバン・・。

「お前っ!!
  もし言ったら~・・・」
鋭い睨みで脅そうとしたギバンに、
「言わなかった。」
さらっと答えたギウ。

ほっとしたギバンを見るなり・・
「だけど・・・
   なんで言わなかったんだろ・・」
ギウが、ぽそりと答えた。

「言うなよ!!
   言わなくていいんだよ!!!」
ギバンが重ねて言うと、
  に~っこり、笑ったギウ。
「うん。いいよ。別に。
  あの・・○△◆♡※●▽~なことしたのも、
        ■▽$▲~なことしてたのも・・・
      ミニョのお風呂を覗こうとしてたのも・・・」
ギウの言葉に、
  ギバンたちの顔から、血の色が引いた。

「別に言わなくても・・」
ギウがここまで言うと、
  ギバンたちは、思い切りごくんと息をのむと、
    ギウの肩を抱いて、にっこりと、ひきつった笑みを見せた。  
(・・・ミナムに似て・・
  というかどんな悪さしてるんだ・・ギバン・・。)
  
「あら・・・」
ミニョが、他の子供たちに囲まれながら、
    仲良く腕を組む(ギバンがこそこそ腕をまわして脅そうとしただけだけど・・)
      ギバンとギウを見てにっこりと笑った。

そんなミニョの視線に気づいたギウ。

に~~~っこり、初めてミニョに笑いかけると、
    何かを囁いて、茫然としたギバンの元を離れて駆け寄った。

「・・・・・。」
ミニョの元へと笑顔で駆け寄ったギウ・・。
   と、ミニョの視線を避けるようにそそくさと席に着いたギバンたち・・。

~~
ミニョが、そこまで話した時、    (かーなーり、ミニョ風幸せ解釈入ってますが。)

「「「・・・・。」」」
誰もが・・
   その回想シーンを見るなり
 (ドラマ(妄想劇)ですんで、読めるんです。
   ミニョがいくら良い方にいっても、その実が。ふふふ。いいんです(笑)番外編なんで、
   尚更いいんです(笑))

 口を閉ざした。


皆が何を言おうか互いに目を配りあっている間に、
    それを見つつ、ミナムが、口を挟んだ。
「ま・・
   大体はそんな訳なんだが・・・」
ミナムが口を挟んだので、
   素直にミナムへと目をやったミニョ。   (本人大真面目)


「ごほ。
  俺はちょくちょくミニョに会いに顔を出してたんだが・・

  ギウは・・・なんてーか・・
     喋りはじめるとミニョにだけ・・特別懐いてて・・」
ミニョの方は見ずに、
  ぽりぽりと鼻を掻くと口を尖らせたミナム・・。


「「「・・・・。」」」
そんなミナムをじっと見るジェルミとシヌに、
    腕を組んでそっぽ向いたテギョンも、目の端にミナムを捉えると、
      見た感じは不満げに、口を尖らせた。


「懐くっつーか・・なんつーか。

 今日みたいにミニョにだけ、
      ちょっかいを出しまくるんだよ。
 あいつ見てたらわかるだろ?
  
 院長様や他のシスターには天使の顔でそれ以来話し始めたのにさ。

 ミニョには好きなだけからかって、
   理由つけてはケツたたいたり、抱き付こうとしてみたり。」

ぴくり。
 テギョンの目が大きくなり、
   確認するように、ミニョを見た。      

「・・・・・。」
ミニョはその言い方が気に食わないのか、
   眉にしわを寄せてミナムを見ている。

「・・・・・。」
テギョンもまた、眉間にしわを寄せると、
  ミナムの方を見て、尖らせた口を、不満げに動かした。

「で、俺がちょくちょくミニョに会いに
  (他のシスターにも色目使ってミニョとの会話よりも多かったわけだけど→不謹慎)
    行くだろ?
 で、ミニョにべったべた触るアイツをちょ~っと、注意するようになったらさ・・
       以降ずっと、俺に敵意むき出しでさ(笑)    (ちょ~~~っと、でもないけどね(笑))
    

 そりゃ分かるよ?
     好きな女にはちょっかいを出す気持ち(笑)」

ミナムが一人、昔ミナムが小ばかにしたように窘め(たしなめ)、
    からかうように言った言葉に、真っ赤な顔で言葉を詰まらせたギウを思い出し、
     くすくす笑いながらもからかうようにそう言うので。。

「そんなこと・・!!

  お兄ちゃんてば!!!
     ギウはそんなつもりないわよ!!
        好きな女って・・まさか違うわよ。」

ミニョが、呆れたように、兄を見ながら
   いつものように、ふざけてからかってばかりの兄を軽くにらんだ。                   (鈍感ミニョ・・あわれギウ少年の初恋・・)


「そんな風に施設には慣れてきたギウなのだけど・・

 今までにも何度か・・
   お母様から引き取りたいという申し出もあったのです・・。
 

 でも、頑なに拒否するギウと、
   母子生活として、生活面での問題もあり、許可されませんでした。

 それが、今回、
   現在は再婚をされて、お母様がアメリカで住まわれているらしく、
      ギウは、お母様に引き取られることになったんだそうなんです・・。

 電話では、私が修道院を抜けてから急にまた、ギウが大人しくなっていたらしく、
   今回、ここに会いに来たのが最後になるかもしれないから、
     院長様にまで無断で、こちらへ来たんじゃないかとおっしゃってました。」

ミニョが言うと、

「ここはどうして分かったの?」
シヌが聞いた。

「たぶん・・施設へと送っている手紙に書いた、住所からだと思います。」
ミニョが、答えた。

「・・・・・。」
口に手を当て、
   考えていたテギョンが・・その目を、ギウの眠る、ミニョの部屋の方へと向けた。

「「「・・・・・。」」」
他の皆も、
  それぞれ、ギウの眠る部屋の方へと、顔を向けた。

~~
次の日の朝・・

ゆっくりと、階段を降りてきたギウ。

起きてきたギウは、
    どこか、静かだった・・。

すでにメンバーの集まったキッチンの
    ミニョ手作りの朝食の乗ったテーブルへと近づいたギウ・・

「おはよう♪」

笑顔で、ギウを出迎えるミニョを
         黙って見つめる。

「・・ほら。
  そんな顔しないで?」

ミニョが、少し切なそうな顔をしながら、
        ギウの背に手をやると、ギウを席へと着かせた。

・・・テギョンの隣・・・         (笑)

「・・・・。」
ぎろりと、目をやったテギョンに、
   じとっと、睨んで見上げたギウ・・。
「「・・・・。」」
睨み合う・・2人・・。

その時、シヌがテギョンの横から、

「おはよう。よく眠れたか?」
   爽やかな笑顔で、そう聞いた。

じ・・

シヌの方も、睨んだギウ。

「お・・おはよ・・
   昨日はよく眠れたか??」
ジェルミも、
  覗き込むように顔を出すと、ギウへと手を振った。

つんっ!!
ジェルミからも、顔を背けたギウ。

「ギーーウ!!!」
そんな態度のギウに、
   ミニョが焼きたてのパンを運びながら近づくと、軽く睨んで見せた。

「・・・・・(ぺろ)」
おどけたように、舌を出したギウ。

「さ~♪
  食べて食べて?」
顔をにっこりと変えたミニョが、
  皆に勧めた。

「くっそ生意気なギウに、
   ミニョの料理を食べることを許可してやろう(笑)」
どっかの誰かが言ったようなセリフだが、
   からからと笑いながらミナムがそういうと、一番に、ばくっと、食らいついた。

「あっつ!
   はふはふっ!!」
一人空気が軽く食べ始めたミナムを睨んだギウ。
「元々ミニョの料理を食うのにお前の許可なんて、
   関係ないだろっ!!!」
そういいながら、わざとパンを2~3手に取ると、
  ぎろっと、シヌの方も、睨んでから、ふんっと顔を逸らして見せた。

「・・・・・。」
呆れたように、鋭い目を閉じたテギョン。
 はらはらと、まだ勘違いしてそうなギウと、テギョン、
   それからシヌを交互に見つつ・・ちょこっとパンを齧ったジェルミ・・。

ぶふっ!!!
  可笑しそうに吹いたミナムが、
    口を慌てて拭きながら、気にするなとばかり、わざとらしくしら~~っと、食べ続けた。  (笑)

「ギウ?
  お母様が来られるまでは、ゆっくりしていいんだからね?

 その代り、その目はよくないわ。」
不満を表すように睨むギウを、
    じっと見て言ったミニョ。

「俺・・・」
ギウが呟くように言いながら、
         口を閉ざした。

「どうした?
   ほら。子供は子供らしくいりゃいいんだ。」
優しくサラダを盛り分けてやりながら、
         聞いてやったシヌ・・。

不満ながらも、
  ミニョを一瞬見た後、シヌには、口を尖らせつつも、
「・・・・・。」
黙りこくったギウ。

テギョンも・・
  負けじと(?)
「ごほ。
  不満を顔に出しただけで、言わなきゃ誰も分かってはくれないぞ。ガキ」   (・・手厳しい)
そう言ってやったが・・

聞いているのかいないのか、
   呆れたような、睨んだような目を向けられただけで、
    また、シヌを見たギウ・・。

ー態度が・・
   シヌと違う・・。

その態度に、

テギョンが、一瞬、目をそらすと、
  その目を、またも、ギウに戻して、つぶやくように、言った。

「よく聞け。ガキ。
   意地張ってないで、甘えたいときには、母親に甘えてろってんだ。

 お前の母親は、
  お前が大好きで、一緒に住みたいと願ってる。
 そんなことも分かんないガキが、
     ミニョのことが好きだとわかるはずがない。」

(今ミニョのことを好きだと言ってるわけではない)

その言葉に、

  !!!!

テギョンを思いっきり睨んだギウ・・

「お前に俺の気持ちがわかるわけないだろ・・!!!???

 ・・俺は・・
    俺は・・一回・・捨てられたんだ・・。」

ギウが、
  テギョンから顔をそむけながら、
      最後は小さくつぶやいた。

ミニョが、悲しげに目をギウへとやり、
   テギョンを心配そうに見た。
まだギウは、小さい。
  何より・・誰よりもテギョンと同じ・・母親からの愛を求めていたギウを・・
   これ以上、悲しませてやりたくはなかった。


そんなミニョの視線を無視し、
   ギウを見ず、水を飲みこんだテギョン。

ミニョはしばらく考えるようにして黙った後、
  キッチンの方へと、席を立った。

「捨てた親が、
   一緒に住みたいと何度も言うもんか。」
一言いうと、

「俺は、
  一度だって、言われたことはなかった・・」

ギウを見ることなく、そう呟いた。


・・・・!!?

ギウが、テギョンへと
   驚いたように目を向けた。

そんなギウの視線を受けて、
   初めてギウをじっと見たテギョン。

「いいか。

  お前の母親は、お前を愛してる。

 疑うな。本当に一緒に住みたいと思うから、
 新しい生活を始めた中でもわざわざ、
         お前を迎えに来るんだろ。」

テギョンの言葉に、
「・・・・。」
   ギウは、何も言わなかった。

「わかってんだろ?」

テギョンが、
   その目線だけ、俯くギウへと向け、言った。

「「・・・・・。」」
テギョンの隣のシヌが、ジェルミとミナムが・・
   柔らかい表情でほほえみながら、
      そんなテギョンとギウを見つめる。


・・・こく・・・

ギウが静かにうなずいた。

その様子に、
  ・・・っふん。 
   テギョンの態度はそっけないものの、
      少しだけ、そっぽ向けた顔には、満足気に口許を上げた様子が見て取れた。

それから、片手だけを伸ばすと、
  ギウとは反対に顔を向けたままで、

くしゃ・・

ギウの髪を、
   優しくなでた。


そんなこと知らず、
   切ったフルーツを盛った皿を持って
          こちらへと様子を伺いながらも、
             笑顔で向かってきたミニョを見たテギョン・・。

「そうだ。

 もう一つ。大人になるお前に・・・

  ミニョの彼氏が誰だか、
         教えといてやる。」

ぼそりと、テギョンが言った。

ふと、
  その顔を上げたギウ・・

テギョンを見た後、
  シヌを見たが・・・

その、ギウの前で、

「コ・ミニョ。」

テギョンが、
   フルーツをテーブルに置いたミニョを呼びとめ、

人さし指をくいくい・・
   上に、曲げると・・その声に、テギョンへと顔を向けたミニョを捕まえた・・


「・・・・・」ぼそ・・

!!!!!!!

フルーツ皿を危うく落としそうになったミニョが、
  両手で口を押さえつつ、
       真っ赤になって、
            後ろへと、飛びのいた。

く・・

  おかしそうに笑うテギョンに・・

複雑にも、
  そういうことだと言わんばかりに、笑うシヌ・・

「・・・・・!!!!」
目を見開いて、思いっきり、テギョンを睨むジェルミ・・

ミナムは大笑いし・・

「・・・・・!??」
まだ、こんな男の言葉に、一瞬であんな真っ赤な顔を作ったミニョに、
  呆然と目を向けたままのギウ。

そんなギウに、
  してやったりな顔を向けたテギョン・・。     
(・・・いいこと言った後なのに・・
  大人げない・・)
   

「おい。ギウ。」
ミナムがいうと、
 ギウが、我に返ったように、
    ミナムの方を向いた。

「いいこと教えといてやる。ミニョは諦めろ。

  お前より、厄介なやつを敵に回すことになるからな。」

ミナムが、
   呟いた・・

ぱちぱち。

ギウが・・
  目をまんまるく見開いたまま、

    茫然とテギョンを見つめると・・・

にっこりと、目を細めて笑ったテギョンが、
   言った。

「わかったか。
   アメリカで、いい女見つけてこい。
 
 ミニョはだめだ。」

大人げなく、
  口許を満足げに笑いながら、
      ギウを横目で見た後、水をくくっと飲んだテギョン。

「・・・・・。」
ギウが、その目をぱちくりとミニョに向けると、
   ミニョが照れたように、恥ずかしそうに、微笑んだ。

「・・・・う・・そだ・・・」
とは、
  言葉にはなっていなかった・・。

だってミニョは・・・
   どんくさくって、とろいけど
      素直で・・・純粋で・・・

シヌへと、目を向けたギウ・・。

「・・・・」
片方の目だけを細めたシヌが笑ったが・・
  その次に、テギョンを見ると、
    満足げに、勝ち誇ったように笑みをギウへと送った。

いつか・・
  どこかで聞いたセリフ・・・。

ギウが、思った・・。

そう・・
  あの時・・・
~~
ミニョの方へと向かう前に、
   ギバンの腕を解いたギウ・・

「他のシスターを見つけたらいい。
   ミニョはだめだ。」
かつて・・
   自分が使ったセリフ・・・


ぐぐっと・・・
   胸に熱いものが沸くような突っかかりを覚えたが・・

それでも・・
  なんとなく・・

なんとなく・・・

照れたように笑うミニョが可愛くて・・
   それに、一応・・
     一応、ギウの胸の痛みを・・
      誰より近くで、言ってくれたソイツが、かっこよく見えて・・・

それで・・
  それで・・・

顔にわざと嫌悪感を出したものの、
   今まで重かった胸の中は少しだけ、軽かった。

「っふん。
   アメリカ行って、大人になったら・・
     いつか・・・奪いに来てやる。」
ギウが、テギョンにだけ、聞こえる声で、呟いた。

「・・・っは!
   アメリカ行って、チヂミも崩さず焼けるようになって、
     大人になってもまだ忘れてなかったら、

  その時は戯言でも聞いてやるよ。」
テギョンもまた、
   ギウを見ずにそういうと、

ぱんぱん。
 ギウの背中を、軽く叩いてやった。

「・・・・・。」
ギウが、
  ミニョを見た。

やっぱり仲良くなったと勘違いしたらしいミニョは、
   照れた頬を触りつつ、嬉しそうに笑った。

それから、
   ギウを見て、真っ赤に大粒の涙が目に浮かんだミニョになった。

だから・・・

じわりと熱くなりかけた目を見せるのは、
   やめておいた。

今のミニョを『守る』ために。

その時・・
「しっけた面スンナ!!!!!」
ミナムが急に、
   ギウの頭を叩いた。

はずみで、
   ぼろっと涙が出たギウ。

「ってぇなぁ!!!!!!」
ギウが叫ぶと、
   満足そうに笑ったミナムが、思い切りその顔を、ミナムの胸に、片手で押し付けた。

「おらおらおらおら!!!」
どこまでも、ふざけたふりして。

「「・・・・・。」」
ジェルミとシヌが顔を見合わせて笑い、
  ミニョも、涙に濡れながら、笑った。      

テギョンもそっぽ向きつつも
  ミナムへと目をやると、
ミナムも、
  そんなテギョンへと、軽くウィンクして見せた。

~~
キ・・・-
  一台の車が、宿舎の前に着いた・・・。

開いた扉から・・
  出てきた上品なヒールと、細い脚・・。

すらっとしたその女性は、ギウと同じ色の髪をしており、
    長く、肩の下まで垂らしていた。

その、髪の長い女性が、宿舎を見上げた・・。
~~

「ところでさ・・・
  俺、聞き逃しちゃったんだけど・・・」
ミナムが、
  胸にギウを抱いたまま、テギョンへといじわるな目を向けた。

きょとんと、皆の目がミナムへと向く。

「ミニョに何言ったの???
   教えろよ!!!

 なんであんなに一瞬で真っ赤にさせることができたのか!!!!
 
 お前・・いつの間に腕あげた!!!!
   お前らが勝手に成長されちゃ~俺の面白味がなくなるだろ!!!!」
テギョンへと矛先を変えたミナム・・。

「わっ!!
   なんだ!!??

 うるせ!!!
   前はこんなのなかったぞ!!!!!」
わけのわからないことを口走るテギョンに、
   兄の暴挙に、さらに真っ赤になってテギョンを見たミニョ・・。

「・・・・・」
ギウが、茫然と、ミナムとテギョンを見つめた。

「教えるか!!!」
叫んだテギョンの目に、
  ミナムがミニョへと迫るのが見え・・
「おいっ!!!
  ミニョ!!!いうなよ!!!!
    言ったらもう絶対誓ってやらないからな!!!!」
テギョンがミナムの指示で、
   ジェルミに押さえつけられながら、叫んだ。
くすりと笑ったギウ・・。
「誓うってなんだよ!!!??

   誓ったんかーーーー??こんなとこで!!!!」
わざとらしく叫ぶミナム。

わいわいぎゃーぎゃー、
   その場が、いきなりうるさくなった。                 (笑)

ーなんだ。
  全然大丈夫だ。

心でそんなことを呟くと、
    呆れた様子で、騒がしい皆を見ながら、笑った。

~~
コツ・・・
ぴんぽーーん・・・

心配そうな目をしながら、
   先ほどの女性が、チャイムを押した。
~~
「「「「「・・・・・・。」」」」」
途端に、
  静かに玄関を見たみんな・・。

ギウが・・
  押さえつけられたままのテギョンを見ると・・

ようやく解放されたテギョンが、
    目で合図するように、にやりと、笑った。
 
こく。
勢いよく、頷いたギウ。

「戻ってくるからね。」
ふざけたようにミナム、テギョン・・
   それにジェルミとシヌへと言ったギウ・・。

ふん。
口先で笑ったテギョンが、
   玄関へと向かったギウをじっと見ていた。
*:..。o○☆○o。..:*゜*:..。o○☆○o。..:*゜*:..。o○☆○o。..:*゜*:..。o○☆○o。..:* *:..。o○☆○o。..

おまけシーンは・・・!!!???


ミニョを・・引き寄せたテギョン
「コ・ミニョ。

  こいつの前で、誓ってやるよ。

 お前は俺だけのもんだ。一生な。」

目を、じっと間近で見たテギョンが、

・・・ちゅ・・・

その唇に、
   唇を寄せた・・。


*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

きゃはーーーーーーーーー( ´艸`)

  前回より、ずいぶん場面を増やしましたが(しかもラブ以外)(笑)
楽しんでいただけたら、幸いです♪
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更新ありがとうございます♪♪

テギョンとギウ、同じ心の痛みを知っているのですね(ρ_;)

だけど、ギウには迎えに来てくれる母親がいるし、
テギョンには来てくれなかったけれど、
テギョンには生涯を共にする、ミニョがいる!!
2人共、救いがあってホッとしました(*^o^*)

…テギョン、ちゃっかり誓っちゃってるし(°□°;)
これってプロポーズ!!!プロポーズなのか???(」゜□゜)」
…って、気が早いですよね(^w^)

素敵なお話をありがとうございましたm(_ _)m

ギウくん。。。

自分は捨てられたと思って深く傷ついてたんですね。。。( ´’A’`)
同じく母親の事で傷つき悩んでいたテギョン。テギョンの言葉は短いけどすごく重みがありました。
二人ともミニョに出会った事がきっかけで(ギウ君は院長先生もかな?)心の傷が少しずつ少しずつ和らいでいきましたね(^-^)あったかい心の持ち主のミニョ。ミニョの持つ癒しのチカラって凄いなあって改めて思いました☆

お花のエピソード、なんかうるうるきちゃいました。子供がいるせいか、ギウ君の一人で絵本読んでる姿とか、院長先生のお話を聞いてる姿を想像すると涙腺が。。。。
こんな素敵なお話が浮かんでくるのあさんも、素敵な方なんでしょうね(o´∀`o)
ありがとうございました(*≧∀≦*)

NoTitle

お話にどっぷりつかって、最後のドキドキ感で、やっぱりテギョンって、サイコ-だって思っちゃいました。

テギョンが一番他の誰よりもギウの気持ちがわかってるし、テギョンの心の一番の傷となっている事ですもんね。そんなテギョンの心のよりどころのミニョは、本当に誰にも絶対に渡さないんだろうな(笑)
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