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#タムナ★本編『一緒がいい』

#第1話。パク・キュの決意

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タムナ」のパク・キュとボジンの恋・・
ドラマでは、きれいに終わっていましたが、気になって気になって・・・

シーズン2、やってくれないかな~~と願う反面、
視聴率の関係などからも、無理かも・・・と。

それならば。。と、
初めて、妄想の世界で続きを書いてみちゃった、初めての作品(●´艸`)ヾ

最終回まで続けようと描きたい反面、
  読み返すと最初の妄想劇の描写少なさに唖然・・

ちっが~う!!やっぱり我慢できない!!!

と、いうわけで、

ごめんね。こちらもやっぱり修正加えます。
  復習がてら再度見つつ、*本同様最終回までいこうと思います。

先の長い話です。
2014年までにいけるかな?

*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆のあ*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆


「タムナ~love in the Island~」
一緒がいい☆第1話ーパク・キュの決意


ざわざわ・・
   ざざーー・・・

ざざーーーーーーーーー・・・

風がとても強かった。
その風が運んでくるように、
 白い波を立て、
    次々に手前へ、手前へと、押し寄せてくる冷たい海の水・・・
真っ暗な中、
  月の光がその波に乗り、押し寄せる一歩先に、
一つになった、
   小さな影が、見えた。

草木が揺れる。
   波の音が、激しく聞こえる・・

冷たく全身に当たる風に、
   その手が・・・
     身体が・・震えた。

重みなど、一切感じないまま、
   切られた男を波打ち際より少しだけ、離れた地まで、引きずって運んだ一人の娘・・

意識のない、目を閉じたままの男を優しく横たえて初めて、
   なぜ歩けていたのかが不思議なまでに、全身の力が、抜けた。
~~ 
見えなくなった男の姿に、
  言い知れぬ不安を感じ・・

離れた船の上を駆け、
  探して・・その姿をようやく見つけた時・・
    船の端に追いやられ・・
      大きな刀によって、この男が・・・
~~
「っキヤンダリ!!!!!!!!」

ボジンが目を見開き、
   叫んだ瞬間・・
~~
  切られた瞬間を、見た。

     切られる瞬間を・・見た。

それから・・
   切られた男が、船から海へと投げ出された瞬間を・・見た。

「っっっっ!!!!!!!!!!」
息が、できなかった。
  音が、消えた。
海に消えた男以外の何も見えず、
   何も・・聞こえなくなっていた。

っぼん!!!!!!
考える前に
  気づけば自分も海へと続いて飛び込んだ・・この娘・・
飛び込むなり・・
  月の光だけの差し込む、全身を巻き込むように呑み込む冷たい水の中・・
まるで、引き寄せられるように・・
  その沈んでいく男の手だけを・・求めて手を伸ばし・・
   その男の手を
      娘の手は、思い切り掴んだ。

男と女の手が、
  光もない・・ただ一筋の月あかりだけの差し込む暗闇の水の中
    がっしりと一つに繋がれると・・
そのまま、男を抱きしめ・・・
  娘はまるで人魚のように、この自分よりもずっと大きな男の身体を支え、
    わずかな光の差し込む先・・・
     水面へと向かって、上がっていった・・。
~~
出会いは奇妙で・・
    本来なら出会うはずもなかった二人だった。

奇跡にも近い、
   ありえないような形で出会った二人、だということも、出来るかもしれない。

一人は本土、漢陽の地から、
  隠密裏に王の御命を受け、
このタムナという流刑の地へとやってきた男、
   家柄も由緒正しきパク家17代目、パク・キュ。

高い鼻に、
  切れ長の目。

背の高い男たちを並べても、頭一個はさらに上に見えるという、すらりと伸びた長身。

女性の誰もを虜にしてしまいそうな、この男の容姿だったが・・・
(だからなのか。
  流刑理由は女癖(爆))

家柄が由緒正しいというのももちろんだが、
  この男がこの若さにして、暗行御史(アメンオサ;암행어사・王の密命を受け、身分を隠して調査する役人)として、
    隠密裏に、この島へと派遣されたには、理由があった。

この男、その容姿、家柄だけではなく、
  真面目一徹、眉目秀麗、質実剛健、完全無欠・・・という噂が立つほど、
    その見た目も仕事も、天から二物以上のものを賜った、男。

両班が受ける、最難関試験である科挙を荘元(主席合格)で通り、
      剣術武術も優れたもの。
 その腕前は、王の命も救ったことのある程、王からも信頼のおける男・・であったのである。
(質実剛健・・飾り気がなく真面目で、心も身体も、強く逞しいこと。)

だが、その実、
 何不自由なく、息子を溺愛する母の元育った為でもあるのか・・
   自覚はなかったが、自尊心、自負心に、気位も、
      実に、高い男でも、あった。

そんな、順風満帆だったこの男が、
  王命によりこの地に足を踏み入れて初めて、
      自身とは決して交われぬ種類の人種がいるのだと、知った。

小汚い身なり、見たこともない、習慣に、
     聞いたこともない、下品な物言い。
そして身分高い両班であるキュに対しても、
   尊敬も、媚びへつらいもない、生意気な者たち・・。

その中でも、
  キュを、最高に苛立たせる娘こそが、

今・・海の底・・真っ赤な血の流れる水を分け
   この手を取った、運命の相手・・
    このタムナという島で生まれ、
 海女としての人生しか許されることのない運命の元育ってきた、
      チャン・ボジンである。

本土と流刑の地。

両班(ヤンバン)の中でも最高の家柄に、
    科挙で荘元(主席合格)を取るという程の優秀な男、パク・キュと、
海女という女が社会を切り盛りするこのタムナの島で、
 その海女の中では最高の地位である、大上軍(テサングン)の娘でありながら、
   海女としても落ちこぼれて全く役に立たない、チャン・ボジン。

あまりに違うこの二人が、出会った。

その手が結ばれるまでには・・
  そこにもう一人、出会ったこれまた奇異の運命の男の存在も、加わった。
 
ちょうどパク・キュと同くして、
   この地に流れついた金色の男、ウィリアム。

二人の手が、
  今海の底で繋がるまでに、運命が後押しするように、
 
まるで最初から、決まっていたかのように、
     この島で出会った、三人・・。

素直になれない男、自尊心の強かった男は、
  自身の何よりも、この仔馬のようにはちゃめちゃで、危なっかしい娘、ボジンという女に、
    生まれて初めて、興味を向けた。

ウィリアムの心配ばかりして、
 口を開けばウィリアムの名を呼ぶボジンという娘の姿を、

子女としての恥じらいもなにもない、
  天真爛漫なこの娘の姿を、

気づけばいつも目で追い、
      気づいた頃には自尊心すら捨て、
 自身の方へと向けたいと、思うようになっていた。

自分とは違い、
  素直にボジンへと、柔らかい笑顔を向けるウィリアム。

生まれて初めて感じる胸の痛みはどうしようもなく、
  だからといって、
    関わったこともなかった女の扱いなど、知るはずもない。

漢陽と言う地では、今まで思うがままの人生だったキュともあろう者が、
  タムナという地では、自分が、非力だと思った。

非力で・・
  何よりも・・ただ、一人の娘を、
     自分の方へと向かせることをただ、望むことしか、できなかった。

非力だからこそ、ただ、
  自分の生命をかけたとしても・・

危なっかしい、
   一人の娘を、守ってやれたらそれでいいと思った。

~~
ーあと少しで、ようやくソリン商団との決着がつく・・。
   ・・・この戦いが終わったら・・。

真っ暗な中、
   目を閉じたまま・・

先ほどまでの、船に乗り込んで敵を追い詰めた所まで、
                 思い浮かべたキュ・・

ザシュッ!!!!!

追い詰められた後・・・相手の剣先が・・
   考えていたよりも一瞬速くキュの胸を捉えた!!!!!!

「っ!!!!!!!!!」

瞬間・・
  痛みというよりも先に・・
      一人の顔が、浮かんだ。

ー自分の危険よりも、
  ウィリアムの心配ばかり、していた馬鹿な女・・

バカみたいに怒って、
   笑って・・

それから、顔を潰して泣いた       
(拉致されたシーンで、助けに入ったキュに泣きついたボジンの顔)

そんなチャン・ボジンの顔が・・
~~
どうしていいのか、わからなかった。
   どうしたらいいのか、わからなかった・・。

眠ったように目を閉じたままのキュが、怖くて・・

 今この周りの暗闇が・・
    この周りに吹く、強い風が・・

横たわったままのキュを、
   起こすことなく、連れ去ってしまうのが、ただ、怖くて・・・

手が、震えた。
 全身、震えていた。

だが、
  なんの感覚もないままに、
起きて欲しくて、
  ただ、目を開いて欲しくて・・・

 キュの頬を、
   その首元を、数度、叩いてみた・・。
  
「うぅ・・オットッケ(どうしよう)・・

ソルムンデ婆・・・         (ソルムンデ婆・・ボジン達海女を守る海の神)

キヤンダリをどうかお願いです!!!!
      助けてください!!!」

暗闇の中、
  波の音、風の音に混じって、
   息も切れ切れに、
      途切れそうな高い声が響いた。

怖かった。
  ただただ、怖かった。

今ここにいるキュが消えてしまったら・・
  手の届かぬどこかへと、
     行ってしまったら・・・

「うぅ・・・」
全身びっしょりと濡れ、
   月の光によって、闇の中、艶々と映し出される、二人の顔・・

その目からは、
   止めどなく濡れた頬に、  
        さらに月の光が、歪んでは流れていく・・

目を開けて欲しかった。
   
ー今まで・・うぅん・・
     ほんのさっきまで・・こっちを見てくれる目が、ここにあったのに・・。

う・・
  あ・・あぁ・・・

泣きたくないのに・・
   泣きたくはないのに、

自分の方を見てくれることなく、
   閉じられた目を見ると・・

胸を締め付ける痛みと、
  不安と、とぎれとぎれの息に混じって、
    ボジン一人の、嗚咽が漏れる・・。

先ほど海から上がったまま、
   全身にまとわりついた濡れて重みを持った服・・

にも関わらず、
  まるで失ってしまうかもしれない恐怖から、感覚すべてがなくなったかのように・・

細い手で、無我夢中でその襟元を握りめた相手の感覚が、
    今にも抜け落ちてしまいそうで・・

出る限りの声を、絞り出した。

「キヤンダリ・・・
   キヤンダリ・・!!!!」

ーどうしよう・・・
  どうしたらいい・・・・??

誰でもいい。
   ソルムンデ婆・・
     この世で一番偉い王様・・
誰でもいいから・・・
   とにかく今、ここで、
     パク・キュを助けてほしかった!!!!!

ー助けて!!!!!

声にならない声が胸を打ち・・
   生まれて初めて感じる感情に、息ができなかった・・。

ぺちぺちと・・
   何度頬を叩いてみても・・目を開かない・・キュ・・。

ボジンは頬を支えると・・・

「!・・・!!!!!!」
思い切り、息を、その唇へと、吹き込んだ。
  ぴったりと沿う、自身の唇を通して・・・

はぁ・・
   はぁっ・・

はぁ・・・・

ーどうしても、嫌!!!!
  どうしても、嫌だった!!!!!

キュが、このままこっちを見てくれないなんて!!!!!

キュにこのまま・・
    なにも言えないなんて・・・!!!!

  ボジンの目にまた、熱くやけどしそうな涙が溢れてきたが・・・

!!!!!!!
   ぴっとりとまた、唇へと唇を重ねると、
     思い切り、息を吹き込んだ。

1回・・
   2回・・・。

これが・・・
   考えてみれば、初めてのボジンからの口づけだった。

海で溺れたときに、空気を入れるように教わった方法。。

怖くて怖くて・・
   とにかく、怖くて・・

無我夢中で、吹き込んだ。
は・・
  はぁ・・・

はぁ・・・・

「キヤンダリ・・・」

息が苦しくて、
   苦しくて、
胸が痛すぎて、どうにかなりそうだった・・・
なのに・・頬に触れてもまだ目は、開かなかった・・。
「あ・・
   あぁ・・っ!!!
 キヤンダリ!!!!!!!」

ボジンの手が、
  頬からキュの胸元へと下がった・・

瞬間・・
  生暖かな感触と・・

ボジンの目に見えた・・
    自身の手についた、傷ついたパク・キュの真っ赤な血・・・

「う・・うぇ・・・(泣)
あぁっ!!!
   あぁぁっ!!!!!!!」

堪えていた栓が抜き出たように・・
  ボジンの中で、感情が溢れ出てしまった・・。

ボジンの目が、
   口が、
  くしゃくしゃに歪み、溢れ出した声は、抑えられなかった・・。

ー血が!!!!
   血が!!!!!!

必死に視界を遮る涙を堪えながら、
   傷口から漏れ出た血を拭い取ろうとしたボジン・・

ぅあっ!!
   あっ!!!!ぅあぁぁんっ・・(泣)

息を伝って漏れてくる声を絞り出しながら・・
震える手・・
  うまく力の入らない手で、
   必死に傷口を布で拭き・・
       血を消そうとするのに・・・

ー消えない!!!!!!

「キヤンダリ!!!!!!」

最後の願いで、
  最後の願いで、
パク・キュに近づき、その頬を、もう一度叩いた。

「こんな風に死んじゃダメ!!!
    ・・このまま死んじゃ・・・」

あぁぁぁん・・っ!!(泣)

頬を叩きながら、
  そう言ったボジン・・・ 

「まだ好きだって、伝えてないのに・・・」
ぼんやりと・・
  ボジンの口から・・言葉が漏れてきた・・。

そう・・
   伝えてないのに・・・
「キヤンダリ!!!!」

ーなんて馬鹿だったんだ!!!!!
   伝えてなかったのに!!!!

なんて馬鹿なんだ!!!!
    聞かなきゃいけないのに!!!!!

「キヤンダリーーー!!!!!」
これ以上ない程、
   胸の奥から、キュを呼んだ。

出会った時からボジンだけが呼んできた・・
   その呼び名で・・

ー起きて!!!
  起きてよ!!!!!

目を覚まして、もう1度こっちを見てよ!!!!

胸が痛くて、どうにかなってしまいそうだった。
どうしようもない不安と、
     何もできないいたたまれなさと・・
すぐ傍にいた・・
   何よりも大切だった人が・・
     消えてしまうような恐怖で・・・

ボジンは思わず、パク・キュの胸を叩いた。
  思い切り、拳でその胸を、打った。

・・・その時・・

ぶふっ・・ぶふっ・・・!!!!
   ごほっ!ごほっ!!!
 
ごほっ!!!!!!

ひゅーーーーーーーッ・・

ただ、目を閉じて動かなかったキュが水を吹き出し・・
    思い切り咳き込むと、ボジンの手のあるキュの胸を揺らせながら、
息を吸った・・。
~~
「・・・・キヤンダリ・・・・」
・・大きな目を、
   さらに開いて、呆然とキュを見たボジン・・・
~~
ヒュ~・・・
  はぁっ!!はっ!!!!!
思いっきり息を吸い込むと、

「・・・・・。」

ザザン・・・ザザ・・・
遠くに波の音、風や土のかすかな感触を
とらえながら、
  パク・キュの目が・・・開いた。

「・・キアンダリ」
ただ、信じられないものでも見るように、
    その顔を見つめたボジン・・

「マンアジ(仔馬)・・」

キュの瞳にも、
   呆然としたボジンが映り・・・

っあ・・
 何も考えずに起き上がろうとした瞬間に、
   胸に受けた痛みに顔を歪ませたが・・

キュをただ、見つめるボジンに向かい・・
   起き上がった・・キュ・・・

「・・・・・。」
疲れきったように見えるキュではあったが、
  先程までどんなに望んでも開かなかった目が、
今、じっと、
   ボジンの方を、見つめ返していた・・。
  ~~
敵の刃先が胸を打ち、
   その衝撃で、海へと落ちていく中・・・

ただ・・・しまったと思った。。
 胸にあったのは・・
      ただひとつの心残りだけ・・
今、
  目の前に映る・・・ボジンのこと。

海に落ち・・
   目を閉じた闇の中・・・、
  
 もうだめなのかと・・
今度こそ諦めかけていたボジンという存在・・・。

今まで・・
  どんなに自分の気持ちに気づかぬふりをしても、
     抑えようとしても、
       忘れようとしても、
  振り切れなかった、その存在・・。

全てが思い通りに進み、こなし、
    生きてきた、このパク・キュでさえ、
       どうすることもできなかった、
         ボジンへの想い・・・。
隠しても隠しても、
   勝手にあふれ出す想いにだけは、自分自身でさえ、蓋もできず、
隠しきれない気持ちは
     自分でも気づかぬうちに、
       自身の表情に出てしまって・・・
表情のない男だと、
   つまらぬ男だと、言われてきたのが・・
嘘のように、
  隠しても隠せず、
    もがいても、逃げ切ることができず、

ただ、その存在だけを、
  目で追っていた。
~~
キュの目が、
   言葉もなく、しゃくりあげて自身を見つめる、ボジンの姿を、映した。

「・・・・・。」
全身を急に襲ってきた疲労感と・・
   胸の痛みと・・

言い切れぬ程の重みが、キュの身体中を動かぬよう縛り付けようとしていたが・・

キュは、
  ぼんやりと見つめたままのボジンがようやく、
 そこに今いる、ボジンだと認識すると・・・

重みのかかった腕で・・
   なぜだか泣いている、ボジンの乱れた髪を、
     優しくそっと・・すくい上げた・・・。
~~
ー・・・ボジンがウィリアムといるのが嫌だった。
      ウィリアムの元へなど、行かせたくなかった。

    ウィリアムといると、笑顔になる、
           それが、悔しかった。
ボジン・・

  ボジン・・
   ボジン・・・・・
もしも叶うなら・・・
もしも、
  ひとつだけ願いを叶えられるとしたら・・・
私の願いは・・・
~~
目を覚ましたパク・キュの前のボジンは泣いていた。
乱れた髪をすくい上げてやってもまだ、
    目にはたくさんの涙を溜めて、
      どうしようもなく悲しい顔をして・・
ーどうしたんだ・・?
    お前に・・何が・・あった?

そう、言葉で聞く代わりに・・
しゃくりあげるボジンの目の下の涙をそっと拭い・・
それから、
   珍しく何も抵抗も反抗もしないボジンの頭をなでて
     抱き締めた。
ー戦いが・・怖かったのか?
    もう・・大丈夫だから・・。
そう言って抱きしめて、
  今、何だか分からぬ、ボジンの不安を、
    落ち着けてやろうと、思った。
言葉にはできなかったが、
   抱きしめてやることで、不安を拭ってやりたいと、思ったのだ・・。

だが瞬間・・
  ぎゅ!!!!!!!!

抱きしめたボジンの手が
  キュの背中を握り締め・・

強く・・抱きしめられた、キュ・・・

・・・・はぁ・・・。
  キュから、深い、息が漏れた。

まだ、しゃくりあげながら、
  ボジンはきゅっと、キュにしがみついて、離れない・・。

「・・・・。」

キュも黙って、
  その背を可能な限りの力で・・
    弱々しいながらも・・抱きしめ返した。

ーずっとずっと、
   こうして胸の中へ入れたかったのだ。。。

傷む胸の痛みなど考えられないくらい、
     パク・キュの心は穏やかだった。
言い表せぬくらい、
   胸の奥底から、暖かいものが、広がってくるようだった・・・。

ずっと・・・
   ずっと・・・

  手に入れたくても入れられない、
     どうして望んだとしても
         得ることのできなかった、
    初めてのものが、
  今、
     胸の中で、自分に
         すがりついているのだから・・

「もう・・私を置いてどこにも行かないで・・!!」

初めは状況がよくつかめなかったパク・キュの耳に
      勢いよく入ってきたボジンの必死の言葉。

・・っひく!!!
  しゃくりあげるボジン・・

ー・・・が何と言った?
思わずボジンをもっと強く、抱き締めた。

重く感じる身体が、
   痛みも感じないくらい
    今の言葉は、幻なんじゃないかと思うくらい、
周りには何もなく、
    ボジンの言葉しか、耳には入らず、
 ボジンの身体のぎゅっとしがみついた感触しか、
    今、キュに感じられるものは、なかった・・・。

「わかった・・?!
   もう・・どこにも行かないでよ!!?」


肩を震わせながら、
   わざといつもらしく、強がって言うボジンを・・・
 心から・・・
      離したくないと思った。

~~
~それから・・・

王へは無事、書簡にて報告を済ませたパク・キュ。

ソリンの策略を見事阻止したパク・キュへの功績が称えられ、
王は、王自ら、傷の治るまでの休養と、その間に必要となる物資支給、生活に必要な費用、
なんでも要請するようパク・キュへ伝えさせた。

(王命を無事終えたパク・キュは、
漢陽に戻って、特別な警護と待遇のもと、
休養するようにと最初、王には言われたが、
このタムナでの自然の元、休養したいと申し出て、タムナに残ることに。

王はパク・キュを呼び戻し、昇級させるとともに、側へと置きたがったのだが、
重傷を負ってまで王命と祖国の危機を救ったパク・キュの意見を尊重することにしたのだ。

これは、時の王、仁祖(インジョ)という気難しく言いだしたらきかぬ王にとっては・・
     異例のことでもあった。)
~~
パク・キュは、王から賜った巻物を、
  そっと懐に入れた。

そして、
「キアンダリ!!」
そう言って、遠くから走って自身を呼びに来たボジンの方へと、
   細めて笑う、優しい目を向けた・・。

「今・・何見てたの?」

何やら隠したものを覗き込むようにして、
  聞いてきたボジン・・

キュが、
っち!!!
 はしたなくも、男の上衣の袖に簡単に触れようとするボジンに・・ 
     顔を顰めて、いつものようにボジンを怒る風に、舌を鳴らした。

「・・・・・。」
ぷっくりとした唇を尖らせ、
  肩をすくめてキュを見上げた、ボジン・・

キュが、腕を後ろに回し、
  背を伸ばすと、

上からボジンを見下ろすようにして、
  勝ち誇ったように、その唇の端を、上げた。

そんなキュの様子に諦めたように離れると、
「母さんが呼んでる♪」
少し先を、
  キュの方を振り返りながら歩いて行ったボジン・・

キュが、ゆっくりと歩き出した。

懐に入れた巻物は、
  そっとキュの胸に、収めた。

ーボジンにはいつかは、言わなければ・・。

そうは思ったが・・

ー今は・・

キュは、笑って走り出したボジンを見るなり、
   追いかけるようにして、腕を後ろに組んだまま、その脚を早めた。
これからの話は今は、一切せず、
   今まで通り、ボジンの居候になることを決めていたからだ。

自身を見るボジンの表情に・・
  思わず、キュの口元が、緩む・・・

ーなんといっても、
  アイツが・・

キュが、
  追いつくように、いつもは急がない脚を、急がせた。  
(両班は、どんなことがあっても慌てたり急がないのが、礼儀作法だったそうで・・)

ーウィリアムとどこかへ離れていくとばかり思っていた仔馬(マンアジ)が、
  ついに自分と、
   このパク・キュから離れたくないと言ってきたのだ!
キュの口元は、
  ついに隠しきれない程、弧を描いて上へと上がった。

そんなキュの顔を、勝ち誇った顔に勘違いしたボジン・・
  すぐ隣に歩いてきたキュの顔は、
    憎たらしいまでに、上の方にある・・。
そんなキュを見たボジンは
       唇を尖らせて負けじと背伸びして見せた・・・

ーあぁ。
   愛しいとは、こういうものか。

弧を描いたまま、
   キュが、心の中で、呟いた。

ーこいつを・・
   目の前の、こいつを、ひとときも離れたくない。
  離したくもないのだ。

上の方で偉そうな顔をしていたキュが、
  傷口が痛むふりをして、ふらついてみせると、
 慌てて駆け寄ってきたボジン・・

心配そうに眉を下げてキュを支え、見つめたボジンに向かって、
  その両腕にしがみつきながら、してやったりとばかりに笑みを向けたキュ・・

「もぉっ!」
ボジンがキュを殴る真似をして手を振り上げたが・・
  笑ったキュは、簡単にその手を掴んでしまった。

ふざけ合いながら、
   二人の影が、重なって歩く・・。

王からの許可は得たものの・・
 いずれ、漢陽には帰らなければならないパク・キュ。
   漢陽では、身分の差はどうしても軽んじることができない。

どうしても軽んじるどころか・・
  死罪にも当たる重罪・・
    極刑だ・・。
そうは知っていても、
  もはや、引き下がるという選択肢は、キュにはなかった。

不可能を可能にしてきた男、キュ。
  その男が、初めて心から求めたモノを、手に入れた・・

キュに、諦めるということなど、
  できるはずがなかった。
だからこそ・・
   この聖恩久しき王によって得た休養中に、
  何とか、策を練るしかなかった。

*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:*☆*:;;;:

初めての作品。
  大好きな、物語・・・。

再び、リメイク!!!
 ね?妄想劇に生まれ変わったでしょ?
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~ Comment ~

1. タムナに出会えて良かった

パク・キュとボジンに会いたくて最初から読み返そうと思いました。

初めてこちらへお邪魔したのがすご~く前の事に思えるくらい『タムナ』に嵌まってます。ドラマの本編も知らないのにどうして???って思うんですけど…。

やっぱり二人が大好きなんですよ。可愛いくて仕方ないんです。読んでると幸福になってくるんですよね。

それに「のあさん」の文章が好きです(ヨイショしてる訳じゃないですよ(笑) 心からです)。

番外編ではやっと一つになれたけど本編はまだまだ山あり谷ありで大変なんでしょうね(;_;)

でもハッピーエンドレスを楽しみにいつまでも応援しているので頑張ってください。

一話を読んだら何故かキュンとしてコメントしたくなりました。今頃すみません(^^;

2. Re:タムナに出会えて良かった

>ハルモニさん
嬉しいです!!!!とても。

すっごく嬉しいです!!!!(//∇//) テレテレ
ほんと。読み返していただけるだけでもうれしいのに、こうしてコメいただけて、しかも、2人の応援していただけて、私の大好きな2人を一緒に愛してもらってるようで、すごくうれしいです!!!
ありがとうございます!!!ハッピーエンドレスですよね(笑)頑張ります♪♪

3. 私も♪

12話につけてあったボタンをついつい・・・読み返しています。色んな想いを経て今の12話にたどり着いたのだと改めて。続きも楽しみだけれど、しっかり休養もとって、体調を整えて旅行に備えてくださいね。お土産話も楽しみにしてます。

4. Re:私も♪

>mugiさん
はい
ありがとうございます!!!+゚*。:゚+(人*´∀`)ウットリ+゚:。*゚+.
これを書いたときは、こんなに「タムナ」好きな方が集まってくれるとは思いもよりませんでした(笑)
まだまだ頑張ります!!

5. 結局。。

やっともらえたお休み、何をしよっかな~。どこ行こっかな~。といろいろ考えたけど、家から出るのが億劫で。。。やっぱり キアンダリに会いに来ちゃいました (#⌒∇⌒#)ゞ 準備万端!もうどこにも動かないよ~(-^□^-)

6. はじめまして

ずっとタムナの二次小説を探していました。やっと出会えて本当に嬉しいです。一つ一つ大切に読みますね書いて下さって有難うございます。

7. のあワールドへ

タムナは、TBSで夜中にやってたのを見ましたが、ちょっとうろ覚えです。
でも、のあさんの世界のタムナも素敵だろうなと、今から旅にでますね。

8. 遅くなりました・・!

のあさん、こんばんは。イケメンやら花男やらあちこち顔を出してます。やっと、「タムナ」に辿り着きました!これから読破していきますので、待ってて下さいね~。DVD見返しながら、やっぱり「キアンダリ」はかっこいいですね。身分の差これからどうなるのでしょう?次々・・行きますね!

9. ドキドキです。

はじめまして。
タムナの創作があったらいいなぁ~と ずっと思っていました。
素敵なお話に出逢う事が出来て、とっても嬉しいです。ありがとうございます。

10. 二人に会えて

はじめまして。
最近、タムナを見てはまってしまい、二人のその後の話が、読みたくて・・・・・・・   やっと見つけ毎日楽しく読ませていただいています。     これからもよろしくお願いします。

11. 無題

タムナを見終わりました。視聴率がよくないとのことで、あまり期待してなかったのですが、すごくはまってしまいました。続きが見たくて、これからお話を読ませていただこうと思います。どうぞよろしくお願いします♪

12. 無題

のあさんのタムナを読み、DVDを見てパクキュが、大好きになり何度も何度も読み返してました。これから楽しみです♪ありがとうございます☆

13. すごい!!!

この1話を読んだだけで、ドラマの1話~最終話までの流れが思い出すことができました♪(ドラマではウィリアムやソリンのお話に飽きてしまった部分もありましたが、のあさんのお話は程よく思い出すくらいなのでそこも、いいですね☆(笑))

そして、これから始まる二人のお話。楽しみにしています!!!(●´∀`●)

14. 無題

こんにちは。

パク・キュの心の切なさがしみてきます。
でも二人ともかわいいもんね!

これからも楽しみにしているので、おねがいします。

15. 思い出しましたよ!!

のあさん、こんばんは。
タムナはのあさんのお勧めで見始めたドラマで
あっという間にはまってしまいました。
復習も兼ねて新鮮な気持ちで読ませて頂きました。
キュとボジンのきゅーんとしたお話大好きです。

16. 楽しみにしてます~

お待ちしてました(^-^)/
すこーしタムナの世界が薄れていってたんですが、まるで新しく始まったタムナをまた見ているようてみごとに生き生きとよみがえってきました~☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
お話も、描写が細かくてすべて頭の中でのあさんのタムナワールドが広がっていきます\(//∇//)\~~
の~んびり更新でいいですのでこれからよろしくお願いします~

17. タムナ大好き!

韓国ドラマで一番大好きなタムナ。タムナのお話いつも楽しみにしています。パクキュとボジンの幸せを祈ってます。今後にわくわくしてます。

18. ありがとうございます!

のあさん、やっぱりタムナいいですね(=^ェ^=)

19. こんにちは!

ご無沙汰してます!!!!
元気に生きてます(^^)
このシーン、大好き~~~!!!!
DVDを見て、また感動してました~♪

やってまいりました!

わ〜い♪
新しいブログにお邪魔しました。

これからも作品を楽しみにしています。
(=^ェ^=)

Re: やってまいりました!

>からにゃんさん
いらっしゃい(笑)まだまだ全然メニューの揃っていないカフェですが、
   どうぞ寛いでいただける場になるよう、頑張ります♪

ありがとうございました♪

更に素敵

すごーく良かったです!
またタムナのDVD見たくなってきました。。
更に素敵な妄想作品になってて嬉しいです。これからまた読めるなんて楽しみが増えました*\(^o^)/*

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