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★屋根裏部屋の皇太子★本編『時空を超えて・・』

★第3話。それぞれの想い

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「屋根裏部屋の皇太子」


★第3話。それぞれの想い
 

きゅ。
パク・ハが笑うと、
その手を繋ぐテヨンの手に、力が入った。


パク・ハからの視線に気づくと、
ふっと、
  優しく
   そんなパク・ハをを細めて見たテヨン・・
口の端を上げて、 
   ほんの少し、歯を見せて笑う様子は・・
本当に、パク・ハの頭の中から消えたことのない、
   イ・ガク、そのヒトだ・・。

へへ・・
  照れを隠すように笑ったパク・ハの顔が・・
意思とは関係なく・・止まってしまった・・。

テヨンの体温に・・
  どきどきと騒々しかった心臓も、

その瞬間、きゅっと止まった・・。

そう・・

ふと見上げた瞬間に感じてしまう・・
   同じ体温、同じ目をしたヒトに・・

じんわりとパク・ハの目が潤むと、

「あはは・・
    はは・・」

今度は・・
  無理に、笑顔を作りながらも、
   涙を見せないよう、顔を隠して下を向いた・・。

「・・・・。」

そんなパク・ハを・・
    じっと、見つめたテヨン・・

ほんの少しだけ皺を寄せたテヨンの眉間が、
    切なく歪む・・

テヨンが、そんなにまるで気づいてはいないふりをして目を離すと・・
   前を向いた・・
その瞬間、テヨンの顔が、またいたずらっぽく頬を緩めた。

目の先に何かを・・
   見つけると、
「そうだ。
  ちょっと待ってて。」
繋いでいた手を離して、
   悪戯っぽく、パク・ハへと笑うと、立ち上がったテヨン。

「・・・?」

ほんの少し赤い目を大きく開くと、
   そんなテヨンを不思議そうに見つめたパク・ハ・・

テヨンの軽い駆け足で去った先を見ると・・

ちょうど、先の方に移動式のジュースを売る可愛らしいワゴン車が停まっており・・

「・・・・・。」

きょとんと、丸く、少し潤んだ目で、
          ぱちぱちと、目を瞬かせたパク・ハが見た。
柔らかい風が、
 どこか少し、悪戯を含んだ笑みで、両手に2つのカップを持ちながら、
   こちらに向かってくるテヨンとパク・ハの間を駆け抜けた。

両手にジュースを持って、
 嬉しそうな、
   悪戯な笑み・・

自分のすぐ隣まで、戻ったテヨンを見上げると・・

テヨンが、パク・ハの横へと座りつつ、
    パク・ハへと、そのジュースを手渡した。

「・・・これ・・・?」

パク・ハがジュースへ目をやった後、
  その先に見える、すでにストローでおいしそうに飲むテヨンを見上げた。

そんなパク・ハに、にやっと笑ったテヨンが笑って答えた。
「飲んでみて。」

その答えに・・
  ありがとう・・と、頭をぺこっと下げると、
前を向き直し、気を取り直したように、口づけたパク・ハ・・
その、カップを持ち上げた手には、
   イ・ガクとの、ペアリングが、見えた。

そのリングへと、少しだけ、目をやったテヨン・・

ふんわりと、優しく目を細めると・・ 
 リングから、慌てて目を外し・・ 
   ストローでジュースを飲んだパク・ハを見て、
    それから言った。
「パク・ハさんのお店には叶わないけど・・
    おいしいですね。
       このジュース(笑)」
笑ってそう話す、テヨンの意味が一瞬分からず・・
  曖昧に、こくんと嬉しそうに口を上げて、
ストローをいじりながら笑ったパク・ハ。
「あれ?
  やっぱり覚えてないんだ?」

テヨンがわざと、残念そうに笑うと・・

   ?

パク・ハはまた、きょとんと不思議な顔をして、見せた・・。

「この・・ジュース?
・・・なにか、ありましたっけ??
あ・・。
  もしかしてうちに来てくれた時に・・?」

リンゴジュースを、頼んでくれたのか・・。

なんて、気づかなかったことを申し訳なさげに言葉を濁すと・・

口をつぐんで、
  真ん丸い目で、テヨンを見上げたパク・ハ・・
その言葉に・・
  くすっと笑うと・・

「あの時(店に行った時)も確かに気づいてはくれなかったけど・・
一番最初に会った日・・。」

テヨンが、可笑しそうに、 
  話し始めた。
~~
アメリカの、市場で・・
   果物を元気よく、売るパク・ハ・・

待ち合わせをしていたテムを待ちつつ、ベンチに腰掛けていたテヨン。

ふと、近づいてきた蝶に誘われるように・・
  その蝶を、なぜだか掴もうと手を上げ、目を上げたテヨンが・・

目の前で、元気に果物を売るパク・ハを、見つけた。

その時初めて、パク・ハに出会った・・。

その蝶が、ふわりふわりと、まっすぐに向かう先・・・
   その先で元気に大声で売るパク・ハからなぜだか目を離せずに見ていたテヨン・・

その蝶が、そのままふんわりと、パク・ハの肩に、止まった・・。

途端に、息を潜めて・・
   蝶を驚かせぬように肩をすくめた、パク・ハ・・

テヨンがふっと笑うと・・
  手にしていたはがきに、いつものように、鉛筆で、描き留めた・・

テヨンが描き始めたのは、
  いつもの風景などではなく・・
蝶を肩に止めた・・
   柔らかく笑う、彼女の姿・・。

その時・・
   果物を盗む子供に起こったパク・ハがリンゴを手に持ち・・

パク・ハがそれを投げた!!!
そのリンゴは・・
~~
「・・ちょうど僕の頭にヒットして・・(笑)」

そこまで、テヨンが話した時・・
  ようやくその時の様子を思い出したパク・ハ・・

!!!!!!!

思い切り目を見開いて、
  今、飲もうとしていたジュースで、

ぼほっ!
  ぶほっ!!!
けほっけほっけほっ・・・!!!!

パク・ハがむせると・・

可笑しそうに笑いながら慌てたテヨンが
   優しく、とんとんと、パク・ハの背を叩いた・・。

ハンカチを口に当て、
  驚いたように目を上げたパク・ハ・・

それで、ようやくあのハガキの自分がどこでどうしていたのかを思い出し・・
「あ・・・
   あの時!!!

私がリンゴぶつけちゃったヒト!!!!」

その時の二人が、
   テヨンと、あの、テムだったということを、思い出した。
(実はのあ、最初からこのシーンが、いつかパク・ハの証言によって
   テムを不利にさせると信じてたんですが(笑)このシーンじゃなかったですね(笑))

そう・・言うな否や、
   今、飲んだ自分のジュースが、リンゴ味なことに気づき・・
少しだけ、責めるような細めた目で、
    にこにこと無邪気に笑うテヨンを軽く睨んで見せたパク・ハ・・
「すごく紳士そうな方かと思ってみてたら・・
    実は案外、根にもつタイプなんですか?

あの時はほら・・
   心配はしたけれど・・テム・・さん・・あ、いや、
     お連れの方がいらしたし・・」
仕返しのように、
  口を尖らせて、少し、いじけたように、言い訳すると、
    尖った唇をつぐみつつ、見上げて見せた。

そんな様子が可愛くて、
   テヨンがさらに目を細め、ぷっと笑うと・・
「はい。
  そうみたいですね。
実は・・」
テヨンが、言い始めてから、照れたように、
   少しだけ、鼻の先を指で掻くと・・
「女性を誘うのは、
   あの葉書を渡した時、あなたに対して・・が、初めてだったので、

 女性に対しての自分の姿は、正直知りませんでしたが・・

案外俺は、根に持つタイプなのかも、しれません。
  自分ではあっさりしたタイプだと思っていたのに・・
   あなたに対してだけ・・」
テヨンが、
   ごほんっ!照れ隠しのような、咳払いをしつつ、笑って言った。

長い脚を惜しみなく真っ直ぐに伸ばし、
  ジュースを持った手で、膝を押さえ・・

そのまま体を折り曲げるようにして、
はーーーーっ・・
と、照れるようなテヨンは、
      見ていると、可愛くて、くすくすと、胸がくすぐったい・・
パク・ハが、ぷっと笑うと・・

「根に持つタイプだなんて・・」

誰かと一緒みたい!!

そう言って、笑おうとした瞬間・・また・・
    パク・ハの口が、止まった・・。

その、パク・ハの無言の間に・・
   折り曲げていた身体を伸ばし、パク・ハへと、目を向けたテヨン・・

自分を通して

  誰か・・

  を、見ているパク・ハに、

つきん・・・
  胸が、痛んだが・・
優しく、笑顔を返すと・・・
「俺は、根に持つタイプなようなので・・
  リンゴのお礼、
 ずっと、待たされたお礼・・
それに、
  俺自身が、以前、あなたをすっぽかしたことも含め、
 色々と・・これから、返させてくださいね。」

嫌味なんだか、
   優しさ意地悪なんだか分からないような、柔らかい笑みを浮かべて、
      パク・ハを見たテヨン・・

テヨンが、一瞬目を見開いたパク・ハの頬に無意識に伝った涙を
   ぬぐおうと、手をその頬に伸ばそうとした指には・

パク・ハと同じ、リングは・・ 
   ついてはなかった・・。

それが目に見えた瞬間・・
  さりげなく手を下すと、目を逸らし、
     パク・ハの涙には気づかずに笑ったふりをして見せたテヨン・・。

と・・

テヨンの手が、細く、頼りなさげなパク・ハの手に包まれ・・

「・・・・・。」

パク・ハの方を振り向いたテヨンを見つめつつ、
  テヨンの手を掴んで、自分の頬へと上げると
     ぴっとりと、パク・ハの頬へとつけながら、
          パク・ハが言った。
「絶対ですよ。
   絶対・・ちゃんと守ってくださいね。

  私も・・
    私もちゃんと、守りますから・・。」
その、濡れた目で、
   まっすぐに、テヨンを見た。

硬い掌・・
   誰かと同じ・・手・・

だけど・・・
   消えることのない・・

その手・・

一瞬、驚いたような目を向けたテヨンだったが・・
  口をにっこりと、上げると・・
掌に感じたパク・ハの頬に、
  親指で、そっと、涙を拭ってやった・・。

「はは・・
  はは・・
 いきなりこんな・・
  ・・何を言ってるんでしょう・・すみません。」

親指の触れた感覚に、はっと我に返ると、
  慌てて頬へと当てていたテヨンの手を放すと
   自分で、ぐいっ ぐいっ
     と、涙を拭いたパク・ハ・・。

テヨンが、その肩をそっと抱くと・・
   ただ、黙って、
     パク・ハの頭を、自身の肩へと、もたれかからせた・・。

テヨンは、何も聞かない。
  おそらく、訳のわからない涙に戸惑っているはずなのに、何も聞かず、肩を貸してくれる・・

それがありがたくて、
  パク・ハも静かに、ただその肩にもたれかかった。

初めて会ったはずの・・
   でも、ずっと知っていたような・・そのヒトの・・・。

人々の行き交う波が目の前をずいぶん通りすぎても・・
   二人はしばらく、そのまま、動こうとしなかった・・。
~~
辺りが暗くなり、
  すっかり町も、ライトアップされ、綺麗に見えた・・。

ゆっくりとそんな道を、
    並びながら、手の触れるか触れないかの距離で、
      隣に立ち、歩いてきた二人だったが・・

ふと、あの、パク・ハの家・・
   屋上まで登り、家の前で、テヨンが立ち止まると・・

  一歩、踏み出したパク・ハが、不思議そうに、振り返った。

「どうかした??」
パク・ハの言葉に・・
「あ・・いえ・・。
    それじゃぁ、俺はここで・・」
テヨンが、
  手を後ろに組みながら、言った。

「え?」

パク・ハがきょとんと聞き返した・・。

ー・・・そうだ・・・。
  ここは・・このヒトの家じゃ・・ないんだ・・。

それに気づくと・・
   ざわざわと騒ぐ胸を押さえつつ、
「あ・・
   そう・・ですよね・・。
  今日はありがとうございました!」
パク・ハが、作った笑顔で、なんとか声を出した。

結局、あのあとも、
  テヨンは何も聞かなかった。
急かすこともなく、
  ただずっと、隣にいてくれた。

肩のぬくもりも、
  手のひらの大きさも何もかも誰かと同じで・・
誰よりも安心して、
  パク・ハ自身、テヨンの横では何も考えず、ただ、落ち着いた気分になれていた・・。

テヨンが階段を下りるのを見送ってから・・
  がちゃりと、玄関の扉を閉めた、パク・ハ・・

がらんとした室内・・。

真っ暗な、家・・

 またも、いつものようにじんわりと熱をもつ、目をくるりと上げると・・

「そうだよ。
  あのヒトは、アイツじゃないんだから・・。
      比べちゃいけない。」

パク・ハが、自分に言い聞かせるように、
   頷いた・・。
~~
テヨンも、灯りのついた家を見上げると、
    呟いた・・。

「焦っちゃだめだ・・。
   彼女に声をかけられたんだから・・
 それだけで、満足なはずだろ?」

テヨンが、自分へと、言うと・・
   くるりと脚を後ろへと向け、歩き出した・・
~~
~~

世子の部屋では・・
  なにやら、大きな4人が、円になって、座りながら、頭を寄せていた・・。

ごほん!!!
ガクが威厳ある咳払いをしたのを皮切りに・・
  マンボ、チサン、ヨンスルが膝に肩をすくめ・・
ようやく意を決したマンボが、
   口を開いた・・。
「ほんとに・・」
自分を真剣に見つめる、世子イ・ガク、それにあとの二人を見ると、
  諦めたようなため息をつきつつ、マンボが話し始めた・・。

過去に行くことは可能かも知れないと言ったマンボ・・
  だが、そのときはまた・・歴史を変えてしまう可能性があると・・。

マンボの話では・・前回未来にいった後・・
    すでに、自分たちの手で変えてしまったという歴史・・

歴史を変え、
   世子をまた危険にさらすかもしれないという上で過去へと戻る方法とは・・

本当に、時空はまた超えていけるというのか・・

「いいですか? 
  何も根拠はないですが・・・

最初、私たちが時空を越えた夜・・
 あの時、時空を超えた瞬間は・・
   まさに邸下の玉体が、危険に直面された時・・なのです・・。」

その、マンボの言葉に・・
  最後の結婚式を思い浮かべたイ・ガク・・

口を開こうとするまえに・・

「もちろん、それだけが時空を超えるヒントだとは思っていません・・。

実は・・未来へいった後、
  必死で帰る方法を模索していた最中・・色々と調べてみたのですが・・・

その時は、特に関係ないことかと思い、邸下にお伝えすべきことではないと判断いたしましたが・・」
つらつらと唇を尖らせつつ自分の顎を撫でるマンボにしびれをきらしたイ・ガクが、
  肩を揺らせて急かした。

「前置きはなんでもよい!
   知ってること全てを早く話せ!!」

その言葉に、慌てて頭を下げると、

「はい・・邸下・・。

 あの日・・ちょうど満月が過ぎたあの、馬で逃げていた最中・・
   私は月の光を見たのです。

そして、それは一瞬のうちに暗く影に覆われ・・隠れる瞬間も、目にしたのです・・。

つまり・・我々の今暮らす・・この時代・・・
  ちょうどあの日辺りに・・『皆既月食』というものがあったはずなのです・・。」
ゆっくりと言葉を改めて臣下らしくもどすと、
   マンボが話し始めた。

「「「怪奇??かいき・・げ・・??」」」
三人が首を捻ったが、
  世子が焦らすように聞いた。

「それがどうした?」

「はい。邸下・・恐れ多くも、足らぬ言葉で続けさせていただきます。

皆既月食については、
   古来よりそれについて触れられた文書を読み、学んだこともありましたが、
     300年後の常識として知られることは・・

月食とは、太陽・・月・・それから地球・・
  あ。地球とはつまり、この私たちの暮らす地とは、長く広くどこまでも続き・・果ては一つの球体であるという考えなのですが・・

それらが、直線上に並び、
  太陽と月の間に、この地球が入った瞬間起こるものだと言うのです・・。

古来より、不吉だと禮(礼:儀式)を行ってきた、太陽が隠され闇に覆われるという、あの日食もまた、
  それと同様の考えの元、起こると未来では言われており・・

一つ違うとすれば、直線上に並ぶ位置が違い、

日食とは、地球から見て、月が太陽を隠すことを示す反面、

月食とは、先にも申し上げましたように、太陽と月の間に地球が入り、
  その地球の影が月を隠すのだというものなのです・・。」
手を使い、
  床に小さな駒を置いて説明したマンボの言葉を・・
「「「・・・・。」」」
真剣に聞いていた三人ではあるが、
  マンボの話している話が一体何を示すことなのかがさっぱり分からず、
眉間に皺を寄せると、
   互に顔を見合わせて、首をかしげた。

「今回・・、時空を超えて300年もの後の世界・・
    未来への扉を開いたのは・・

おそらく、世子様の、世子嬪殺害の全貌解明への強い想いと、
  同じく、世子様を思うが故に、世子嬪殺害というシナリオを描かれた(・・思いっきり現代風(笑))
    義妹様ご自身の想いが交差し・・

その想いが月(王妃を表す象徴)を隠した月食のあの日・・

天の御心を得て、
   時空を超えることになったのかもしれません・・。

そしてその天の御心は・・
 義妹様の強い想いが、
  300年もの後に出会われるはずだったパク・ハ様とヨン・テヨンという人物の間に、
    同じ悲しみを繰り返させぬため、
         動かされたのかもしれません・・。

我々は結果的に、
  今から300年も後の世界へ行き、パク・ハヌイの存在を知った。
そして、パクハヌイと心を結ばれたことで、
  その姉であるセナ氏の本性を知った・・。
これにより、300年の時を超えるのきっかけとなった『世子嬪殺害事件』
  ・・本来の、邸下への無償の愛をお捧げになられ、
      自らを犠牲にすることで世子様を守られた世子嬪である四柱を持った義妹(世子嬪妹)様の
            死の真相を、知ることができた・・。

あの日・・『月食』が起こっていたとすれば、
   それは太陽(王を示す)との間に割って入った影が、 
         月(王妃を示す)を隠されたということ・・・。

ゆえに、天の定めた時の悪戯が過ぎると・・
  このように戻されてはしまいましたが、
隠された月を知ったことにより、
     影に邪魔された月食は終わりました・・。

もしも・・私の憶測が正しければ・・
 今度、プヨン義妹様を救うために時空を超えるとすれば・・また、このような月と太陽の現象が起こる時、
   その扉は開かれるのだと思うのです・・・。」
マンボの言葉が、
   静かに途切れた・・。

それにより・・
  静かに聞いていたイ・ガクの方を見つめた三人・・
    
「邸下・・
  しかし小臣(自分を遜って王や世子の前でいう言葉)恐れ多くも
      どうしてもご進言させていただきたい旨がございます・・。」
マンボが、頭を深く下げ、言葉を付け加えた。

「未来へいくのと、
   過去へ戻ることは、違います!

恐らく・・
  過去へと戻れば、その時点から、歴史は動き始め・・
 未来は、それに基づいて、流れるように築かれていくことでしょう・・。

なので・・

未来へ行ったように、戻ろうと思っても元の現在に流れる時を超えて戻れるものでもありませんし・・
  また、戻るとしても、それが果たして同じ未来になっているのかは、
    誰にもわかりません・・。

未来を多分に変えてしまう運命も、もってしまうということを・・
  恐れ多くもまことに非礼にもご忠告させていただくことを、
      御心へと、お留めいただきたいと思います・・。」
ー過去へ行くということは・・
   世子殺害の陰謀を目論む、反対勢力もいる中へ戻るということ・・

そしてさらに言えば・・
  300年後の未来で見た歴史は・・

   今回処罰されたムチャン君が・・・ー
頭を床に伏せたマンボの手が、震えた。
唇が、きゅっと結ばれた・・。

例えそれでも・・
  イ・ガクの意思は変わらぬと知った上でマンボは言ったが・・

  こく。

予想通り、大きく、威厳たっぷりの表情で、頷いたイ・ガク・・

「だが・・
  どうしてもこのままでは終われぬ・・。

夢に見るのだ・・。その姿を・・
  誰よりも会いたいパク・ハと同じ目をした・・その姿を・・

考えればその想いが胸を締め付け・・
  見つめたことのなかったその姿は、うろ覚えに儚く消える・・  

このままでは会いたくて狂ってしまいそうで・・
会えることなら・・
   今すぐにでも、死を迎えても悔いはないほど胸が痛くて・・」

ガクの表情が痛々しくて・・・

三人の表情も同時に、
   辛そうに歪んだ。

「何より・・
  それほどの気持ちを持っていながら私を守ったあの者を想うと・・
       やりきれなく・・」
水晶のように綺麗な粒が、
   イ・ガクの片目に浮かんだ・・・。

すがるように、マンボを見たチサンとヨンスル・・

マンボもまた、そんな二人の視線に口を尖らせつつも・・
   目の前の世子の様子に、目を伏せて、唇をもごつかせた。

「お前たちの心配は分かった・・。
   私の選択が未来を変えると・・
      今・・この瞬間をも変える可能性があると・・
心に深く、留めよう・・。

だが・・
  彼女の想いが天に届いたというのであれば
   その彼女を救いたいと願う私の願いが届かぬはずはない・・。

今回の世子嬪殺害に繋がる陰謀で、朝廷だけでなく国は乱れた。
  民が皆、不安に揺れ、
     このままでは王への信用も失ってしまう・・。
どうしても・・
   本来の世子嬪を・・
  この国の未来の国母となるべきプヨンを・・その全ての運命を、
          元の位置に戻したいのだ。

方法があると言っただろう・・?

それはなんだ?
  どうすれば・・いいのだ・・?」

マンボへと、まっすぐに目を向けた世子に・・
  覚悟したように、深く、頭をつけて礼をしたマンボ・・。

その目をイ・ガクの方は真っ直ぐ見ないよう、下へと向けつつ、
     マンボが、言った。

「はい。
  小臣、一つだけ・・考えが、ございます。」

マンボの言葉を・・
   思わず、身を乗り出して、イガクが待った・・。
~~
ここ何日も、
   寝入れば、その瞬間から、夢ばかり、見た。

あの、にぎやかなソウルで、
   パク・ハと二人、笑いあう、イ・ガクとパク・ハ・・

イ・ガクは、現実での礼も言葉も忘れ、
  パク・ハと共に、笑っていた・・。

かと、
  思いきや・・

そんなイ・ガクを、
   切なそうに、パク・ハと同じ大きな目を、優しく細めて見つめるもう一人に・・、

イ・ガクは、気づいた・・。

鼻から下を美しい刺繍に彩られた布で・・隠したプヨン・・

見つめてはいるが、
   イ・ガクの方へと近づこうともしない・・。

ただ、優しげな、隣で幸せそうに笑うパク・ハと、
  同じ目をしたプヨン・・。

少し違うとすれば・・
  その目がどこか、切なく見えることか・・。

その瞳に気づいたイ・ガクはもう、袞龍袍(コンリョンボ)で・・
   隣で笑うパク・ハの姿は、なかった。

イ・ガクがプヨンの元へと駆け寄ろうとすると・・
  途端に、消える、プヨンの姿・・

いつも世子嬪の影に隠れていたその姿は・・
   思い浮かべようとしても・・儚く消える・・。

そんな姿を・・いつもイ・ガクは、
「・・・・。」
  黙ったまま、消えた先を・・見つめるのだった。
~~
「一つだと!??
  なんだ?
    過去へと戻る方法とは、なんなのだ?!」
いらだたちげに、イ・ガクが聞くと・・

はは~・・・

頭を床までこすりつけた3人・・

「はい・・・
  おそらく・・」

マンボの話し始めた言葉に・・
   一言も聞き逃さないといったイ・ガクが・・
    3人の間、割り込むようにして、中に入ると・・
   円形になった4人はさらに、身を寄せ合った・・。

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆

ドラマを見ていた時から気になっていた月食・・

月(王妃を示す象徴)を隠す月食・・
  それが示されているのかと、ぞくぞくしました★・・ドラマでは触れられませんでしたがね(笑)

楽しんでいただけたら嬉しいですヾ(*´∀`*)ノ


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~ Comment ~

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先ほど こちらを読ませていただきました!
月食 ポイントですよね。ドラマで触れていなかったのは 太陽と月のドラマを連想させてしまうからかしら?と 思ったりしていました。

続きがたのしみです。

アメーバでは
ゆりママですが こちらではmikaです。宜しくお願いいたします。

先ほど こちらを読ませていただきました!
月食 ポイントですよね。ドラマで触れていなかったのは 太陽と月のドラマを連想させてしまうからかしら?と 思ったりしていました。

続きがたのしみです。

アメーバでは
ゆりママですが こちらではmikaです。宜しくお願いいたします。

>mikaさん♪

こんばんは!!とってもコメ返が遅くなり、本当に本当に、ごめんんさい!!!!!ひ~~~~!!!!

そうそう♪月食(笑)詳しくは、現実にはあんなリング状になるのは日食以外あり得ないらしいですが・・・でも、ポイントですよね??ね??すっごく気になってたのに、ドラマでは最後スルーとなったので、少し残念でした♪でも、使わせていただきます♪

うんうん。ドラマで触れていなかったのは超視聴率取った話題ドラマを連想させて、史劇ドラマでも、違いをより強めるためかもしれないですね~★
ほんと、色々語りたいですね♪ありがとうございました♪

やっと♪

やっと読めました♪( 〃▽〃)
屋根裏部屋、見れたのですが、なかなか読めなくて…

イガクを求めてしまうパクハと、テヨン越しにイガクを見ているのを知ってるテヨン…切ないですね…( ノД`)シクシク…
でもパクハの気持ちも分かるんですよ!
イガクとテヨンは違うって言い聞かせても、ふとした仕草や言葉が、また思い出させる(。´Д⊂)
テヨンの優しさも又きゅんとさせてくれますし☆
続き楽しみです♪
それにドラマのアメリカの市場でリンゴぶつけちゃったシーン、私もあれでテムの立場が悪くなるかと思ってたのにテムしか思い出さず、パクハは、思い出す事なく終わってしまいましたよね!
あれは少し残念でした、、、(。>д<)
あれは、ある意味初めてテヨンが一目惚れした場面でもあったので☆

ご返信ありがとうございます

タムナも大好きですが、屋根部屋の皇太子も大好きな作品で、ドラマのラストの続きを連想しながら拝見させて頂きました~!!!(*^^*)

プヨンの切ない想いに、何度泣いたことか・・(;_q)
切なすぎて、死ぬ前に世子にどうにか気づいてほしかったと思ったものです。
ですので、作品の今後の続きをとても楽しみにお待ちしておりますね~!!!
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