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 ←★第2話。牡丹花 →★第3話。それぞれの想い
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#番外編★短編『君に誓って』完結

#短編★妄想劇『君に誓って・・』1

 ←★第2話。牡丹花 →★第3話。それぞれの想い
大きな太い木でできた、義禁府の門があった。

その外を守る四名の門番の内・・
   一人が判義禁府事が戻ってきたのを確認すると・・
     その、大きな門を開いた。

若く、それでいて機転の利く新しい判義禁府事は・・
  同時にとても美しいとも、有名であった。

「おかえりなさいませ!!」

門番がそう言って声をかけると、
 黙ってその門番を見た後、
   頷いて中へと入った新判義禁府事・・
「何か変わったことはなかったか?」
門番へと聞いたが、

「はっはい!!!!
    何も問題、ありませんでしたっ!!!!」
つい、その若い、容姿端麗にして、頭脳明晰、まさに、紫電清霜とは彼のことを総称するかのような、
   目の前の男に、答えるだけで緊張し、身を引き締めると、
     思い切り声を張り上げて、答えた。
(紫電清霜・・・紫の稲妻のように光り輝き、白く清い霜のようにきりっとひきしまっていること。
        人に使う場合は、人がすぐれて、光り輝き、節操の硬い形容)

「っふ・・
   そうか。ご苦労」

その答えに、片方の口だけを上げると、
       そのまま入って行ったキュ・・

「・・・・・っ」
女でなくとも、その胸は、どきんと一瞬高鳴りを覚えた・・。      (・・・・。)

判義禁府事が新たに就任したのは、つい先日のことだった。

若い男だという先に入った情報で、
  あの、難しい王の寵愛を受けたという噂から、どんな男だろうと義禁府内は沸き立ったが・・

それがパク・キュだと知った者たちはみな、
    歓喜の声を上げた。
彼が都事としていた時代、どのように優れているか、皆知っていたからだ。
  それとともに、どれほど彼が清廉潔白で、
     仕事にはとことん前向きで・・
          どんな難事件でも、徹底的に厳しく調べ上げるのだが・・

残念ながら、歴代上層部に伸し上がる男の器とは違い、
  面白味には欠ける男だとも・・・
           知っていた。
・・前判義禁府事であるイ・ソンジュもそうではあったのだが・・
   身分高い男なら、誰もが知る、妓房での会合をよしとせず、
     決して情報を得るための潜入以外は、立ち入りもしようとはしなかったからだ。  

(でしょうね。・・王命でタムナに入ったときの理由が笑えるね)

あまりの真面目さに、部下である、義禁府羅将たちは言った。

「や~・・もったいない。
   俺があの容姿にあの才能・・そしてあのパク家に生まれた男だとしたら・・
    どんなに女をはべらせることができるかもしれんのに・・。」          (・・・。)

呟いた男に、
   もう一人の男が笑って答えた。

「そんなお前だから、女運が悪いんだろうよ!!!

  でも聞いたか?
    そんな判義禁府事さまが・・結婚されたんだと!!!!」

「「「「「・・・・・・っ!!!?????」」」」」

・・・いや、男なら、しかもあの年の家柄も良いキュのことだ。
   結婚くらい、するだろう・・
     嫌でも、しなければならないだろう・・

そもそも、判義禁府事とは、官位でいうと、従1品。
    正直キュの年齢でこの地位に就くものはおらず、異例も異例、大大大抜擢、といったところだろう。
(ほんとすっごーーーい!!!!)

となれば、当然婚礼話に火はつくもの。
  妾でもいいからという話も、少なくはないはずだ。

にも関わらず羅将たちがその、地位ではなく、
    結婚に、ここまで驚くにも・・理由があった・・。

「どんな家柄の令嬢だ?」

  「それよりも、どんなに綺麗な娘だろう?」

「いやいやいや・・・みんな落ち着け。違うだろう・・。 
     問題は、そこじゃない・・。」                  (じゃあどこだ・・?)

興奮気味に、囁き合う友の間を割ると、
   一人の男・・一人だけ、姿が違うのは、
彼が都事だからなのだが、髭を蓄えた男が、目をらんらんとさせながら、聞いた。

「キュ様が女といるところを・・  
   想像できるか?」        (戦って仕事するとこしか見てなかったら想像、できないかもね)

その言葉に・・
   キュが都事だった時代から、厳しく、容赦のない調査に徹夜を何日続けても平然としていたキュを思い出すと・・

皆が一様に・・

ふるふるふる・・・
   首を、振った。

「剣には誰よりも長けるキュ様なのは周知の事実だが・・
   女の扱いを知っていると思うか・・?」                (・・・・・(苦笑))

ふるふるふる。
   皆が今度も、首を振った。

「そもそも・・
  誰よりも勉学に励まれてきたキュ様ではあるが・・・
   俺らの知るような性典を・・
        読んだことがあると思うか??」            (・・・・・(爆笑))
最後の質問には・・
   皆が一様に顔を合わせ・・ 
     笑いを隠しながらも・・

ふるふるふるふる!!!!!
    思い切り、その顔を振った。

「ふーむ。
   これはゆゆしき問題だ。」

髭をふっさりと蓄えた都事が髭を触りながら言うと・・

他の羅将たちも、面白がって、寄ってきた。
「でも、当然家門における婚礼のシキタリくらいは、
   知ってるだろ?
ほら・・その・・
   なんだ・・夜の・・・」
男の言葉に、さらに盛り上がるのは、
   顔・頭・武道・地位・そしてお家柄まで、すべてが整ったキュに対しての、多少なりとものやっかみも
あってのことだろうが・・

「そぉんなもの・・
   知識でもなんでもないわ!!!!

 シキタリだと?
   家門のためだと?
 夫婦になったからにゃ、正妻であろうが妾であろうが、
   男がその方面に長けてなけりゃ~話にならんっ!!!」    (いやいや、何気にキュ様、できる男・・)
髭の男が、鼻を広げながらそう言うと・・

「『両班』とは、俗世を捨てるために勉学に励むものだよ?
 夫婦とはいえ、男は喜びに溺れちゃいけないんだとか?
  夜はあくまで、嫡男誕生のため・・

  そんな話、当たり前じゃないの?
 まぁ・・そんな教えを守る方が、少ないだろうけど・・
  間違いなく判義禁府事さまは、その方に入るだろうね。」       (・・・・どうだろうねぇ・・(笑))
一人の若い羅将が、可笑しそうに話に入ると
  そう言った。

「ふ~~むむむ~~・・・」
髭の男がなおも、目を細めて唸った。

「結婚しても、都事の時代のようなままだったら・・
   俺たち下っ端は、また徹夜三昧の日々・・

 さらに輪をかけて一番上の判義禁府事さまがそうなんだから、
   帰してももらえず・・・
     俺らまた、女房から怒鳴られ、挙句にげられっちまうんでないか?」

都事の時代に、それは経験したのであろうキュの下で働いた男たちがそう言うと・・

全員が、震えあがった・・。

「でも細君が・・もし絶世の美女だったら??」

  「そうだよ!それに、知らなかった世界に、骨抜きになっちゃうかも・・」

期待を込めた若者の言葉もむなしく・・

「いや・・大概両班の婚礼は、家のもの・・
   正妻を迎えたと聞くが・・無事に細君へと愛情がいくのかどうか・・・」

仕事になにより熱を入れる様子だけを知る部下の者たちには、
   これ以上説得力のある言葉はないほど、そうなりそうな気がして、震えた・・。

「だが・・キュ様はまだお若い・・。
   よし・・ひとつ、わしらが婚礼祝いに、一肌脱ぐとしよう!」    (彼らは真剣だから、面白い)
~~
ぶるっ!

   キュが、判義禁府事の部屋へと入るなり、身震いを覚えた。

それでなくとも早く帰りたいにもかかわらず、
   謀反として挙げられた事案が最近また、増えてきているのも、気になった。

卓上に何冊も積み上げられ山となった事案に関する冊子を見ると・・

はぁ・・・
  キュが、官帽を脱ぐと、
    わしわしと、網巾(マンゴン)の上、自身の頭を掻いた。
~~
「ではいきますよ。
     よいしょ。」
下人たちが一つの籠を持ち上げると
  その中で、手に、布で包んだ物を大事そうに抱きしめながら、
     小さく座った娘がいた。

髪は後ろで一つにまとめられ、
    鼈甲のついたかんざしを留めている。
韓服はどうみても上質のモノで・・
    若いとはいえ、上品な装いに、
 一目で上流階級の両班家に嫁いだ娘と見えた。

娘が、その髪を慣れぬような手つきで、そっと触ると・・
   うふふふふ。
  隠しきれない笑いに、そっとその肩を揺らせた・・。

「若奥様?
   どうかなされましたか?」
ふと、漏れ聞こえた声に、外からお付きの下女が問うと

「ううん!
   何もない!」

籠の窓が開けられ、
   『若奥様』と呼ばれた娘が、その上品な籠とは似合わぬ軽快な声で答えると、

ひょっこりと顔を出した。

「若奥様!街の真ん中です!
    お控えください!」

驚いたように下女がその窓を閉めようとしたが・・

「ううん!
   それでなくても外に出たくてうずうずしてたんだ。ちょっと見せてよ!」
大きな目、
   尖らせた、ふっくらとした子供のような唇を見せると、

ボジンが片目を閉じて手を合わせ、その下女に、頼んだ。

「ちょっとにしてくださいよ?
   それでなくても奥様に言われているんですから・・・」

ぶつぶつと言いつつも、
  結局はこの可愛らしい若奥様を憎めない下女が、笑いながら少しだけ開いた窓から手をどけると・・

「うん!
   わかった!」
そう言いながら、ボジンがその隙間から見える街の姿に、
   目を輝かせた。

こうして外出することが許されたのも、
   いつぶりだろうか・・・?

ボジンが、相変わらずふっくらとした唇の端を噛み締めるように少し上げ、
   揺れて前に進む籠の中、小さく座り直すと・・

街を抜け、少し行った先に、
   大きな門を構えた、キュの働く、義禁府が見えた。

大きな門に立つ、門番二人が、近づいてきた籠に近寄ってくると・・

「判義禁府事、パク・キュ様のご正室、チャン・ボジン様にございます。
  どうぞお通しくださいませ。」
下女が、そう話す声が、ボジンの耳に入った。

どっきん!!!!
  心臓が、ひっくり返ったように、跳ねた。

何度聞いても、慣れない言葉・・

黙って通される間・・
  すっと・・開いた隙間から・・ちょこっとだけ、聞いた門番の姿を目にしたボジン・・

門番もまた、
  少しだけ開いた隙間から、覗くボジンの顔を、ちらりと見た。

陽の光が暗い籠の中に通る道に反射し、
   なんともつるりと美しい肌が目に映り・・
それから、おずおずと隙間から覗く、
   上品な大きな目も、見えた。

「・・・・・・っ!!!」

見えた門番が、途端に目を見開いた。
その姿が、
   とてもとても、美しく感じたからだ。

ボジンが入った後、
   門番が、慌てて辺りを巡回する、羅将たちに興奮気味に、言った。

「可愛いっ!!!
   すっごく、可愛い人だ。」

興奮気味に言った言葉に・・・
「誰が?」
ぞろぞろと、また集まってきた羅将たち・・      (暇なのか?君たち・・キュが怒るぞ・・)
「だ・・誰って・・!!!
  だから!!!!判義禁府事さまの細君が!!!だよ!!!!」

声を精一杯潜めてはいるものの、
   興奮は興奮を呼び、
     周りの羅将たちの目も、光って見えた。

「なに!!??
   今日ここに来られてるのか!!???」
そう言うなり、
   門番とは違う羅将たちが、急いで巡回に、戻った                  (笑)
~~
「降ろして・・くれる?」
ボジンがいまだ、命令口調には慣れず
   おずおずと漢陽の言葉にしつつ、籠を運ぶ男たちに言うと・・

静かに、男たちが籠をおろし、
   下女が籠に垂れていた御簾を上げた・・。

するり・・・
~~
羅将たちがようやく近くから見る前で・・・
~~
綺麗なチャンオッに身を包んだ、少しだけ、小さな女人が・・
   その籠から、出てきた・・。
~~

「「あの方が・・・・」」

~~
羅将たちの呟きなど、知りもしないボジン

にっこりと、下女に、嬉しさを隠しきれない笑みをチャンオッの隙間から見せると・・
「行こう♪」
そう言って、
   大きな建物を、見上げた。

「これはこれは!!!!!
   今細君が来られたと聞きまして・・・!!
 今判義禁府事さまは会談中でございまして・・・
  どうぞ、こちらでお待ちくださいませ・・」

鳥の羽のついた官帽を下げ、礼をすると・・
   にっこりと、笑った髭のふっさりとした、都事・・
目の前に現れた男に、にっこりとすると・・

「ありがとう。」

そう言って、ボジンがついて行った。
~~
「は~・・大丈夫かな~・・・」
影から、羅将たちが、見ていた。
「しかしなんだな。
   キュ様と釣り合う絶世の美女を想像していたが・・
 可愛い娘っこみたいな細君で・・・
 あのキュ様と並ばれる様子を浮かべると、
   もっと想像できねぇな・・」
もう一人の男が、言った。
数人の羅将たちが影から見つつ・・
   ボジンが屋敷内の、渡り廊下を渡って行く姿を・・

義禁府中の男たちが、見守っていた・・。
○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
ボジンとキュを巡っての、いつもは堅くお厳しい義禁府内での・・・
   ちょっとすれ違った作戦とは・・?

自分たちの家庭の平安は、
  いままさにこのキュの奥方様が握っている・・・

男たちの無謀な計画・・

楽しんでいただけますように(笑)
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