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 ←#第3話。新しい関係。。(前) →#超短編★妄想劇『君に誓って・・』5
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#タムナ★本編『一緒がいい』

#第3話。新しい関係。。(後)

 ←#第3話。新しい関係。。(前) →#超短編★妄想劇『君に誓って・・』5
ざっく・・

  ざ・・・く・・


整備されきっていない砂道を歩く、
 二人の足の蹴る砂利の音が、
   静かで風一つない夜道に響き・・
俯いたまま歩くボジンの視野には、
  その、真っ暗な歩きにくい砂利道しか見えず・・
       かろうじて目の先にキュの足が見えたり消えたり、するくらいだった。

遠くから、真っ黒に伸びた影を映し出す月が、
   二人の歩く先、上の方に、見えていた。

月に照らされた、薄明かりの中で・・

パク・キュは、後ろに手を組んで・・
  前を向きながらも時折その目は、後ろを意識しつつ、
        静かに歩いていた。

ボジンは黙ったまま、
   その少し後ろから、
      俯いたまま歩き・・

そんな気配を感じつつ、
   キュが、夜風を感じながら、ゆっくりと歩いた。

ひたひたひた・・・
   ととととと・・!!

俯きながら歩いては、ふと、その距離が離れていることに気づいてぱたぱたと足音を速め・・
   時折・・薄暗くって見えない不安定な足元に、
     よたよたっ!と音を疎らにふらつかせながらも、

        なんとか、距離を保ちつつ、歩いてついてくる。


キュの目が、そんな後ろの様子に、少し横へと向けられた。
「・・もぅ!」
   小さな呟きが聞こえ、パンパンと、チマ(スカート)をはたく音がする。
 
 後ろでたった今、よろめいたらしいボジンの様子に・・
         後ろは見ないまま、キュが、その目を可笑しそうに、細めた。

止まっている間にも、
   ボジンが後ろに近づいてくる音がして、
      キュは、また足を一歩前に出した。

ーなんと表現するのが妥当だろうか・・

   可笑しくて・・?

 いや、違う・・。

しゃり 
   しゃり

ー歩くボジンはきっと、唇をぷっくりと、いつものように尖らしているだろう・・。
   意地を張って、隣には来ないボジン・・。

 それなのに後ろから頼りなさげに歩きながらもついてくる・・
     そんなボジンが、まるで可愛くて仕方がないのか・・

    そう・・まさに、可愛くて、仕方がないのだ。
~~
「え!??キアンダリも?どっか行くの??」

立ち上がった瞬間に、聞こえた声。

振り返ってみると、そこには不安げに目を開いたボジンの姿があって・・

ーマンアジ・・
声を出そうとしたが・・
   皆の前、口をつぐんだキュ・・

「これからもここで一緒に住むんじゃないの??」
そう、詰め寄ってきたボジンの顔は、今にも泣きそうで・・・
    
ぐいっ!!!
こっちを見上げたまま、
    袖を思い切り、引っぱったボジン・・。
~~
そのボジンの足音を聞きながら思い出すと、
 後ろで組んでいた自分の手の片方でつい、
       にんまりと横に伸び、笑ってしまう口許を押さえたキュ・・

ん・・・ごほっ!!!

ひとつだけ、口元に拳を付けて、 
      わざとらしく咳ばらいすると、
「うほん・・
   そんな調子では、朝までこのまま歩くしかないな。」

ようやく手を後ろに組んだまま振り返ると、
    細めた目でボジンを見てから、

 っはは!
  ボジンのぱちくりとした目に、
          さも楽しそうに目を細めて、笑った。

「もぅ!!そんな!」
そう言ったボジンの顔は、暗がりでキュにはよく見えなかったが・・
   強がって見せるその顔が、とても不安げで・・今にも泣きそうだった。

歩きながら・・
   ボジンの頭は、さっきのキム吏房と話す、キュの顔でいっぱいだった。

難しそうな、ボジンのわからないことばかりを話していた・・キュ・・。

漢陽の話を、
   どうしてそんなにも真剣にしているのかと・・聞くのはおかしい話だ・・。

だって両班とは、そういうもの(ムズカシイ話ばかりする生き物)・・だろうし・・・。
 キュは、本来そういう場に、いる人なわけだし・・。

そんなこと、ばかり考えていたのにも関わらず、

いきなり振り返ったかと思うと、
   からかうように言ったキュに・・
ボジンは一瞬顔を歪めた後は本当にむっとして、
    思い切り頬を膨らますと、大きな目でキュを見据えた。


可笑しげに、立ち止まったままボジンを見るキュ・・。

ズカズカズカ!!
ボジンがキュの元まで追いつくと、
  腕を上げて
      叩こうと、その手を振り下ろした!!!

「やぁっ!!!!!」

・・・・が・・・?

っはし。
  その細い手首を、パク・キュは難なく捕らえ・・、

「・・・・・・っ?」

驚いて、目をぱしぱしとさせたボジンの前、
     その手は捕らえたまま、もう一方の手で、
                 ボジンの頬をそっと触った。

「・・・・・っ」

ボジンが、予想外の展開に、
   目をぱちくりと開いてキュを見上げ、

キュは、ただ、優しい顔でボジンを見下ろすと、
   ボジンの頬に添えた手の親指で、
       そっと、ボジンの目の下から脇へと、
           その親指で、頬の膨らみを、なぞった・・。

どきどきと騒ぐ胸と、
   いつもと違うキュが・・何を言うのかと思うと、
      ぎくん・・とぎこちなく締め付けられる、胸・・。
じっと、見つめてくるボジンに、
   キュがにっこり笑うと、
「ボジン・・
    おまえ・・・

 私が、ウィリアムを連れて、
      本土へ戻る日のことを覚えているか?」
そう、優しく聞いた。

・・・っきん・・

ボジンの胸が、大きく跳ねた。

片手を押さえられていることと、

   頬を触られていること、

 それに、「ボジン」と呼ばれたことに・・

恥かしさと、胸がそわそわざわざわして忙しくて・・
    胸が、弾けて以来、どきどきと、苦しいくらいで・・・

「お・・・覚えてるさ。」

なんとか必死にそう、答えるのが精一杯で・・・

その後は、
   ぷっくらとした自身の下唇を、きゅっと噛み締めた。

自分だけが、変な考えにもやもやした気持ちをもっているのを、
   悟られたくはなかった・・。

でも、
 だからといって、
    キヤンダリだけが、全く呑気に昔のことを考えつつ夜道を歩いていたのかと思うと、
        癪に障った気はした・・。

でもそんなことは、関係なく、 
どきどきと慣れないくらいに早鐘をうつ胸は、
   可愛く見上げるどころか、
      なぜだかいつも以上に、意地っ張りな彼女の性格を引き出してしまい・・

やっぱり、理由もなにもなく、
   ボジンに、怒ったような目で、キュの方を見上げさせた。

きっ・・と上目遣いでパク・キュを睨みつつ、
     腕を掴まれた手を、
       反抗的に、キュの腕から逃そうと、うんうんと唸りながら、その腕を引っ張る・・。

そんな様子を、
   呆れたような・・だが、見ようによっては、
     どこまでも甘い目で、見るパク・キュ・・。

素直でない、意地を張るマンアジ(子鹿)・・

仕方がない奴・・だとも思う反面、
      また・・そんな様子もかわいいと、つい、思ってしまうとは・・

パク・キュはそんな自分がおかしいのか、
  それとも、腕を掴んで簡単には離させない、
                 その状態がうれしいのか。

ぷっと笑うと、
 ぱ。
 ようやく、大きなキュの手がその手を離し、

「今日はここでいい。
         少し座ろう。」
ボジンを置いて少し先へとゆっくり歩くと、
   まだ村人たちの宴の明かりがすぐそばの下の方に見える丘の上で、

んんっ!

  威厳たっぷりに喉を鳴らしながら、
      ゆっくりと一人、腰掛けた。

「・・・・・・・?」

暗い中、
   座ったキュの姿が、見えた。

牧使の屋敷まで、いこうと思ってたのに・・
 まだ距離もあるのに、
   なんでそんなところに座るんだとは、聞けなかった。

何か・・話があるのかという不安にも似た胸のざわめきと・・
    一緒に少しでもいられるという、きゅんとした、締め付け・・

どっちを表現したらいいのかなんて、
    ボジン自身も分かってもいなかったが・・

キュの座った後ろ姿を見ると、
  後に続いて、少し戸惑いを残しつつも、

パク・キュの横にぴったりと、座った。


すとんと、 
   キュの袖がぴったりとボジンの袖に触れるくらいの距離で、
      ボジンが座った。

ふと、驚いた顔をしたパク・キュ。
 全く、予想外の距離感に、
       常に冷静でいるべき両班であるにも関わらず、
    無情にも、キュの心臓だけは、キュの意思とは関係なく、勝手に動いた。

そんなキュの心情など・・、
         ボジンはわからない。

ただ、とりあえず、キュの隣に座ったことで、
   ボジンはようやく、さっきまであった不安が消えたように感じると、

ーそうだよ。
    ただの話だし・・。

傷が治って、済州牧使になったとこじゃないか!!
   ここにいれることは、変わらないし。

急に、心のモヤが取れた気がして、
      単純にも、にこっと、ボジンは無邪気に笑って、キュを見た。

「うん。覚えてるよ。あの日のことは。」
  改めて頷くと、すぐに隣にいるキュへと、もう一度、話をつなげた。

「ウィリアムが、殺されちゃうかと思うと・・
  とっても怖かった。

 でも・・・
   あんたなら・・
     絶対、助けてくれると思ってた。」
前を向いて、
   ボジンが自分の伸ばした脚元を触りながら、そう言った。

ボジンの腰元は、
      キュの脚の付け根辺りにぴったりと寄せられ、

  ボジンが動くたび、
    二人の裾が、擦れ合うほど、距離が近かった。

「・・・・・!」

どぎまぎと・・
  話ではなく、そんないちいち擦れ合う音に、
    戸惑った顔をしていたパク・キュだったが・・

ボジンのその言葉が聞こえると、ふっと・・表情は落ち着いたものになり・・
           下に見える宴の方へと、目を向けた。

「私が、あの日・・・
     ボジンの部屋にいった日、

  なんと言ったか、覚えているか?」
キュもまた、今度は前を見ながら、静かに聞いた。

膝へと肘をつき、手に顎を乗せた状態で 
   キュの方を振り返ったボジン。

「ん?あの日??」
  目をくるりと動かしたボジンが、
    思い出そうと目を動かし、
     それでも、本当にわからないような、
        思い出せないような、なんとも困った顔で、小首を傾げた。

「はぁ・・」
それを見るなり、
   心底信じられぬとばかり、眉間に皺を寄せてボジンの顔を凝視したキュ・・

「あの日だ!

   あの日・・・

 私と会えなくなる日だというにも関わらず、
   お前はウィリアムのことしか私に対して聞いてはこず、
     頼んでもこなかった。

   ウィリアムのことしか言ってはこないお前に・・
      あの日私は・・
        私の望みは叶うことはないと、
                  諦めた。」

「・・・」

そう話すキュに、
  ボジンは予想もしていなかった言葉にきょとんと、丸い目を向けながらも、
    唇はすぼめ、口先に指を置いたまま、聞いていた。

今は話しかけちゃいけないような気がして、
                  黙って聞いていた。

「あの日・・
   別れを告げに、ボジンの家族に、

      皆に、
        会いに行った日、
  お前が部屋から顔を出したのを見つけて・・・
 本当のことを言うと・・

 私は少し、
   っほんの少しだが!

 ・・・期待したのだ。」

ゆっくりと・・
 思い出すように・・

それから、あの日の気持ちを辿るようにして、
  宴に騒ぐ皆を見つめながら、話したキュ・・

「期待?」

あの日・・
  他に言うことがないのかと聞いたときと、
     同じような顔で、きょとんと聞いてきたボジン・・

そんなボジンの顔に目をやると・・

パク・キュは
  はははっ!
     急に、声を出しておもしろそうに笑い、

「あぁ。期待した!
 もしかしたら二度と会えなくなる私に、

 『行かないでくれ』とか、
    『寂しくなる』とか・・・

(・・・『連れてってくれ』・・・だとか・・・)

 とにかく、泣きついてくれるのではないかと・・」
そう言いながら、可笑しそうに笑った顔をボジンに向けたキュ。

「はっ!!はは!///

    ・・・そんな!!」
キュの意外な言葉に・・
   思ってもいなかった、言葉に・・
     ごまかすように笑ったボジンだが・・
       うまくは笑いきれなかった。

そんなボジンの笑った声の中、
  いきなり真剣な顔に戻ったキュが、

「だが・・・」

また、前を向きなおしつつ、
       ボジンのごまかす言葉を遮り、言葉を続けた。

「あの時・・
  お前が俺に言ったことは・・

 『ウィリアムを助けてほしい』

    それだけだった。」

静かな中、
  キュが、表情の読めぬ顔で、話し終えた・・。

「・・・・」

ボジンの脳裏に、
   あの日最後に部屋を出る前に見たキュの顔が、浮かんだ。
 不器用に歪んだ、冷たい顔・・。

ボジンは、初めて、
   あの時のパク・キュが本当に言いたかったことが分かった気がして・・

そう思うと、胸が痛くて・・
  パク・キュの顔を見ることができず、
             うつむいてしまった。

「・・・・・。」

俯いた下、
   ボジンの唇が、つんと尖った。

それから、
   俯いて見えた自分の足先で、
       また、何気なく土を掘ってみたりした・・。

「私がどんな気持ちだったか、
       お前にはわかるまい」

俯いたボジンの横顔を、
   少し自嘲ぎみに笑って、言うと・・

しょぼんと沈んで見えるボジンに優しく目を細め・・

ぽんっ!
   げんこつで、頭を軽く、叩いたキュ。

「仕返しだ。」

驚いて頭を両手で抱えたボジンが見上げると・・

「もう!!!」

ははっ
目に見えたキュは、
   もう楽しそうに笑っていた。

すぐに、唇を尖らせた状態に戻し、
  本当は、全く、痛くなんて、なかったにも関わらず、
     恨みがましく、わざとさも痛そうに両手で頭を抱えたボジン・・

「あの時は・・」

パク・キュが続けるので、

「・・・・・・。」

今度は、真剣な目で、ボジンは頭に置いた手を下ろすと、
  そのままパク・キュを見つめて、
   それから、少し、上目遣いのまま、口をつぐんで聞いた。

「あの時は・・・

  二度と会えないかもしれないという状況でさえ・・

 それでも何一つ、
    私への言葉はなかったのに・・・」

唇を尖らせたキュが、そう言ったところで、

もう一度、
  ボジンの頬へと手を伸ばしたキュ・・。

「今は、こんなに近くにいるのに、

 少し、離れて寝起きするだけなのに、
      泣きそうな顔をしてくれるのだな。」

頬に、キュの大きな手のひらが添えられた。

頬に、硬いキュの大きな掌の感触と、
  熱が伝わった。

自分を見つめるキュの目が、
 あまりにも優しそうに、
   あまりにも大切そうに、見つめてくるので・・

いくら鈍感なボジンとは言え、見つめられることが恥ずかしくなり、

それから・・
  気づかれてはいなかったとばかり思っていた、
      内心を読まれてしまった気がして・・

 ぱっと、キュから顔を逸らすと、
           思わず前を向いてしまった。

だが、その途端・・
   拍子抜けにも、

パク・キュはあっさりふっと笑うだけで、
「さ。
   私は明日も早いのだ。

 ・・・送っていこう。」
と、ボジンの横で、
     立ち上がってしまった。


「・・・っ!!」
ボジンは、目を見開いた。

思わず、
  もっといたい!!!と思った。

わき出てくるみたいに、胸がぎゅうっと痛くなり、
  一瞬のうちに、ぐるぐる頭が回った。

だけど、口から言葉は出てこない・・。

気持ちをぐっと抑えつつ、
    後について・・ゆっくりと立ち上がると、

ぱんぱん、
   と自分のお尻についた土をゆっくりと落とした。

その様子を、
      じっと見つめながら、待つパク・キュ。

ふと、
「さびしいか?」と聞いた。

「え?」
ふいだったので、思わず聞き返したボジン。

パク・キュは照れ隠しなのか、

  おっほん!!!!

咳払いした後、
    少し前を、両手を後ろで組みつつ       (これ、両班(官僚)特有の歩き方)
      ゆっくり歩きながら、もう一度、
    (誰に言っているのか・・と問いたくなるが)
   前を見たまま歩きながら、聞いた。

「私がお前の家からいなくなるのは・・・
   淋しいか?」

キュの目は、前を向きつつも、
     静かに・・ちらりと、横へと動いた。

どっきん!!!!!!!!!!

   ボジンの胸の奥で、
      大きく、心臓が、鳴った。

何を考えたわけでもなかったが、
   気づくと、ボジンは、パク・キュに追いつこうと小走りに駆け寄り、
     パク・キュのすぐ後ろまで、追いついた。

どきどき聞こえそうなくらい早まってしまう胸の音に苦しくなりながらも、
  すぅっと、息を吸うと、
    胸を押さえ、息を整えた。

後ろに、ボジンの気配を感じつつ、
   腕を組んだまま、ゆっくりと歩く、キュ・・

言葉を、期待したわけではなかった。
  ただ、言わなくても見える、素直でないボジンの泣きそうな顔が、可愛くて、
   それが、嬉しくて・・・。

     内に秘めていようとしても、
         意地悪心から、つい、言葉で聞いてしまったキュ・・。

例え、同じタムナの地であっても・・
   誰より離れがたいと、あるまじき想いを持っているのは、
       隠し難き、自分自身ではないか・・。

それを、ボジンに求めるとは・・

  あの日・・には、キュと離れることなど、何も感じていなかったボジンが
    今はこの距離ですら、泣きそうな顔をする・・

これ以上、何を求め、
   どうしたいというのか・・。   (・・・どうしたいと・・言うのよ・・!!!ねぇ(笑))

キュが、内心そんな自身に笑いつつ、
    口の端を、ホンの少しだけ上げた時・・・

「・・・・さびしい・・・」

  消え入りそうな言葉が、聞こえた。

風のない空気に、
   さわりとした風が通った・・。

遠くの草木すらも、
  その風になびいて音を立てた・・。

音のない
   止まったような頭の中・・

その言葉に、止まったパク・キュ。

・・・・!!

急に、前をゆっくり歩いていたキュが止まったことで、

  「ひゃっ!!!」

俯いていたボジンの広い額を、
     パク・キュの背中に思いっきりぶつけてしまったボジン・・。

何が起こったのかとおでこを抑えつつパク・キュを見ようと・・・

したその時・・・



ふっと身体が傾けられ、
    きゅっと閉じた目によって、
              急に暗がりになった。

・・・どっきん!!!

胸が鳴った。
  大きく跳ねたので、胸だけが痛くて、
    身体が浮いているのか、ちゃんと立っているのかすら、真っ暗な中、わからなかった・・。

だけど・・
   一つだけは、分かった・・。


唇には柔らかくて硬い、感触だけがあり、
   頬にはさっき触れた、キュの掌が、あった。

思い切って、目を・・・開けてみると、
   目の前にパク・キュの顔が・・・

!!!!!!

次の瞬間・・

ふっと、また身体に自由がきいたと思うと、
       今度は身体全体を
    すっぽりとパク・キュの身体の中に埋められた。

「・・・・・・・」

ばくばくと動くボジンの心臓を包んで、
    両腕を曲げ、キュの胸に手を置いたまま、抱きしめられたボジン・・。

小さなボジンの身体は、
      大きなパク・キュに抱きしめられると、
       そのまますっぽりと、腕に包まれ、
          大きな身体の中に、埋まってしまう。

思わず、懐へと閉じ込めるようにして、
   抱きしめたパク・キュ・・。

だが、こうして抱きしめて、分かる・・
   強く抱けば折れそうな感触に、
    今更ながらもパク・キュは少し、内心戸惑いながらも・・
 キュは、その力を緩めることが、できなかった・・。

今聞いた言葉に自分を抑えられず、
     気づくと、ボジンを引き寄せ、
          口づけ、その身を
             懐内へと閉じ込めてしまっていた・・。

(今さらながらに思うけど・・
   キュって・・冷静沈着・・かもしれないけど、
     ボジンに対して、感情的に動くのも、多々あるよね(笑)
 ま、好きな人には冷静でいられないってのも・・
         のあのツボポイントなのだけど・・♪)

最初は驚いて、目を大きく開けると、ぱちぱちとその目を瞬かせながら
   身体を固めたまま動けなかったボジンだったが・・

ーキヤンダリの身体は、なんて広いんだろう・・
なんて、抱きしめられながら考えてみたり・・、
 胸は爆発しそうにどきどきしていたくせに、
    静かに抱きしめられていると、次第に落ち着いてきて・・

それで、
ーなんて、安心するんだろう・・
なんて、考えてみたり・・・。

あまりに気持ちがよくて、
    そのうち、がちがちに固まっていた身体は力も抜けて、
         キュの胸に、もたれかかるようにして、抱きしめられた。

ぴとりと、
  広いボジンの額がキュの胸に沿うようにもたれ掛かり・・
腕で抱きしめたキュの胸に、
   ボジンの重みが、次第にかかってきた・・。

パク・キュは、抱きしめたまま、動かなかった。

胸に感じる、そんなボジンの重みがかわいくて、
     愛おしくて、

  ・・・・離したくない。

ーこのまま、ずっと
  この中に入れておけたらどんなにいいだろう

何も考えず、ただ、
   体に閉じ込めた感覚を、大事にぎゅっと、抱きしめた・・。

ーこのままずっと・・・

そんな自身を諌めるために、
     最後にきゅっと、痛いくらいに力を込めて抱き締めると、

「行くか。」
胸に収めたボジンの身体から、
    腕を離した。

と、同時に、ボジンの手のひらを拾うと、
  その手を引いて、歩き始めた。

(手!!だよ!!!手!!!!!
   ここは現代でなく、17世紀!!!!タムナ!!!!

  男女別あり・・といって、7歳から別にするのが良しとされ、
   両班なんて、部屋もすべて別な時代!!!
 結婚前の若い男女!!!
  しかも平民の海女と、地位誇りすべて高い両班の男!!!!
 
  手!!!!

 ・・・と、大げさに考えていただけたら、
    この興奮が伝わるかと・・(笑)なら今までのキスや抱擁はどうなんだって?
  そりゃ、バレたら大罪なんだってば。
    だからこの二人の恋愛成就に長い本編費やしてんだってば。)

ウィリアムがキス、してきたときは、
      本当に・・なんだろ・・むずむずうずうずして、
          思わず顔を避けた。

・・・なんだか・・我慢・・できなかった。

パク・キュとは。。。
    パク・キュとは、もう・・・
ボジンがそっと、
   キュとは反対を向きながら、唇を尖らせて、指を折って考えた。

ー4回目だ・・・
(数えるな。Σ(~∀~||;)

・・1回はボジンが捜査中にも関わらずに、
  騒いだから口封じね(苦笑)しかも最後の1回はパク・キュの意識なし・・)


ーどきどき・・する・・・。

パク・キュに手をひかれつつも・・
   歩いているのか、海の中のように、浮かんでいるのか・・

まだ夢見心地のボジン。。。

もう、とうに宴はお開きになっており、
     寝静まったボジンの家に着いて初めて、
         今更、ボジンが牧使の家までいこうと思っていたのに、
             自分の家に、戻ってきたことに、気がついた・・・。
しゅんと・・
   自分でも気づかぬままに、少しだけ欠けた、真ん丸な目を上げたボジン・・

パク・キュの笑顔も、
   そんなボジンに・・優しい中、ほんの少しだけ、寂しげに、笑った。

「すぐに会えるところにいる。」

優しく言ったパク・キュ・・。

「明日から!!
   私のところへ忘れず、倉庫の帳簿の報告にくるんだぞ。」

表情を変え、
  目を細めて官僚らしく太い声で言うなり、
    ボジンの肩を叩いたキュ。

「え?」

まん丸な目を向け、
     はっと我に返ったボジン。

「あ。はい!」

頭の中でようやく理解すると、
    嬉しそうに緩む口元を隠すことも忘れ、元気に答えた。

ー会えるんだ!
 口ではなく、心の中で思ったはずだった言葉は・・
   嬉しそうに緩む、
     無邪気なボジンの表情に表れ・・・

そんなボジンを優しく見つめていたキュだったが・・・

何を思ったか、
 片手をボジンの肩に置き、
  もう片手は、両班らしく、後ろに折ったまま、

真っ暗な辺りをきょろきょろと見渡すと・・・

また、
  ボジンの顔の先へと、背を曲げて影を作った。

ボジンの視界が、
      ふっと暗くなった。

それから、何が起こったのか・・ボジンが理解する前に、

    もうパク・キュは、
      涼しげに腕を後ろで組み、
         静かに夜道を帰って行き始めていた。

空は真っ暗で、
   キュの向かう方向だけが、月の明かりの輪を広げていた。

だが、夜の闇はすぐに、キュの姿を見えなくしそうで・・

その様子に、
  胸がぎゅぎゅっと痛く感じると、
    ボジンが、きゅっと、自身の胸元を、握り締めた。

ボジンは・・指をそっと唇に触れると、自分の唇に残る感触に、
     パク・キュの後ろ姿を茫然と見つつ、
          触れた唇を指でつまんだまま・・
              ずっと、その唇を触っていた。


*****************************************
居候生活が終わってしまったようです・・(・´ェ`・)
素直すぎるパク・キュが、見ていて恥ずかしいです・・
  あの表情を思い出すと、胸きゅんで苦しいです!!!:;。+゚+。キュ━(*´U`*)━ン。+.。゚:;。+

久々、描いてた妄想劇をリアルに思いだして、
   地団駄踏みました。

そのまま妄想劇にしたら、文章さらに、恥ずかしくなりました。

(笑)


さ~て、お次の≪タムナ≫は?
*離れて暮らす、パク・キュとボジンのその後の関係

*でも、いつかは漢陽に帰るんだよね?エリートパク・キュだもの。

の2本です(?)
ぉ楽しみに♪(*∩ω∩)テレw

ボジン、数えた後に、5回。に、なったね(笑)うきゃ。
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更新ありがとうございます♩♩

またまたタムナ本編が更新されてる♪( ´▽`)
嬉しいですo(^▽^)o

ドラマ終了後の2人は、きっと
こんな風に時間を過ごしただろうな
…と、のあさんのお話を読むと思うのです。

タムナでの時間は戸惑いながらも
ゆっくりと着実に過ぎていって、
漢陽での慌ただしく先の見えない日々へと
続いていくのですね(>_<)
お互いを想い合い、ひたむきに生きる2人が切なくて
何度読んでも泣けてきます(>_<)

今回も素敵なリメイクを
ありがとうございましたm(_ _)m
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