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*番外編★中編『ミナムの策略、テギョンの計画・・とマ室長』★完結編

*美男♪番外編『ミナムの策略、テギョンの計画・・とマ室長』4

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*読者感謝企画♪

番外編『ミナムの策略、テギョンの計画・・とマ室長』4


ミニョが、そっと閉じた指先を見つめつつ・・
「オッパ?」

テギョンの部屋の扉を叩いた。

こんこん・・・

あの、ファン・テギョン・・
 人気絶頂のアイドルが・・・

ミニョにとっては、最初に会ったときは、潔癖症で恐ろしくて、冷たくて・・
   それでいて、いつの間にか、そっぽを向きつつも傍にいてくれた・・
あの、意地っ張りな、ファン・テギョンが、
        初めて、水着を買ってくれたというのだ。
 それも、女性ものの・・・。

どんな思いで買ってくれたのかと思うと、
                 知らなかったとはいえ、胸が痛かった。

返事のない扉に、
   胸を締め付けられたように感じた。

こんこん・・

もう一度ノックしてから

「ごめんなさい。」

ミニョが、静かに、言った。

「・・・・・・。」
暗くした部屋の中、
   テギョンの目が、扉の方へと向かった。

~何に対して『ごめんなさい』・・なんだ。

テギョンも、
  ミニョはただ、自分のものを自分で用意しただけだということは分かっていた。

「・・・・・。」
首を回すと、
  はぁ。
唇をとがらせて、
   自分の捨てた水着を見つめた。

勝手に選んで買ったことが、
それを知られたことが

ただ、恥ずかしいだけだ。

だが、ああして一度飛び出して来た手前、バツが悪く、ミニョに会いたくなかった。

こんこん・・・

音が、小さくなって・・
  テギョンは、その目を伏せた。

ミニョには悪いとは思ったが、
    今は会えない。

・・が、立ち去ると思ったとたん、


「入ります!!!」
扉が勢いよく開くと同時に、ミニョが勢いよく、入ってきた。

!!???
作詞をする用の机に腰かけていたテギョン。
思わず目を見開いて、
  ミニョを見ると、組んでいた腕が、外れた。

「オッパ。
あの・・さっきの・・」

言いかけた言葉を聞くのが
また自分が恥ずかしくて、
「もういい。」
手をぱっぱと、振ると、
    話を終わらせようとした。

「オッパ!!
 聞いてください!!

あの。
 私、まさかオッパが用意してくださるとは思っていなくて・・」
それは、テギョンだって、分かっている。
  ミニョは、何も悪くないのだ。

「ミナムも用意していたしな・・」
それにも関わらず、生まれ持っての性格なのか、
  言いたくなくても口が勝手にいらない言葉を紡ぎ出してしまう・・。

テギョンはそんな自分自身にも嫌気がさし、
顔をそむけ口を尖らせると、
    また、腕を組んだ。

「・・・・・。」
~きっとミニョは深く傷つくだろう。
    ・・・また俺のせいで・・・。

点数を下げたくないのに、
   この意固地な性格を曲げることができない。

テギョンは呆れたように、目を閉じると自分自身に怒りを込めて眉間の皺を寄せた。

「・・・・・。」
じっと、そんなテギョンを見つめていたミニョ。

ミニョの顔は・・・
   傷ついているようでは、なかった。

ミニョにはまるで、
    そんなテギョンが、子どものように見えた。
それで、どうしてだか、可愛らしくて、
   愛おしくすら思えた。

「オッパのを着て行きたいんです・・。

   許可・・してもらえませんか?」

ミニョは、そっと笑うと、おずおずと、テギョンに近づき、
やや上目がちに聞いてみた。

ふ・・ふん・・

テギョンは、予想外のミニョの行動に、一瞬だけ、その肩を揺らしたが、
   横目でそんなミニョを見ると、唇をぎゅっとかみしめるようにして、また、尖らせた。

ふいに、
 どきっ・・
テギョンの心臓が跳ねたからだ。

・・だが、
   まだ素直になれない。

~ふん・・・
自分でも、バカみたいにじれったさを感じながらも、
  まるで拗ねた子供が注意をひくかのように、さらに無効を向いたテギョン。

その時、ミニョがテギョンの腰かけるすぐ下にあるごみ箱に、
   さっきの水着を見つけた。

ミニョはにこっと笑うと、
   さっさとそのゴミ箱まで歩いていき、
    それを大切そうに取り上げた。
「拾っちゃいました♪

これで
  私のものですね!」
ミニョは、横を向いたまま口を尖らせ、
   目を細めて眉をしかめたままのテギョンに笑った。

「オッパ、私、本当に嬉しいんです!!
   これを着させてもらいます♪

これは私が拾ったのだから、
  もう文句はないですよね♪」
それだけ言うと、
   後ろ姿のテギョンを見つめたまま、そっと部屋を出た。

ーパタン・・・。

静かに、扉が閉まった・・・。

ミニョの出た後、
  からっぽになったゴミ箱を見たテギョン。
「・・・・・。」
テギョンは、そのゴミ箱をじっと見た。

いつも、小さいころから欲しいと思うことは、
母によって打ち砕かれ、
  そんな自分を見るのが嫌で、
何でも
  自分のプライドを守るために
こうやって目を背け、逃げ、簡単に諦めてきたのかもしれない。

でも

ミニョは・・・

壊れたピンでも、
  捨てられた水着でも、

俺のやったものはすべて、
壊れていようが、
  捨てられていようが

嬉しそうに、大事に持ち帰る。

それがなんだか、テギョン自身の心を大切に持って帰ってくれるようで・・

ふ・・
口の笑みを隠せないテギョン。

いつの間にか、ミニョの去った扉を見つめたテギョンは、
       嬉しそうに笑っていた。
~~
その日はまさに、絶好のプール日和だった。

テギョン・ミニョ・ミナム・ヘイの4人・・・に、
     なぜかついてきたマ室長とワンコーディ。

高く見える真っ青な空に、
   真っ白な雲が、いくつか漂っている空。

熱いほどの太陽の眩しい熱は、
   テギョンたち皆を、逃げようがないように包み込んでいた。

「うわぁ!!!
  おっきい!!!!」
そんな中、クルーザーだと書かれたチケットを見てはいたものの、
それがどんなものなのか想像もできず、
   勝手に、小型の船を想像していたミニョは驚いた。

ミニョとマ室長は、2人、
先に歩きながら、
    あちこちをきょろきょろ見て回っていた。

そんな2人を
   さも恥ずかしそうに、まるで他人かのように見るテギョンとヘイ・・。

「なぜあいつを連れてきた・・」
テギョンがミナムに低く唸った。

「・・・さぁ?」

ミナムも、ワンコーディに目をやり、
  それから、ワンコーディに聞くように、マ室長を指さすと、

ワンコーディもそれに対し、
「・・・呼ばれたんだけど?」
悪びれることもなく、首をひねった。

4人はそんな話をしながらも、先に歩く2人に続いた・・。

そこは、どこもかしこも広く立派な・・ホテルのようだった。
昼は陽が当たって明るいカフェテラスだというオープンアーケード調のベランダは、
     夜にはムードあふれるバーになる。

屋上に上って、外に出て見ると、
   広いサンデッキの横に、スポーツデッキもあった。
そこから少し下の位置に見えるプール・・。

スライディングルーフのついたプールで、
   天井を開け閉めが自由なのだが、この日は天気がよいので
      天井全面がオープンな状態になっていた。

「あの撮影を思い出しますね♪」
ミニョが、楽しそうにテギョンに笑うと、

テギョンも・・・
  懐かしく・・笑みがもれ・・かけたと同時に

あの救急車事件が蘇り、
  その笑みはすぐに、
       ひきつりに変わった・・・。

ゆっくりと周りを見た6人は、まずは着替えるため、
    部屋へと荷物を置きに行くことになった。

・・そう。
  ついに部屋へ・・。

・・・どくん・・

  ・・どく・・

・・どくん・・

・・どく・・・

ミナムがカードキーを3枚受取ると、
V.I.P用の特別広い、スウィートルームが2部屋。
今回特別にマ室長が来るために、開けてもらった部屋が1部屋。

ミナムはテギョンに目で合図した。    (こういう時だけ通じ合うのか?(笑))

・・・ごく・・・

テギョンも、そんなミナムの目の合図の意味が分かると、
  喉を鳴らして頷いた。


・・・・が、そんな2人が渡さない間に、
ひょいと受け取ったヘイが、
「これ、女性用の着替えとして
   預かっておくわ♪」

さらりと1部屋のカードキーを素早くミナムの手から抜き取った。

・・・・。

何も言えない男性軍。


呆然とした男性軍の視線を思い切り背に感じつつ、
   廊下を歩いて行った女性軍。

廊下を曲がったところで、
ヘイの背中を叩きつつ、
  笑いの止まらないワンコーディが、しゃがみ込んだ。

つられてヘイも、呆れたようにしつつも、
  笑った。
~さっきのミナムのすっとぼけた顔!!

「・・・・・?」
何もわかっていないミニョは、
   にっこりとそんな二人を見つめて、
「楽しみですね♪」
心から、嬉しそうな笑顔を見せた。

ひゅう♪
マ室長が鳴らない息を出すように、口笛を吹いた。
密かによくやったとでもいいたいのか、
     親指を立てて去って行ったヘイを見つつ、
片目でミナムにウィンクするマ室長。

??
ミナムはマ室長の意味が分からず、
   不機嫌にそんなマ室長を首をかしげて睨み、

テギョンは、そんなミナムを見てからマ室長を見ると、
   ?
目を細めて二人を見た。

~なんなんだ?この二人は・・・。

半分、期待していたような胸が、激しく落ち込んだように感じるのは、気付かぬふりをして、
   テギョンは呆れたように息を吐くと、
     一人、すたすたと、空き部屋の方へ向かおうと歩き出した。

鍵を持つミナムも、一歩遅れて、テギョンの後を追った。

あれ?

放って行かれたマ室長が、
  意味が分からず、空笑いを浮かべた。
~また何か、間違えたのか?俺??

「さ。
  おれらも着替えなくちゃな・・!!」
誰も見ていない中・・・
   そう呟くと、
慌てて後を追いかけて行った。

~~
この日は一般客(セレブばかり)もいるらしく、
他に新婚夫婦1組、老夫婦1組、小さい子供連れの家族が1組、
     来ていた。

すっかり着替え終えて、サングラスをかけたテギョン・ミナムが、
    プールわきのサンデッキで休んで待っていると、
           スタイルのいい身体を上下で揺らせながらモデルのように歩いてくる、ヘイの姿が見えた。

黒のビキニタイプで、
    下は、パレオのように薄い、布をまとっている。

さらりとした長い髪をかき上げながら、こちらへと来るヘイは、
   明らかにテギョンの方をちらりと見てから、ミナムの方へと向かってきた。

「ひょ~~~~♪
ユ・ヘイ~~♪♪さすが妖精!!!!」

ミナムはそんなヘイに口の端を上げると、
   ヘイの思う通りに駆け寄り、ちやほやと誉めたてた。
 ヘイは、まんざらでもないらしく、頬笑みながら、
遠くに見えるテギョンに見せつけるかのように、
         ミナムの胸元を触ったり、妖精の笑顔を崩さない。

しかし、どんなにヘイがスタイルの良い身体を見せつけようとも、
   テギョンの表情は全く、変わることがなかった。
テギョンの心臓すら、一瞬も、リズムを変えないからだ。

と・・・くん・・・・
そう言っているうちに、テギョンの心臓が動いた。

その、リズムを変えるのは・・

・・どく・・

向こうから、きょろきょろと色気もなく周りを見渡しつつこちらへと来る、
   一人の女・・・

コ・ミニョを見るときだけ。

ヘイの後ろから、
  首からこっぽりタオルをふとももまでかぶせられた、ミニョが来た。

周りにはワンコーディとマ室長。

テギョンはじっと、着ぐるみのように包まれているミニョを見つめた。

ど・・くん・・
  と・・・くん・・・

真横に、肌を大きく出した抜群のスタイルの、ユ・ヘイがいるというのに、
   テギョンの目は、ただ、真っ直ぐ先の着ぐるみにしか、向かわず、

その心臓もまた、その目の先のミニョにしか、音をたてなかった。

・・それなのに、いくら待てどもここまで来ない・・。

仕方なく、テギョンが一歩、一歩と、ミニョの元へと向かった。

「あつっ!!
   サンダルが必要だなんて・・」
ミニョとマ室長には、サンダルがなかった・・。

ミニョだって、何度もプールサイドまで行こうと試みたが、
  そのたびに、熱くて日陰から動けない・・ということを繰り返していたのだ・・。

天井がオープンになっていて、きつい日差しにさらされたためか

(はたまた作者の陰謀か)

プールサイドの地面は、
  とても裸足で歩ける状態ではなかった。

「おっぱぁ・・。」
ミニョの方へと近づいてきたテギョンに気づくと、
きゅーーん・・

迷子の子犬のような潤んだ目で、べそをかいたミニョ。

どく・・どく・・

無表情を装うテギョンは、自然と速まる胸に、
気づかないふりをしながら、
        そんな3人を睨むように見た。

「あ。テギョン。大丈夫だ。」
マ室長は手でストップをテギョンにかけると、

たたった・たたった・たんったんっ
勢いよく、その灼熱の地面へと向かって、足を出し、思い切りステップを踏んだ。

「あぢぢぢーーーーーーーっっ!!!」

リズムよくステップを踏んだ・・・まではよかったが、
   あまりの熱さに、そのままプールまで跳んで行ったマ室長が、
プールへダイブした。

ふぅっ!!!
  ぶるぶるぶるっ!!!
プールの中から、爽やか(?)に顔を出し、髪をかき上げたマ室長が、呼んだ。
「ほら!ミニョさーーーん!!」
叫ぶマ室長を冷たく見ると、

「・・あれ、やるのか?」
テギョンが、呆れたように口の端を上げて、ミニョへと聞いた。

きゅっと唇を閉じると、黙ってぶんぶんぶんぶんっ!!!と首を振ったミニョ。

「・・・・できません!!!」
ふんわりと、顔の横でお団子にした髪が揺れる・・
それすら、どき・・と胸が跳ねる。

一瞬、自分のサンダルを片足脱いで、地面につけてみたテギョン。

・・・熱い・・

テギョンは、素早く自分のサンダルへと足を戻した。

~・・・ミニョのサンダルまでは頭になかった・・
ふぅ・・と息をひとつはくと、
   自分に自信はなかったが・・・

「タオル、脱ぐなよ。」
それだけ言うと、

突然、ひょいっ。

ミニョを横抱きに抱えて、
        プールまで運んだ。
「ひゅー♪」
ミナムがミニョを抱き上げて歩いてくるテギョンへと口笛を吹いた。

面白そうに笑うミナムと、
   そんなテギョンの様子に、唇を尖らせるヘイ。

マ室長は、ミナムとテギョンを交互に見た後、
   ミナムへとぱちぱちと、大きく瞬きし、目くばせをした。

「・・・・。
   ??」
ミナムは首を傾げるとマ室長を細めた目で見た。
   マ室長が何をこうしてたまにミナムへと目配せする意思がさっぱりわからないのだ。

真っ赤になって、
  タオルにくるまったまま、

プールの濡れた、熱くはない地面におろされたミニョ。

すと・・・。
  降ろされても、ミニョはテギョンの顔が見れなかった。
それに・・・
素肌のテギョンに抱えられてしまったため、
ふにゃふにゃ~~~。。。
立てずに、その場で座りこんでしまった。

テギョンは掴んでいた腕が落ちないよう、ふと引っ張った。

その拍子にタオルが緩み、
  ちょうど、しゃがみ込んだ胸の部分の間から、
水着が、下着のように見えた。


!!!!!!!

見開かれたテギョンの目。

その水着はやはり、テギョンの買ったものだった。

どきどきと激しく止まらない心臓に、
とんとん!!いきなりその胸を叩きながら、
    自分で息を調えたミニョ。

「何してんの?」
そんな二人のすぐそばに、
   綺麗な足が現れた。

呆れたような笑みを浮かべつつ、見に来たヘイ。

だが、これまた自分の鼓動の速さに、
       ミニョに近寄れないテギョン・・。

ヘイが、むっとした表情で、テギョンを睨んだ。

目の前に、こんなに自慢の大きい胸が
   あっても動揺すらしないくせに・・・

もう1度睨むと、
  ぷいっ!!
踵を返すと、
ヘイは、ミナムへと向かって

「行きましょ♪」
飛び切りの笑顔で腕を組むと、
         プールで泳ごうと誘った。

ははは・・
参ったなとでも言わんばかりに頭をかきつつ、
   へしゃげたミニョとテギョンの横、ヘイに引き連れられていくミナム。

これこれ♪
怒った様子で、自身の腕を引っ張っていくヘイに、
     にやっとミナムが笑った。

さらさらとした髪が揺れ、
   ヘイに掴まれた腕に、柔らかなヘイの腕の感触が触れる。

っく!
  ミナムが、嬉しそうに笑った。

そんな怒ったヘイだが、
   その耳先が、紅かったからだ。

その様子に、
   仕方なさそうに引っ張られて行くふりをしつつ、
       ミナムは、満足気に笑った。

ミナムが去ると、
   テギョンが咳払いをし・・・

ようやく立ち上がったミニョを引っ張ろうとした・・矢先・・

「あー。ミニョさん。
   とりあえず、こっちに!!」
そう言ってミニョを呼び寄せたマ室長。

っ!!!
真っ赤になったミニョが、
  ごまかすように
「オ・・オッパ!ありがとうございます!

  よ・・呼んでる!!」
慌ててマ室長の方へと駆けて行った。

ワンコーディに手招きし、
   ミニョを任せたマ室長。


遠くから、ミナムがじっと、そんな様子を見ていたので、
   ウィンクすると、指と指で、テギョンとミニョを離す意味を示した。

「・・・・・。
はぁん・・。」
ミナムが目を半分細めた。
マ室長の意味がようやく分かったからだ。

かこんっ!!
  柔らかなビーチボールが、そんなミナムの頭を直撃すると・・・

「ミナム!
  何してんのよ!ちゃんとキャッチしてよ!」
先の方でヘイがミナムへと叫んだ。

途端に輝くような笑顔になったミナム。
「分かってるよ!

  いくぞ!」
ビーチボールを片手で上げると、思い切り、そのボールを投げた。

~~
そのあとも
 テギョンがミニョの元へ行ったり
テギョンとミニョが、一緒に遊んでいて、
    ちょっとでも、ある一定の距離以上に2人が接近するたび、

「おっとごめんねーーー」
サングラスをかけたまま、
    なにかと邪魔してくるマ室長・・・。

そのしつこさに、
   いい加減、テギョンのいらいらも我慢も限界を超えた。

「どういうつもりだ!??」
マ室長をプール脇に呼ぶと、ついにキレたテギョン。

「い・・いや・・
  だからこれは・・・な・ミニョさん・・・」
マ室長がミニョの方を見た。

なぜテギョンが怒っているのかも、あまり理解できていないミニョ・・。
「・・・・・・。」
ミニョが、マ室長を見た。

「・・・・・。」
テギョンの目が鋭く細められ、
   それから、何も言わずに踵を返した。

変に相槌を求めたことから、
   ミニョが今回の泊まることを怖がり、
     計画したのかと思ったのだ。

「お・・おっぱ??」
ミニョが慌てて呼んだが、

「もういい。」
かけてあったタオルを持つと、
   テギョンがすたすたと出て行ってしまった。

「あの!!オッパ!!!」

ミニョは、どうしていいかわからず、
おろおろしていた・・。

「おい。どうなってんだ?」
ミナムがようやくマ室長の変な行動に、
   眉間にしわを寄せ、問いただした。
~~
テギョンは勢いよく出てきたものの、
  部屋でもゆっくりしておれず、
ラウンジに出ようと、廊下を歩いていた。
すると、

「ママぁ~~~~
    ママぁ~~~~~!!!!!」
テギョンの目の前で、3~4歳くらい(幼稚園年少くらい)の男の子が、
    迷子なのか、泣いていた。

この日はV.I.P招待なので、
招待客は5組。

広い船内、この周りには、誰も見当たらなかった。

はぁ~・・。

子どもが苦手なテギョン・・。

無視しようにも、
   あまりにも泣き叫ぶ子供に、
 思わず過去の自分を見ているようで・・・

胸を締め付けられるような痛みに、ぐっと胸を押さえると、
「おい。坊主。泣くな。」
背をかがめ、子供の高さになって、男の子と目を合わせた。

「うっ!!!わぁぁぁぁっ!!!」
怖いテギョンの顔を見て、
   さらに泣き叫ぶ子供。

な・・!こいつ・・・!!

テギョンが大きな目をぐるぐるとさせた。
せっかく優しく声をかけてやったというのに、なんだ?
内心腹を立てた後、思い出した。

モ・ファランもかつて、
  テギョンを連れて出た先で仕事の人に会うと、
 テギョンを適当なところへ待たせたまま、
    数時間、帰らないことがあった。

その時間は、テギョンにとって、ひたすら怖く、

周りも暗く見え、
   声をかける人々が・・例え、女の人ですら、
      恐ろしかった。

テギョンはふっと、落ち着いた目で、泣く子供を見つめた。
それから、
「ほら。探しに行くぞ」
と言うと、肩車をしてやった。

「っ!!?」
途端に、子供が泣きやんだ。

「きっとお母さんも探してるから。」
過去の自分に言うように、
   子供へと言った。

頭の上でうなずいた様子の子供。
その時、
  泣きそうな顔で、こっちに走ってくる人物が見えた。

・・母親か?
そう思ったのも一瞬。

それはミニョだった。

「オッパ・・」
今にも泣きそうに、目に涙をため、
  裸足のまま、
近づいてきたミニョ・・。

その姿はまさに、
   購入するときに、思い浮かべた、そのままの姿だった。

「お姉ちゃん、だぁれ??」
テギョンの上で、子供が聞いた。
「こら。頭を触るな!!」
テギョンが恥ずかしさもあり、そう言うと、

「迷子ですか?」
そうテギョンに聞いた後、
  テギョンが、ミニョへは目線も合わさず、頷くのを見ると、

「お姉ちゃんね、迷子になっちゃって、
       今、お兄ちゃんを見つけたの。」

そう、テギョンの肩に乗っかる子供に、にっこりと笑った。
「そうなの?」
さっきまで泣いていた子供が、ミニョの方へと聞いた。
にっこりと笑って、頷いたミニョ。

「そうよ。
  本当に会いたい人には、絶対に迷子になっても、
お互いに探していれば、会えるんだから!」 

その時、必死で走ってきたのか、
   息を切らして泣きそうな、母親が近寄ってくるのが見えた。
「ままぁーーーーー!!!!」
とたんに、頭の上で暴れ、
  テギョンの自慢のヘアを握りしめた子供。

テギョンは、耐えるように目を閉じつつ、子供を下ろすと、

その子は、一目散に母の元へと走って行った。

母親は、何度もテギョンとミニョに礼を言い、
子供は手を振って去って行った。

その親子の去っていく姿を黙って見ていた2人。

「・・・迷子だったのか?」
テギョンがふと、にやっと笑いながら、聞いた。

そんなテギョンの顔に、
   悔しそうに笑うミニョ。
「はい。」
ミニョが、口をすぼめて前を向いたまま答えた。
「でも、今回は自分で迷子になったんじゃないですよ!

オッパが、
   私を迷子にしたんですよ!」
また、泣きそうな目でテギョンを睨むミニョ。

「なんで怒ったか、教えてください・・。」
悲しそうに言うミニョに、
   ぽんぽん、頭をなでてやった、テギョン。

「悪かった。」
テギョンが、半べそでテギョンを見てくるミニョへと、優しく笑うと、そう言った。

「・・・・。」
じっと、そんなテギョンを見上げたミニョ。

「お前は、俺のせいで、
    迷子になるんだな。」
テギョンがふと、つぶやいた。

母によって、
なんでも諦めていた自分に、
   自分の諦めようと捨てたものを、

全部、大事に大事に拾ってくれるミニョ。

母によって、
  迷子になり、泣いていた自分と、

自分によって、
   迷子になったと泣きそうなミニョ。

すべて、

コンプレックスの塊だった愛が、

埋まっていく・・。

まるでジグソーパズルのように、

ぴったりと。

そして、暖かい。

「ところで・・・
   迷子になってた方がよかったんじゃないか?

おい。

お前、わかってんだろうな??

わかってないとは言わせないぞ?」
にやっと笑うと、ミニョの耳元まで顔を近づけ、
「迷子だったのがせっかく見つかったんだ。
今夜はずっと、
   離れないでいてやろう。
一緒の部屋で。」
テギョンが言った。
「今夜はお前の分の布団はないからな。
    仕方がないから、同じベッドに寝かせてやる。」
ミニョの耳元に囁いたその声は・・・。

耳の中をくすぐったく突き抜け・・・

ぼんっっ!!!!!
ミニョの顔が、真っ赤になった。

間違いなく、真っ赤なミニョから何か破裂する音がした。
「え・・?

え・・?」

泊まりだということも、
   同じ部屋だということも、
全く聞いていなかったミニョ。

「あの・・オッパ・・・
   女性と男性で別れるんでは?」
ミニョがそっと聞くと、
  目を閉じて頭を振ったテギョン。

「ひぃぃん・・・・。
 
   オッパ・・・覚悟してください・・・。

私・・寝ぞう、悪いかもしれません・・。

幻滅しませんか??」

「は~~~っ」
テギョンがため息をついた。
全く違うことに、
   おどおどとするミニョ。

「ゆっくり見ていてやる。」
テギョンが、笑った。

もう!!

からかわれたのかしら?真っ赤なミニョに、
「明日こそは、プールで遊ぼうな」

ふわふわの、
まだ濡れてもいない髪を
   くしゃっと撫でると・・・

ぼさぼさに乱れた髪のまま固まったミニョを・・・
      もう一度、優しくなでてやった。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

あっという間に日が過ぎていてびっくりします!!!
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~ Comment ~

ミニョ強しww

勢いよく入るミニョに、ビックリなテギョンww
時々、強くなるミニョ分かります(笑)
まぁーミナムの後押しがあったから余計ですね☆

着ぐるみミニョww
水着着てるミニョより想像出来ました!
テギョンが買ったビキニ…ビキニですもんねー☆
可愛いでしょうね♪

プールに入らなかったのは残念でしたが☆

とても楽しかったです♪
有難うございました!!!

>やえもさん

時々、なんか強くなりますよね(笑)ミニョ(笑)

テギョンもおされるほどに・・・(笑)

着ぐるみミニョww
水着着てるミニョより想像出来・・・ますよね~(笑)のあもです(笑)

いやいや、一緒にプールも入らず灼熱の中何やってんだって話ですが(笑)
マ室長がかなり邪魔でした☆
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